監修:清水なほみ 先生

【医療監修】授乳中だけど…乳癌検査はできる?乳腺炎と乳癌のしこりの違いとは

女性にみられる癌の一つ、乳癌。乳癌の症状としてしこりがあげられますが、授乳中に胸の張りやしこりのようなものを感じることがあるという方もいますよね。まさか乳癌のしこり?と心配になることもあるかと思います。しかしそもそも授乳中に乳癌検査は受けられるの?と疑問に思っているママもいらっしゃいます。そこで授乳中に乳癌検査は受けられるのか、乳腺炎と乳癌のしこりの違いについて紹介します。

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授乳中の乳癌検査

授乳中でも乳癌検査を受けることはできます。

ただ、授乳中の乳腺はよく発達していて乳腺濃度が高いため、マンモグラフィー検診での診断が難しいことがあります。そのため超音波検査の方が、乳癌を発見しやすいと言われています。

まず、一般的な乳癌検査の方法について簡単にご説明します。

超音波検査(エコー検査)

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超音波検査は乳房表面にゼリーを塗り、その上からプローブと呼ばれる機械をあてて乳房内部を検査する方法です。

マンモグラフィーのように微細なしこりや石灰化をみつけることはできませんが、乳房の内部の構造を観察しながら、触診では検出できない小さな病変を見つけることができます。

痛みもなく、授乳中の方や乳房自体に傷や痛みがある方には適しています。また、高濃度乳腺と言ってマンモグラフィーでは乳がんを見落としやすい乳房の方にも、超音波検査が適しています。

マンモグラフィー

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乳房専用のX腺撮影のことをマンモグラフィー検査といいます。乳房を挟みながら圧迫して撮影します。

小さいしこりや、しこりになる前の石灰化を映し出すことができるため、乳がんの早期発見に威力を発揮に役立っている検査方法です。

ただし、乳腺が発達している授乳期の女性はそれらの兆候が見つけにくいこともあります。また、X線撮影のため、妊娠している方には不向きです。

個人差はありますが、圧迫する際に痛みを感じる方もいます。

出典元:

乳腺炎と乳癌のしこりはどう違う?症状と見分け方

授乳中に脇のリンパが腫れることや、母乳づまりなどで「もしかして、乳癌のしこり?」と不安に思われるママもいることでしょう。

そこで乳腺炎と乳癌ではどのように症状がかわるのか、詳しく解説します。

乳癌の特徴

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乳癌は乳腺にできる悪性腫瘍で、初期症状がほとんどないケースが多く、気づきにくいと言われています。しかし、気づかないで放置してしまうとがん細胞が全身に広がってしまい、命の危険にも関わるので、乳房の異変にいち早く気づく必要があります。

しこりを調べる際には、仰向けになり調べる乳房とは反対側の手で乳房全体をまんべんなく触って調べてください。乳房に下記のような症状が現れる場合は一度乳癌検査を受けることをおすすめします。

  • しこりがある
  • 乳頭の陥没、変形、ただれ
  • 乳頭からの分泌物
  • 乳房の垂れ具合や、皮膚の色の左右の違い

乳腺炎の症状

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乳腺炎とは授乳中に母乳を分泌する組織と、母乳を乳頭まで運ぶ管で成り立つ器官の炎症によっておこるものです。授乳期の乳腺炎の多くは、母乳のつまりが原因。その場合は胸全体がガチガチに張り、非常に痛かったり、熱をもったりするようです。

乳腺炎は下記のような症状があらわれます。

  • 授乳後もしこりが残る
  • 乳房の炎症、腫れ
  • 痛み、発熱
  • 乳汁の変化

これらの症状は基本的に、授乳や搾乳でとにかく母乳を絞ると回復する場合が多いです。2〜3日意識して絞り、改善されなければ受診してみてください。

特定の部位だけが常にしこりが残るような場合は、授乳する時の赤ちゃんの体勢を変えたり、しこりになりやすい部分をほぐしたりしながら授乳または搾乳するとつまりが解消しやすくなります。

また乳腺炎のしこりは分かりやすいと言われますが、中には乳腺炎の裏に乳癌が潜んでいるとケースも稀にあるようです。そのため気になる場合は早めに受診することをおすすめします。

出典元:

授乳中も乳癌検査はOK!断乳後も定期検診は必須

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乳癌は初期症状が少なく、乳癌を検診で知ったという方もいます。そのため定期的な乳癌検診を受けることをおすすめします。

授乳中は受けられないのではないかと思っていらっしゃる方もいるようですが、超音波検査であれば受けることができます。乳癌は早期発見がとても大切なので、妊娠する前から年に1回は定期検診を受けることが重要です。

乳房に違和感がある場合は、乳腺外科を受診して必要な検査を受けるようにしましょう。(症状がある場合は「検診」ではなく受診が必要です。)

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ 先生

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