海外旅行に行くなら感染症に注意!海外へ行く前に事前に予防しよう

家族や友人と一緒に海外旅行!とっても楽しいですよね。しかし、気を付けたいのが海外で流行している感染症です。こちらでは、海外で流行している感染症の中でも注意が必要なもの7つをピックアップ。それらの原因・症状・対策・予防法などを説明していきます。海外に行く前に、自分でできる予防方法もありますので、事前に要チェックです。

海外に行くときに気を付けたい感染症!

お盆やGW、年末年始などの長期休暇は家族で海外に行くこともありますよね。海外旅行は、とっても楽しいけれど注意したいのが感染症です。

海外特定の国のみで流行している感染症も実はたくさんあるのです。恐ろしい感染症も多いのですが、それらについて、正しい知識をもち予防することで感染の確率を低く抑えることができます。

こちらでは海外に行く前に、必ずチェックしておきたい感染症について説明していきます。

1.マラリア

マラリアは、アジアやオセアニア、アフリカなどの熱帯・亜熱帯地域で流行している感染症です。感染すると、死に至ることもある病気で世界で1年間に約2億700万人が感染し、そのうちの約62万7000人が亡くなっています(2013年12月時点の公表による)。

日本でも輸入感染で発症するケースが報告されています。

原因は?

マラリア原虫をもった蚊(ハマダカラ属)を媒体として感染します。

どんな症状になるの?

1~4週間の潜伏期間の後に以下のような症状が出ます。

  • 発熱
  • 寒気
  • 頭痛
  • 嘔吐
  • 関節痛・筋肉痛

マラリアの中でも特に熱帯熱マラリアは、重症化しやすく発症後24時間以内に治療をしないと死に至るケースがあります。また、脳症、腎症、肺水腫など様々な合併症がみられることも。

治療法は?

海外滞在中に高熱が出た場合は、直ちに現地の医療機関を受診してください。治療後、熱が下がり帰国した場合でも、再発予防のための治療が必要なマラリアもあるため、帰国後は直ちに専門の医療機関を受診するようにしましょう。

また、マラリア流行地域から帰国後に発熱があった場合は、医療機関を受診し海外渡航歴があることを伝えてください。マラリアには、潜伏期間が長いタイプのものや、いったん解熱しても再発してしまうタイプのものもあるため帰国後も注意が必要です。

対策・予防法は?

薬

マラリアが流行している地域へ渡航する際には以下の予防策をとることをおすすめします。

  • 抗マラリア薬の予防内服
  • 肌の露出の少ない服装にする(長袖、長ズボンなど)
  • 虫よけスプレーやローションなどを使用する

マラリア予防薬を服用する際には、医師の処方が必要となります。渡航前に専門医に相談するようにしましょう。

2.黄熱

アフリカや南アメリカに渡航する際に気を付けたい感染症のひとつが黄熱です。

黄熱はワクチンで予防することができるので、流行している国の中では入国時にワクチン接種証明書(イエローカード)の提示を求められることもあります。

原因は?

蚊(ネッタイシマカ)を媒体として感染します。人から直接感染することはありません。

どんな症状になるの?

感染後3~6日の潜伏期間を経て以下のような症状が出てきます。

  • 発熱
  • 寒気
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • 嘔吐

治療法は?

感染が発覚したら、直ちに現地の医療機関で診察してもらってください。特効薬はありませんが、症状を緩和するために対処療法を行います。

そのまま回復する場合もありますが、重症化する場合も。重症化すると、臓器からの出血や黄疸をおこし死に至る場合もあります。何よりも、体力を保てるように早期治療することが大切です。

対策・予防法は?

薬

黄熱が流行している地域に渡航する際には以下の対策をとって予防するようにしましょう。

  • 入国前に予防接種を受ける
  • 肌の露出の少ない服装にする(長袖、長ズボンなど)
  • 虫よけスプレーやローションなどを使用する

黄熱ワクチンの予防接種は、トラベルクリニックや検疫所で受けることができます。黄熱ワクチンは生ワクチンなので、接種後4週間は他のワクチンを接種することができません。そのため、渡航前に摂取するべき予防接種が他にもある場合は医療機関と相談してワクチン接種のスケジュールを立てる必要があります。

ワクチンを摂取すると、接種の証明となるイエローカード(10年間有効)が発行されます。イエローカードは入国時にパスポートと一緒に提示するようにしてください。

3.A型肝炎

A型肝炎は、ウイルスによる感染症です。日本で耳にするB型肝炎やC型肝炎のように慢性化することはほとんどなく、一過性のものがほとんどです。

原因は?

糞便などから排泄されたウイルスが人の手に付着、その後、水や果物・野菜・魚介類などの食べ物を経て口に入ってしまうことで感染します。性交渉によって感染することも分かっています。

どんな症状になるの?

潜伏期間は2~7週間。その後次のような症状が出てきます。

  • 急な発熱
  • 全身のだるさ
  • 食欲不振・嘔吐
  • 黄疸

年齢が高い方が症状が現れやすく、高齢者では死亡率も高くなっています。

治療法は?

現在特別な治療法はありません。安静にし、対処療法をすることで体力の回復と体に抗体ができるのを待ちます。

一度感染すると、症状が治まった後も排せつ物からウイルスが排出されますので注意が必要です。

対策・予防法は?

A型肝炎の予防には以下の方法が有効です。

  • 予防接種を受ける
  • 飲食物は十分に加熱処理する

水や氷にも注意が必要です。カットフルーツや生野菜なども洗った水にウイルスがついていることも。ミネラルウォーターを選ぶようにしたり、フルーツなどは自分の手で剥けるようなものを選ぶ方が無難です。

4.エボラ出血熱

アフリカ中央部に渡航する際に気を付けたいのがエボラ出血熱です。メディアでも多く報道されていたので、エボラ出血熱についてご存知の方も多いと思います。

2014年以降西アフリカ(ギニア・シベリアなど)で爆発的に流行しています。

原因は?

傷口や粘膜にエボラウイルスが侵入することで感染します。症状の出ている人の体液や、体液などで汚れたシーツや衣類に傷口や粘膜が触れることでも感染。

通常は空気感染はしないと考えられていますが、感染した人の飛沫を直接浴びた場合は感染する可能性があるといわれています。

現在は、感染していても発症していない人から感染することはないと考えられています。

どんな症状になるの?

喉 痛み

潜伏期間は2~21日(多くの場合7~10日)です。その後、以下のような症状があらわれます。

  • 38度以上の高熱
  • 頭痛
  • 筋肉痛
  • のどの痛み
  • 嘔吐・下痢

さらに症状が進むと、体のさまざまな部分から出血し死に至ることも。致死率が非常に高く、感染力も強い病気です。

治療法は?

特別な治療法はなく、対処療法を行います。生存の確率を高めるためには早期発見・早期治療が何よりも大切です。

対策・予防法は?

感染を防ぐには、現在有効なワクチンはなく、感染源との接触を避けることが一番の方法です。

  • できる限り流行している地域での行動は避ける
  • 動物からも感染するので、動物の死骸にも近づかない
  • 接触した場合、石鹸やアルコールなどで消毒・洗浄する

5.狂犬病

愛犬に対する狂犬病予防接種が義務化されている日本では、狂犬病に感染する人はいませんが、世界では年間5万人以上が狂犬病で死亡しています。発症するとほぼ100パーセント死亡してしまうという、恐ろしい人畜共通の感染症。

アフリカやアジア、中南米の多くの地域で流行が確認されています。

原因は?

狂犬病ウイルスは感染している動物の唾液内に潜んでいます。噛まれたり、傷口や目・口といった粘膜を舐められることで感染してしまいます。

ウイルスの付着した爪でひっかれることで感染してしまうことも。

どんな症状になるの?

ウイルスが直接中枢神経に入った場合は、感染後10日めくらいから症状が出はじめます。しかし、末梢の神経線維に感染した場合はウイルスの進行が遅く発症まで数年かかることも。

  • 発熱
  • 頭痛
  • 全身の倦怠感
  • 嘔吐

これらの症状の後、液体が飲み込みにくくなったり飲もうとすると筋肉が痙攣するようになります。病状が進むと、昏睡状態になり呼吸が麻痺して死に至ってしまいます。

治療法は?

流行地域で哺乳動物に噛まれた場合はすぐに医療機関を受診してください。

また、噛まれたらすぐに傷口を石鹸と流水で洗い流し消毒液で消毒することが大切です。

医療機関では、噛まれた時の症状や直後の処置の方法などを総合的に判断しワクチン接種をすることもあります。

対策・予防法は?

  • 動物に手を出さないようにする
  • 暴露前接種

暴露前接種は初回接種後から28日後、180日後と3回の接種が必要となります。

6.コレラ

現在流行しているこれらは、歴史的に大流行し多くの犠牲者を出したものとは違い、病原性も弱く致死率も低くなっています。

現在、アフリカやアジア、中南米で流行しています。

原因は?

水分補給

コレラ菌を含んだ水や食べ物を食べることで感染します。

どんな症状になるの?

  • 下痢
  • 嘔吐

軽度の場合は、特に症状が出ないこともあります。しかし、「コメのとぎ汁のような水様性便」が一日に10~数10リットルほども出るようであれば、すぐに医療機関で治療する必要があります。この場合適切な治療を行わないと死に至るケースも。

治療法は?

寝る 女性

ウイルスに対して抗生物質を投与します。また、下痢によって体の水分が失われるので、その水分を補給する治療を行います。

対策・予防法は?

  • 生水・氷・生の魚介類などを避ける
  • 経口コレラワクチンの接種

日本では現在承認されている経口コレラワクチンはありませんが、医療機関によっては輸入ワクチンを接種しているところもあります。心配な方は、渡航前に医療機関に相談してみてください。

7.鳥インフルエンザ

鳥インフルエンザウイルスに感染することで発症する感染症です。人体への感染のリスクは低いのですが、ウイルスの変異によりパンデミックが起こることが懸念されている感染症のひとつです。

現在人への感染が報告されているのは、インドネシア、カンボジア、タイ、中国、パキスタン、バングラデシュ、ベトナム、ミャンマー、ラオス、アゼルバイジャン、イラク、エジプト、トルコ、ジブチ、ナイジェリア、カナダの計16か国。

原因は?

鳥インフルエンザウイルスに感染している鳥やその排せつ物から感染します。

どんな症状になるの?

2~7日の潜伏期間の後に症状が出ます。急激に臓器に異常をきたし死に至るケースも。

  • 高熱

治療法は?

発症後早い段階で抗インフルエンザ薬を投与します。他に症状に合わせた対処療法も行います。

対策・予防法は?

  • 鳥を扱っている市場・農場などに行かない
  • 弱っている鳥、鳥の死骸に近づかない

流行地では極力、鳥に近づかないようにしましょう。

感染症の正しい知識を持って、海外旅行を楽しみましょう☆

海外旅行には、これらの感染症以外にもリスクはつきものです。そのリスクを回避したり、最小限に抑えるためにも、旅行前に渡航先の正しい知識をつけておくことは必要なことです。

また、渡航先で感染し帰国後に発症することもあります。海外旅行の後しばらくは体調管理に努め、おかしいと思ったときは速やかに医療機関を受診し、渡航歴を説明するようにしてください。

感染症に関しては、渡航前にこちらの記事を参考にするとともに政府が出している情報もチェックするようにしてくださいね☆

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