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夫が立ち合い出産でできることとは?先輩ママの体験談から学ぶ注意点

出産は女性にとって命を懸けた大仕事。赤ちゃんをおなかの中に宿し、大事にはぐくみながら出産への準備をし、いざ出産するときには耐えがたい苦痛にも耐えてこの世にわが子を送り出します。一方、夫は妊娠や出産の痛みや苦しみを実感することもなくパパになるわけですが、同じ思いを分かち合うためにも立ち会いはしてほしいもの。ただ立ち会うだけでなく、できることはしてほしいものですが、なかなか妻の気持ちは伝わらず…。そんな立ち会いの中で夫ができることについて、体験談を交えて紹介します。

出産 陣痛 画像:mamari.jp

大雪の日の立ち会い出産で事件は起こる

夫婦で話し合い、立ち会い出産を行うことを決めた私たち夫婦。「子どもが生まれる瞬間を見たい!」と立ち会いを決めてくれた夫を心強く思っていました。

しかし里帰り中の私に陣痛が来たのはまさかの大雪の日の深夜。私が病院に向かうのも一苦労でしたが、初産なのに意外と早くお産が進行し「朝には生まれるかもしれない」ということで病院から夫に連絡。

大雪の積もる中でしたが必死にタクシーを捕まえ、何とか夫は病院にかけつけてくれました。

協力的で頼りになるサポート役だった夫

夫 ケア PIXTA

助産師さんのアドバイスもあり、マッサージをしてくれたり、腰を押したり、テニスボールでお尻を押したり、献身的にサポートしてくれた夫。

育児雑誌で見る「役に立たない夫」なんかではなくて、しっかりサポートしてくれる夫に私は大満足していました。そして数時間後に子宮口がもうすぐ全開という段階に!

いよいよ陣痛!ところが夫は…

陣痛の間隔が1分を切り、今まさに夫のサポートが重要なとき。「陣痛が来た!!」と夫にサポートを頼もうとすると、夫が熱心に携帯メールを打っていました。

「えええ!」と思いつつも「陣痛来たから押して!」というと、急いでお尻を押してくれた夫でしたが、次の陣痛になって見ると、また携帯を触っていたのです。

気になって内容をのぞいてみると

携帯 PIXTA

気になってメールの内容を横から覗くと「痛がってるよ。あと少しで生まれそう」「あと1時間くらいだな」と出産中継を夫の母親に送っている模様。

お産の中継?一瞬ムッとなったものの、お義母さんも心配でメールしてきてるんだろうな、と思い直し、メールすることにはしばらく目をつむっていました。

陣痛で苦しむ妻の隣でひたすらメールをする夫

ところが陣痛が遠のくたびにメールを送っている様子の夫。「陣痛のたびに中継しなくても、もう間もなく生まれるから!生まれたらメールして!」と心の中で絶叫しつつも、私はそれを伝える余裕すらなくなってきていました。

もういよいよお産になる!というタイミングになり、いきむ準備をしているタイミングでも、相変わらずメールしている夫に対して、だんだん怒りがこみあげてきました。

そしていきみと同時に怒りを爆発!

怒り 女性 PIXTA

そしていきみながら横でメールを送る夫に「もう生まれるんだからメールするんじゃないよ!」と絶叫。夫はさすがにメールをやめました。

そして4~5回いきんで息子誕生。「さあ遠慮なくメールで誕生を報告して!」という私の願いとは裏腹に、夫は息子に釘づけでメールどころでなく、必死に息子の写真を撮影していました。

「メールするなら今じゃないの?」と思いつつも、息子に夢中でメールを忘れてくれたことはちょっと安心した私でした。

陣痛中の携帯使用は控えて!

禁止 PIXTA

最近の産院では、陣痛室や分娩室の中で携帯をいじることに制限が無い場合も多いようで、「陣痛なう」なんてつぶやく妊婦さんも多いみたいですが、夫のみなさんは奥さんに断りなく携帯をいじるのは控えたほうがいいですね。

奥さんも余裕があるうちは良いとは思いますが、陣痛が激しくなってから夫が携帯をピコピコいじっているのを見ると殺意すら湧く瞬間もあります…

奥さんはとんでもない痛みと闘っているので、親戚へのメールも生まれてからにするのが無難です。みんな心配して連絡してくるかもしれませんが「もうすぐだから生まれたら連絡する」で済ませましょう。

携帯ゲームなんてもってのほか

男性 スマホ PIXTA

立ち会い出産に来たはずなのに、手伝う方法がわからなくて携帯ゲームを始める夫が意外といるのだとか。そういう恨みを奥さんは一生忘れません!絶対にやめましょう。

姑も唖然…体験談紹介

娘が3月に出産しましたが陣痛の合間にお弁当を作って持って行ったら陣痛で苦しんでる横で産婦さん用の食事とお弁当を食べて後は携帯でゲーム・・・

分娩室に入っても腰を少しさすったら部屋に戻りベッドの上で携帯・・・

産まれる時も
『怖いからいい』
と結果私が立ち会いました

娘も旦那さんの態度にかなり怒り未だに根に持っていて
『二人目は仕事行って』
と言ってます
出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

お姑さんもいる前で携帯ゲームとは、この旦那さんはある意味根性座りすぎとも言えますね…。一生の信頼を揺るがしかねない大事件です。

事前に夫婦で約束事の確認を

夫婦 PIXTA

パパも立ち会うのが初めてのケースがほとんどなので、妻の何をどう手伝ったらいいのかわからず、携帯を触ってしまうケースもあるかもしれません。

そんなケースを防止するためにも、出産前に「立ち会い時の約束」を確認したり、他の人の体験談を聞いたり見たりして、夫の役割について脳内シミュレーションしておくことも必要かもしれません。

ママは妊婦教室で出産のシミュレーションをしますが、夫の立ち会いは「なんだかよくわからない」というまま行ってしまうことも多いと思います。

立ち会い出産の際に夫ができることとは

出産に立ち会った夫の多くは、何をすればいいのかわからず、かえって妻の気分を害してしまうことも…。そうならないためには、事前に立ち会いで夫がすべきことをリストアップしておくといいでしょう。

  • 妻の陣痛がひどいときに腰をさすってあげる
  • 飲み物を用意して飲ませてあげる
  • 痛みを和らげるために会話などで妻の気分を紛らわせる
  • 暑さ寒さの調整をしてあげる
  • 移動のサポートをする
  • 両親へ連絡をする

ここに挙げたのは一般的な事柄ですが、ほかにも陣痛に苦しむ妻に何をしてほしいかあらかじめ聞いておけば、立ち会い中の苦痛を和らげることができるでしょう。

陣痛に苦しむ女性は病室で孤独を感じがち。声をかけたり手を握ってあげたりするだけでも安心してリラックスできることもあるので、立ち会いをする夫は妻の気持ちに寄り添ってあげることを重視してみましょう。

夫が立ち会ってくれて良かった…

ママリの体験談にもたくさんの立ち合い出産時の夫の様子が寄せられています。一部を紹介しますね。

陣痛中はうちの場合は役立たずでした😂
でも飲み物とってとか、赤ちゃんと自分の写真撮ってとか、看護師さんにいちいち頼みにくい事をバンバン頼めるのは良かったです😊
1人目の時は出産が未知すぎてすごく不安だったので、やっぱりいてくれるだけで心強かったです!
ママリ|ママの一歩を支える、女性限定Q&Aアプリ
さするとこ全然違うし役にはたちませんでしたが、感動を共有出来たので良かったです!
夫号泣してました。
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腰をさすってくれたり
息み逃しでお尻を押してくれたりと色々してくれました😂
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立ち合い出産の体験談のほとんどが、夫が立ち会ってくれて心強かったという意見でした。また、感動を共有できたので立ち合いして良かったという意見もたくさん見られましたよ。陣痛で苦しいときには夫の行動にイライラすることもあるかと思いますが、同じ空間で感動を分かち合うことできずなが深まることもあるでしょう。

立ち会い出産は夫婦の一生のきずなを作る

カップル PIXTA

実際に夫に立ち会ってもらったのに夫が携帯電話をいじっていて役に立たないどころか、怒りを感じてしまうことも…。そうならないためにできることはたくさんあります。

マッサージや移動のサポート、飲み物を飲ませるなど、物理的にできることもありますが、何よりも陣痛で苦しく不安な妻にとっては、夫が寄り添ってくれることが一番の安らぎになるでしょう。

妻のことを思い、何を望んでいるか考えれば、その場でできることもたくさんあるはず。事前の準備もしっかりして、2人で相談しながら、出産という夫婦にとってかけがえのない瞬間に立ち会ってもらいましょう。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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