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モンテッソーリ教育は小さい頃から学べる!教具などについても紹介します!

モンテッソーリ教育はお勉強のイメージが強くありますが、強制的に学ばせる教育ではなく、自主的に個性も伸ばしつつ学ばせるのがモンテッソーリ教育です。今は幼稚園や保育園でもモンテッソーリ教育を取り入れているので、子供が小さい頃からモンテッソーリを学ぶことができる環境にいます。モンテッソーリの教具についても詳しく紹介します!

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モンテッソーリとは何か

算数 PIXTA

モンテッソーリとは、20世紀初頭にイタリアで活躍していた女医のマリア・モンテッソーリが、物乞いの女性が連れていた小さな女の子の行動にヒントを得て考案された教育法のことを言います。マリア・モンテッソーリは、子どもが手を使いながら深く集中している現象を研究し、知的障害児にこの教育法を取り入れ成果を上げました。その後、貧困層の子どもと健常児を対象にした保育施設である子どもの家を設立して、この教育法は広く世界に広められました。

モンテッソーリ教育とはどのようなものか

モンテッソーリ教育とは、教具などの準備された環境の中で、子どもが自分自身で自発性と独立性を獲得する為の援助をする教育のことをいいます。幼児期にはその時期にだけ現れる敏感期というものがあります。この敏感期とは、自分の成長にとって最も必要なものを選び取り、その必要なものに対して集中し没頭してしまうエネルギーのことをいいます。この敏感期をうまく利用して、子どもの能力を正しく成長の道筋に導くのがモンテッソーリ教育なのです。

モンテッソーリ教育の特徴について

モンテッソーリ教育とは、幼児期にのみ現れる吸収する特別な生命力を利用して、子ども感受性が高まる敏感期に正常な発達を育む援助を行う教育のことをいいます。具体的な内容としては、日常生活における活動としてアイロンかけや食卓の支度などが挙げられます。他にも洗練された指先を身につける方法として、ひもに輪やビーズを通す活動やボタンをつないでいく活動、洗濯バサミで厚紙をはさむ活動などがあり、これらを子どもの気が済むまで活動させます。

モンテッソーリ教育をうけた著名人

モンテッソーリ教育をうけた有名人を5人紹介します。まずAmazon.comの創始者であるジェフ・ベゾスやgoogleの共同創立者のサーゲイ・ブリン、wikipedia創設者のジミー・ウェールズなどインターネット関連で有名になった著名人が数多くいます。また現代経営学の父であるピーター・ドラッガーやアカデミー助演男優賞受賞者の映画俳優で監督業も行っているジョージ・クルーニーもモンテッソーリ教育を受けた有名人です。

モンテッソーリ教育の5分野について

モンテッソーリ教育の内容は、日常生活における活動と感覚の教育、言語の教育と数の教育、文化の導入の5つの分野に分かれます。日常生活における活動とは、アイロンかけなどの環境への配慮や衣服の着脱などの自分自身への配慮を行う活動を言います。感覚の教育は物の同一性や識別、分類の力を養う活動を言い、言語の教育は遊びながら言語を育てる活動を言います。数の教育は教具と手を使い活動する方法で、文化の導入は地図遊びや音楽リズムを取り入れた活動のことを言います。

モンテッソーリメソッドの日常生活の練習の用具の特徴

モンテッソーリメソッドではさまざまな用具を用いて日常生活の練習を行いますが、これらの用具には同じような特徴があります。その特徴とはまず子どものサイズに合わせているということが挙げられます。日常生活の練習では、アイロンかけや食卓の準備、物の片づけなどを行うのですが、その時に子どもの手に合った最適なものを用意することで子どもがスムーズに活動できるのです。他にも切る、折る、貼る等の指先を使った活動では何度でも繰り返し活動できるように配慮された用具である特徴があります。

モンテッソーリメソッドの感覚教育とは

モンテッソーリ3~6歳の間に、五感が著しく発達する時期であり、感覚の発達は知的活動の基礎となると位置づけ、中でも特に重要視されているのが、感覚教育です。教具の例として代表的なのは、円柱さしなどそれぞれのブロックの大きさを識別する事で視覚の発達を促すものや、様々な触感の材質で作られた触角板で触角の発達を促したりします。その他には、音の高低を識別する音感ベル、長さの棒で長さの違いをとらえる、ピンクタワーで高さをとらえるなどがあり、そうした教具を使いながら感覚の発達を促していきます。

モンテッソーリメソッドの言語教育とは

思考の基礎である言語は人間にとってとても大事なものです。モンテッソーリメソッドでは、「話す」「読む」「書く」だけでなく「文法」まで学びます。教具の例として、まず絵合わせカードが挙げられます。それぞれテーマが決まっているカードは、絵だけのカードとものの名前が入っているあり、読む練習はもちろん語彙を豊かにし、抽象化への導きを行います。その他には、50音の積み木や文字さがしカード、砂文字で文字を書く準備をして彫文字で実際に書く練習をする、など様々あります。こうした教具を使用しながら、言語発達を促していきます。

モンテッソーリメソッドのおすすめの算数教育の教具

モンテッソーリメソッドで使われるおすすめの算数教育の教具を5つ紹介します。1つ目は算数棒です。算数棒は1から10までの量と数詞が理解できるようになり、十進法の理解の準備やたし算の理解ができます。2つ目は砂数字板で数字の形と音の一致、数字の書き方を理解します。3つ目の数字板と玉は木製の数字カードと玉で数の概念を理解でき、4つ目の十進法の教具セットはビーズがそれぞれ1000や100などのまとまりになっているので目で十進法を理解できます。5つ目のかけ算版は赤い玉をかけ算の例にして理解することができます。

モンテッソーリメソッドでおすすめの文化教育の教具

モンテッソーリメソッドで使われるおすすめの文化教育の教具の例を5つ紹介します。1つ目は日本の地図パズルです。日本の地図パズルは県ごとにピースが分かれていてパズルのようにはめ合わせる教具です。2つ目は植物パズルです。これは樹木の部位とその役割を学ぶことができます。3つ目は動物パズルでこれも動物の部位と役割を学べます。4つ目は時計で、文字盤部分の数字を入れ替えることによって12時間制と24時間制を理解でき、5つ目の国旗と民族衣装は世界の国旗と民族の風習を理解することができます。

モンテッソーリの手作り教具について

モンテッソーリ教育はそれぞれ5つの分野に分かれているのですが、これらの教育を手作りおもちゃで学ぶことができます。日常生活における活動では、洗練された指先を身につける活動があります。この洗練された指先を身につけるのにピンセットで豆などの小さいものをはさむ活動があります。これの作り方としては、まず子ども手に合うサイズのピンセットと三種類の豆、深めの中皿と小皿を3枚用意します。これらを子どもが活動しやすいように配置すればいいのです。

モンテッソーリ教育を行う為の整った環境とは

モンテッソーリ教育を行う為の整った環境とは、自発的活動の妨げにならないような配慮を行うことです。自発的活動の妨げにならないような配慮とは、子ども手の大きさや体型に合わせた用具や環境を用意することがポイントとなります。例えば手を洗いたい時には、大人のサイズに合わせた手洗い場では、子どもは使いにくいかもしれません。使いにくい環境に置かれると、子どものやりたいという意欲が低下してしまうので、子どもに合う使いやすい手洗い場を提供する必要があります。

モンテッソーリ教育の教師の心得

モンテッソーリ教育における教師の心得としては、こどもが自発的に手を知性の道具として使いながら環境の中にある物の認識を深め、成長していく活動を正しい方向へ援助する人という認識をすることです。したがって教師は子どもに対して、これを学べばこの子は伸びると思って無理やり子どもに興味のないことを学ばせることではなく、子どもが自主的にやってみたいと思った活動に対して、その活動をやりやすいように手助けすることが教師の役割になっています。

モンテッソーリ教育のメリットについて

モンテッソーリ教育を行うメリットとしては、自分のことは自分で決めることができる自主性が育つことです。他にも何にでも意欲的で前向きな性格が育ち、先を読んで計画的に行動する能力が備わります。また手先が器用で片づけ上手になり、料理を行う際には手順よく行うことができる子に育ちます。一方、デメリットとしては自主性がある分、少しマイペースな子に育つ恐れがあります。自分をしっかり持っているので、他の人が勧めてもテコでも動かないがんこさがでる傾向があります。

モンテッソーリ教育うけた子どもの特徴

モンテッソーリ教育を受けて育った子供の特徴を5つ紹介します。1つ目は自分のことは自分で決めることができ、最後まで集中してやり遂げることができることです。2つ目は自分から友達を作ることが上手で、クラブや生徒会の代表になることが多いです。3つ目は分類することが上手なので片づけが得意です。4つ目は手先が器用なので、自分がイメージするものを作ることができます。5つ目は年下の面倒を上手にみることができ、困っている人や弱者に対して優しいという特徴があります。

モンテッソーリ教育におすすめの絵本

モンテッソーリ教育におすすめの絵本を5つ紹介します。1つ目は福音館から発行されている「くだもの」です。2つ目は同じく福音館から発行されている「おててがでたよ」です。3つ目はリーブル社発行の「あっちゃんあがつく」です。この絵本は50音を覚えることができ、言語教育に役立ちます。4つ目は偕成社発行の「ばいばい」です。5つ目は学習研究社から発行されている「しましまぐるぐる」です。この絵本は黒と白を基調にしているので、ムナリモビールのように赤ちゃんの視覚の発達に役立ちます。

モンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園や保育園について

モンテッソーリ教育を取り入れた幼稚園や保育園の取り組みとしては、縦割り保育を基本にして、年長の子どもは自分より下の子どもを助け、年少の子どもは自分より上の子どもを見習って行動するような環境を整えています。さらに保育の活動の中に子どもの成長に合わせ子どもが自分で選んだ活動を行えるような環境を整える配慮をしています。保育士はその活動ができるように援助や手助けをするだけで教えるのではなく子どもの自主性を尊重しています。

モンテッソーリ教育をうけさせたママの体験談

モンテッソーリ教育を受けさせてよかったというママの意見を5つ紹介します。1つめはモンテッソーリ教育を受けさせることによって子育てがとても楽になります。それは今まで不可解だった子どもの行動に意味があることとして理解できるからです。2つめは学童期に入った時に、漢字や文字の「とめる」や「はねる」などの細かいところを意識して書けることです。3つめは自分から友達を作り、困っている人や弱者に対して優しくなれることです。4つめは生活力があることで、5つめは先が読めて計画を立てて行動する子に育ったことです。

モンテッソーリ教育は子供が小さいころから学べるようになった!

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モンテッソーリ教育にはお勉強、というイメージが強くあったママもいるかと思いますが、強制的にモンテッソーリで学ばせているわけではなく、個性を尊重しながら多くの事を学んでいます。

今は保育園や幼稚園でモンテッソーリ教育を取り入れている場合も多く、子供が小さいうちからモンテッソーリ教育を学べる環境になっています。ママとパパで話し合ってモンテッソーリを子供に学ばせるのも良いですね。

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