育休中の保育園登園、「ママがいい」と涙を流す長男に自問した日々

産休・育休中保育園に預けることの是非が話題になっている昨今ですが、筆者の住む地域の保育園では産休・育休中も、1日7時間保育園に預けることが認められていました。新生児育児にバタバタする中、長男を保育園が預かってくれることは嬉しかったけれど、毎日「行きたくない」と泣く長男にこれで良いのかと自問する日々でした。

毎日自問自答した、産休・育休中の保育園登園問題

産休・育休中に保育園に上の子を預けることについては、世間でも最近議論になっていましたが、筆者の住む地域では、産休・育休中も上の子の登園が認められていました。

待機児童もいたため、仕事を休んでいる状況であれば退園することも考えました。

しかし、1年後には復職の予定があったため、「復職時に同じ保育園に入ることができる保障がない」ことや、「2人とも入園できる保障がない」ことを考え、継続して登園させることに決めました。

里帰りしている間に長男が赤ちゃん返り

泣く

下の子は里帰り出産をしたため、しばらくの間長男も保育園をお休みし、実家で一緒に過ごしていました。長男は当時1歳8ヶ月。1歳クラスで保育園に入園し、やっと保育園に慣れてきた夏でした。

いつもの帰省気分で田舎での生活を楽しんでいた長男でしたが、出産のため私が入院すると、慣れない祖父母の家で1人お留守番。パパは仕事を休めなかったため、帰省中は週末だけ会える日々でした。

下の子を連れて退院すると、しばらくしてなんだか様子がおかしい長男。夜泣きも始まり、なんでも「イヤ!」と言い出し・・・どうやら、赤ちゃん返りをしてしまったようです。

里帰りから帰宅し、保育園に連れて行くも・・・号泣。

泣く

里帰りから帰宅し、保育園に登園させようとしましたが、朝昇降口で大泣きし始め、手の付けられない状況に。まだしゃべり始めたばかりなはずなのに「ママがいい」「かえりたい」と必死に訴える姿に、私まで泣きそうになりました。

しかし、毎日2人の夜泣きに付き合ってきた私も限界。なんとか保育園に通ってほしくて、無理やり先生に引き渡す日々でした。

お迎えに行くと泣きながら抱きついてくる長男。家に帰るとストレスを爆発させているのか、癇癪を起こすことが多く、下の子のお世話どころではない毎日でした。

いつもは温厚で、大騒ぎするような長男ではなかったのに、何かに取りつかれたように怒る姿に「こんなことをしていたら、この子の精神が壊れてしまうのではないか」と不安になっていました。

「まだ1歳だからわからない」は大きな誤解だったと反省

1歳

正直、「赤ちゃんとママは家にいるのに僕だけ保育園」という現実は、1歳の息子にはわからないと思っていました。

今まで仕事をしていて預ける時、全く泣くことなく楽しんで登園していたため、普通に預けに行けば大丈夫だろう、泣いても数日間だろうと思っていたのです。

しかし、1歳9ヶ月になった息子は、全てわかっていたのだと気が付きました。

ママが赤ちゃんを産んだこと、僕と赤ちゃんはママを「はんぶんこ」しなくてはいけないこと。そして、ママと赤ちゃんは家に居るのに僕だけが保育園に置いて行かれてしまうこと。

そのことに気が付いた時、私は自分勝手に息子を保育園に追い出そうとしているのではないかと自問自答しました。

「2人育児が大変だから、息子には保育園に行ってほしいと思っていた気持ちは否定できない。それなら退園させて、2人を家で復職まで見るのがベストだろうか。」

「しかし、そうしたとしても、長男が再度登園するときの心の負担が軽減されるとは思えない。逆にお友達や先生の事を忘れてしまい、登園しにくくなる可能性もある・・・」

「でも、今の息子の思いはどうしたらいいんだろう。」

なかなか結論が出せず、担任の先生に相談をしてみることにしました。

担任の先生に相談し「ゆっくり時間をかけて」対応することに

保育士

担任の先生に、長男の心のケアで悩んでいることを伝えると、登園し始めて2週間ほどたったある日、面談を行ってくれました。

登園した後の長男は、なんとか泣き止む時間も増えてきたものの、お昼寝の時間になると「ママがいいよ~」と泣き出すそうです。

甘えたい気持ちが湧き上がってきているんだなと感じ、私まで涙をこらえることができませんでした。

それでも「赤ちゃんの育児と赤ちゃん返りした上の子の育児を、ママが1人でするのは大変。預けてくれれば後はこちらが対応しますから、お母さんは焦らずにゆっくり見守ってください」という先生の言葉に励まされました。

長男の泣きは『抗議』だったんです

先生の言葉では、長男の「保育園拒否」は、入園児の慣らし保育の時の気持ちとは違い「保育園に行かないといけないことは理解しているけれど、納得はできない」という状況なのではないかとのこと。

その言葉に妙に納得しました。長男の毎日の涙と怒りの表情は、まるで抗議をしているようでした。

「どうして僕だけ保育園にいかなきゃいけないの?赤ちゃんとママは家にいるのに」と言う言葉が聞こえてきそうでした。

そんな彼の思いをほどくには、特効薬はありません。保育園での楽しさを少しずつ感じたり、家でママにたくさん甘えていく中で、「自分も愛されている」と満足することが大切なようです。

ついつい「早く今までのように笑顔で通ってほしい」と焦っていた私でしたが、ゆっくりと対応しようと決めました。

時折おやすみしながら、ゆっくり改善していきました

兄弟

新生児育児をしている間は、あまり外で遊んであげることもできませんでしたが、だんだん下の子も外出できるようになってからは、たまには保育園をお休みさせて、上の子の好きな場所に遊びに行くなど、リフレッシュさせてあげるように心がけました。

「お休みさせてしまったら、余計保育園に行きたくなくなるのでは」と不安になっていたのですが、実際はその逆で、満足のいくおでかけの翌日は、思ったより泣かずに登園したりしてくれたのが印象的でした。

また、少し大きくなってお話を理解できるようになってからは、朝「行かない」と泣き出しても、私も一緒に悲しい顔をするのではなく「保育園は楽しい所だから行こうね」「ママも〇〇くんが保育園に行って楽しんできてくれたら嬉しいな」と話し、ある程度割り切って預けるように心がけました。

結局、泣かずに登園できるようになるまでは3~4か月時間がかかりましたが、その後は安定して保育園に通うことができています。

精神的な問題に苦戦しましたが、保育園を続けられて良かったと思っています

保育園

制度上、退園等の制度が無く、保育園に預けられたことは本当にありがたかったです。

我が家の場合はその後の「上の子のメンタルケア」面ですごく苦戦をしたのですが、ゆっくりと時間をかけて心をほどいていくようにした結果、今は保育園を楽しんで通ってくれているので、結果として良かったと感じています。

入園時の慣らし保育も人一倍時間がかかった長男なので、一時退園になってしまったら、その後の入園にも大きな負担がかかったと思います。

慣れたクラス、先生、お友達の元に通い続けることができたことは、彼の環境としても恵まれていたと感じています。

他のママはどうしてる?育休・産休中の保育園登園問題

疑問

育休中・産休中の保育園登園について、他のママのエピソードを集めてみました。

無理をさせずにおうちで過ごす時間も必要

私は現在育休中、長女は2歳児クラスに通っています。

我が家は出産後3ヶ月くらいしてからでしょうか、
毎日泣き叫んで保育園に行きたがらなくなりました。
産休に入る前は長期の休みがあってもぐずって保育園に行きたがらない
ということがなかったのになぜ??と思いましたが、
やはり母が会社に行っていないことが分かっているのだと思います。

その時は無理に保育園に行かせないようにして、
『今日はおうちで一緒に遊ぼう。明日はお母さん用事があるから保育園の日だよ。』
『お母さん、今は赤ちゃんのお世話があるからお家のお仕事をしているんだよ。』
『お父さんが会社に行く日は保育園の日だよ。』
というスタンスで通園していました。
その後1ヶ月ほど主人の実家に帰省してまして、
どっぷり子供と一緒に過ごしましたが結果的にそれがよかったのか、
今はぐずることもなく保育園に通ってくれています。

私は育休中で時間のあるときだからこそ、
保育園だけでなくお家で一緒に過ごす時間を増やしたいと思っていますので、
週に数日は保育園を休ませて家で一緒に過ごしていますが、
育休中のママさんの中には復帰後が心配だから今も毎日会社に行ってることにして、
毎日休まず保育園に通わせている方もいます。
それぞれご家庭の考え方次第だと思います。 出典: www.babycom.gr.jp

2歳児クラスになった子供たちは、親の言い分も少し理解できるようになっている分、自分の考えもしっかり持っています。

その場合には、無理やり大人の意見を通すのではなく、子供の意見や想いを聞きつつ、ゆっくりと対応するのが良いのかもしれませんね。

「毎日会社に行っていることにする」というママの気持ちもわかりますが、ばれないようにするのは大変そうです…。

時間が解決したケースも

少し様子をみて、それでもぐずぐず言うようであれば保育所をやめさせようと旦那と話していたら、2週間くらいで落ち着いてきて、ぐずぐず言わなくなりました。
『ママ、お仕事いっぱいなのよ…ごめんね』と大量の内職の資材を見せると、『ママお仕事いっぱいなん?…○○は保育園行くし、お仕事がんばってね』と泣きそうになるのを我慢してくれるようになり、その後はまた以前のように『いってきまーす!』と元気よく通園するようになりました。今も秋に入所申し込みをした下の子が待機となり、家で内職をしながら上の子は保育園へ通園する生活ですが、楽しそうに保育所に行ってくれています。

いのさんももう少し様子を見てはどうでしょうか?
よく、上の子を優先してあげるようにすれば…なんて言いますが、私は極力上の子優先で生活していましたが、やはり上の子はそういう状況になりました。相談の内容からして、きっといのさんも上のお子さんを極力大事にされているんだろうなと思います。だから、お子さんは大好きなお母さんと一緒にいたいと考えているんだと思います。
どういう状況でも一人っ子でもほとんどの子で保育所に行きたくないという時期もあるようです。ほとんども場合は一時的にそういう時期があるようです。 出典: sakichi.com

こちらのママは休職中も内職を始めて登園を継続していました。退園まで検討したそうですが、2週間で落ち着いてきたそうです。

激しいイヤイヤが始まって「もうこの子は保育園に行けないかもしれない」と感じることはあるかもしれませんが、すぐに判断せずしばらく様子をみることも必要ですね。

出産を機に退園したママの意見

私も今年1月に娘を出産し、産後休暇後3月末に1歳児クラスだった息子は退所しました。
理由は、経済的なこと、2人同じ園に通わせたかったこと、あとはこれから先も仕事を続けていくつもりなのでゆっくり2人と過ごしたいことから悩みましたが退所させました。
息子は、私が仕事に行ってないことが分かっていて保育所に行くのを少しいやがっていたりしたので本人は嬉しそうでした。が、8ヶ月一緒に過ごしてみてやっぱりお友達と遊ぶのが楽しくなってくる時期、母と妹と過ごすのが圧倒的に長いので私的には通わせたほうがよかったかとも思ったりします。
出典: mixi.jp

自治体の制度でではなく、両親の判断で退所させたケースもあります。

やはりまだまだママと過ごしたい時期、子供にとっては嬉しい判断ですよね。しかし、このママの言うように、1歳児クラスから2歳児クラスに上がる頃は、ちょうどお友達を認識し出して、一緒に遊ぶことを楽しみだす時期ですよね。

そんな時期を保育園で過ごせることは、寂しがらせるデメリットだけでなく、メリットもあるようにも感じますね。

育休中に登園できる場合も、上の子とのふれあいを大切に

1歳

育休中に登園を認めている自治体は、通わせているママにとっては嬉しいですね。

しかし、その制度の問題とは別に、子供にとって「育休中の保育園」に複雑な思いがあることは、受け止めてあげなくてはいけないということを学んだ筆者でした。

まだまだ甘えたい上の子の思いを受け止め、しっかりと甘えさせてあげる時間も必要で、決して焦らずに「保育園登園拒否」を乗り越えていくことが大切です。

もしも特に登園を拒否することがない場合でも「毎日保育園がんばってえらいね」「ママはとっても嬉しいよ、ありがとう」と、子供に感謝の気持ちを伝えてあげましょう。

泣かずに登園しないことも、上の子が一生懸命頑張っているということですよね。

保育園に通わせることは、決して「悪いこと」ではありません。お友達と外で元気に遊び、たくさんの事が学べる集団生活は、子供にとって大きなメリットのあることです。

その上で育休中の保育園を「どうするか」ということは、各家庭でしっかり話し合って決定するべきでしょう。

「保育園」「育休中」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応いただきますようお願いいたします。なお、ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

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