赤ちゃんが母乳を飲んでくれない!どうしたらいいの?
赤ちゃんが産まれ、赤ちゃんに母乳やミルクをあげる時間は、ママにとってもとても大切な時間。でも、飲んでくれない!どうしよう…と悩んだことがあるママも多いのではないでしょうか?
母乳からメインで栄養をとっている赤ちゃんが母乳を飲んでくれなかったり嫌がったりすると、栄養不足になってしまうのではと心配になってしまいますよね…。そんな時は、まずは考えられる理由を探し、それに応じて対処するようにしましょう!
赤ちゃんが母乳を飲んでくれなくなる理由は、成長段階によっても異なってきます。今回は、成長段階ごと、母乳を嫌がる理由と対処法についてご紹介します。
新生児の頃に母乳を飲まない理由は?
新生児の頃は、栄養を摂る100%が母乳やミルクです。赤ちゃんが授乳を嫌がるととても不安になりますよね。どんな理由があるのでしょうか。
1:飲みたいのに、うまく飲めない!
母乳のときはおっぱいを吸うことで母乳が出て、赤ちゃんの口の中にたまって飲み込むという動きを繰り返して哺乳していくのですが、ママの母乳の分泌がよすぎて飲み込まないうちに次の量が出てしまうと、むせてしまう場合もあり、赤ちゃんは苦しくなってしまいます。
おっぱいが作る母乳量と、赤ちゃんの飲み込むリズムが合わないとこうしたことが起こります。むせてしまううちは授乳の前にある程度母乳を搾乳しておき、勢いがあまりなくなってから飲ませるようにしてみましょう。ゆっくり自分のペースで飲めるようになると、きちんと飲んでくれるようになるかもしれませんね。
2:姿勢が嫌だ
しっかりおっぱいを吸ってほしくて、赤ちゃんの頭の後ろを押して吸い付かせたりしていませんか?姿勢が嫌だったり、その姿勢で嫌な思いをしたりすると授乳の姿勢になったときにぐずってしまうことがあります。
お腹が空いていなかったり気分がのらなかったりして飲まない場合には、無理に飲ませずに時間をあけて再挑戦してみましょう。
3ヶ月以降~8ヶ月頃に母乳を飲まない理由は?
新生児の時期を終え、順調に飲んでくれていると思ったら、急に母乳を嫌がるようになった!飲んでくれなくなった!と焦るママもいますよね。
この頃の母乳拒否にはどんな理由があるのでしょうか?
乳頭混乱を起こしているのかも!
ミルクと母乳混合で育っている赤ちゃんは、ママのおっぱいと哺乳瓶両方を使っています。おっぱいと哺乳瓶には当然違いがあるのですが、赤ちゃんがおっぱいと哺乳瓶の違いについて混乱してしまうことを乳頭混乱と言います。
哺乳瓶を嫌がるようになることもありますが、母乳が飲めなくなるという状態になることもあるのです。産婦人科の中には、赤ちゃんの混乱を防ぐために入院中のミルクや糖水はスプーンもしくはカップで行っているところもあります。
9ヶ月以降の頃に母乳を飲まなくなる理由は?
離乳食も順調に進んでいてよかったとほっとしたのも束の間、母乳を嫌がるようになっちゃった!ということも多いようです。
卒乳の時期かも?
離乳食が進むにつれ、離乳食が栄養のメインとなり、母乳はサブ的な存在となります。12ヶ月を過ぎたら母乳は「1日何回」というものではなく「欲しがるときに」与えるようになっていきます。もちろん欲しがる場合は与えてよいのですが、欲しがらない場合は無理に与える必要はありません。
欲しがらない場合は、赤ちゃんがしっかり離乳食でお腹いっぱいになりおっぱいを必要としていないということ。「卒乳」の時期を迎えているというサインになります。
- 三原クリニック「育児関係(1歳未満)」三原クリニック(http://www.mihara-clinic.com/~kosodate/shitsumon/1miman.html,2019年11月2日最終閲覧)
- ハシイ産婦人科「母乳育児2」ハシイ産婦人科(http://www.hashii-hp.jp/theme25.html,2019年11月2日最終閲覧)
- 西東社「写真でわかる! はじめての女の子育児 0~3歳」写真でわかる! はじめての女の子育児 0~3歳(https://goo.gl/FEGMpJ,2019年11月2日最終閲覧)
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母乳を飲んでくれなくなった時があった!体験談
子育て中、赤ちゃんが母乳を飲んでくれなくなった、嫌がってしまった、という経験があるママの体験談をご紹介します。
実際にそうなると、不安で仕方なくなると思いますが、経験しているママは本当にたくさんいるんです!体験談を見て少しでも不安を取り除き、参考にしてみてくださいね。
体験談①新生児の頃、口すら開けてくれない時期が!
新生児期から一ヶ月半ごろ。
おっぱいを近づけるだけで首をふりふりして口も開けてくれなかったです。
母乳がぴゅーぴゅー出ていて更に飲みにくくなり、飲めなくてむせて顔を真っ赤にして泣き叫んで飲まない、泣き疲れて浅く寝る、そしてすぐに起きる、飲まないのループがずっと続いて身体も精神的にもしんどかったです。
赤ちゃんが落ち着いて飲める抱っこを探って、毎日授乳の姿勢をいろいろ試しました。あとは泣いていてもすぐには授乳せずに、あやしたり、少し泣かせたりしておなかを空かせてから授乳してみたりもしました。
出典: codemari.com
新生児はこの世に生まれて数日。もちろん、母乳を飲むことも初心者さんなのです。なので、ママはしばらく大変ですが、赤ちゃんがお気に入りの体勢を見つけ、上手に飲めるようになるまで、根気よく見守ってあげましょう。
体験談②離乳食が始まったら母乳を嫌がるように!
おっぱいだけのときはちゃんと飲んで、離乳食を少しでも口にしたときはまったく飲まない、というのがしばらく続きました。
その後は、離乳食の量も増え、おっぱいの心配もしなくなりました。卒乳もあっけない感じだったので、もしかしたらおっぱいが嫌いだったのかも?と今では思っています。 出典: codemari.com
離乳食が始まった、もしくは、進んだ時期に、母乳を嫌がるという子も多いとか。これは、母乳だけでなく、食べ物がおいしい!と気づき始めた、とても嬉しいサイン!おっぱい離れも比較的楽にできるようです。
母乳を飲まないことに心配しすぎず、焦らず、見守ってあげて
いかがでしたか?成長の時期によっても母乳を飲まなくなったり、嫌がったりする理由は様々です。そのため、落ち着いて赤ちゃんの様子を見て冷静に判断し、対処してあげることが一番です。
私も経験がありますが、赤ちゃんが母乳を嫌がって飲まなくなってしまうと、ママはどうしても自分が拒否されたようなショックと、栄養が足りなくなってしまうのではないかという心配からパニックになってしまいがちです。でも、赤ちゃんにとって母乳やミルクは必ず必要な栄養素。ずっと飲まないということはありません。
不安な場合には小児科や産婦人科に相談しながら、抱え込まずに育児を続けていきましょう。