「ワーク・ライフバランス」の「ライフ」はどこ?働く女性の一言に共感の嵐!

近年「女性活躍」という言葉が国会で一人歩きしていますが、実際に社会に出て働いている女性たちは家庭と仕事の両立に苦しみ続けています。会社でも仕事、家庭でも仕事をしている女性たちにとって「ワークライフバランス」とは何なのでしょうか。この問題に対する、ある弁護士の女性のツイートが働く女性の本音にある核心をついています。

「女性活躍」という言葉の裏に見える、女性たちの現実

近年、女性活躍という言葉が盛んに叫ばれるようになりました。

2014年6月に改訂された「日本再興戦略」の中では「2020年までに指導的地位に占める女性の割合を30%以上にする」ことが明確な目標として掲げられています。

しかし現在の働く女性たちの実態を見てみると、「活躍」という輝かしい言葉とは違う現実が見えてきます。

文藝春秋「働く女子の運命」が話題に

文芸春秋から出版された「働く女子の運命」という本の中では、日本における「メンバーシップ型雇用」が、女性の働きにくさをもたらしているのではと語られています。

日本の「メンバーシップ型雇用」とは?それが生み出す、女性たちの苦悩

働く

日本ではジョブローテーションと呼ばれる人事異動が繰り返され、社員は会社の中でまんべんなく色々なスキルを身に着けることが良しとされてきました。

仕事に対して社員が紐付されているのではなく、会社に社員が紐付されている状況です。

この「メンバーシップ型雇用」では、自分がその仕事に対してスキルがなくても、会社に所属し続けるために私生活を犠牲にしてでも学ぶ姿勢が求められ、また転勤にも対応しなくてはいけません。

会社に紐付されている以上、会社の理不尽な命令にも従わなくてはいけません。

これは、昔男性だけが働き、女性は家事育児に専念するという社会の中で構築されてきた働き方であり、これを女性が「家事育児」と両立しながら行うことは、ほぼ不可能なのです。

海外型「ジョブ型雇用」におけるワークライフバランス

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これに対して海外では「ジョブ型社会」と呼ばれ、社員はそれぞれのスキルに応じて仕事を任されます。

いきなりスキルの無い部署に異動させられたり、転勤することは少なく、労働者は会社に紐付されているのではなく、仕事に紐付されている状況のため、働き方を変えやすく、また、自分にあった職場を選ぶことでワークライフバランスを保つことが可能です。

日本のように「会社に長く在籍した分だけ給料が上がる」というシステムではなくて、スキルに応じて賃金が支払われるため、働き方を変えたから、転職したから不利になるということがないのです。

この方法は日本ではなかなか採用されておらず、日本人が会社に縛られる原因になっているとも言えますね。

そもそも「ワークライフバランス」とはなんなのか

疑問

こうした「女性活躍」という言葉に対する議論がなされている中で、「ワークライフバランス」とはなんなのかという疑問もわいてきます。

社会に出て働くことが「仕事=ワーク」で、「家庭=ライフ」と考えられていますが、実際に働く女性からはこんな意見が出ています。

「ライフ」ってなんじゃ。

この意見に大きく、深く、頷きたくなってしまう女性はたくさんいるのではないでしょうか。筆者もこの意見には何度頷いても足りない程共感しました。

社会に出て働くことだけが「ワーク」ではなく、家庭で家事、育児をすることも「ワーク」ですよね。では女性たちは、いったいいつ休むことができるのでしょうか・・・。

労働者たちのワークライフバランスに関する意見

意見

働く人たちが実際に考える「ワークライフバランス」に関する意見を紹介させていただきます。

労働者を孤独にさせないことが大切

ワークライフバランスを大切に生活していくには、企業側・上司の協力は不可欠ですね。「ワークライフバランス」は個人だけのものではなくて、労働者全体の問題として、企業が対策を取るべき問題でもあります。

また、企業だけでもなく、社会が育児・介護を支援することも重要です。労働者だけの問題としていては解決に向かわないでしょう。

在宅ワークでも悩みは同じく・・・

ワーキングマザー

在宅で仕事をしていても悩みは同じ。仕事と育児、家事、さらに介護も重なれば、体力も精神力も削られますよね。

こうした状況を改善するサービスが充実してくると良いのですが・・・。

独身でも同じこと

主に出産・育児をしてきた女性たちの「ワークライフバランス」に注目が集まっている現在ではありますが、独身の労働者にとってもワークライフバランスが重要なことは明らかです。

むしろ、独身の労働者のワークライフバランスも同時に改善していかないことには、女性たちのワークライフバランスも保たれていかないのではないでしょうか。

「みんなが帰らないので帰れない」「私の分のしわ寄せが同僚にいくので帰れない」とみんなが感じているからこそ、日本の労働者の働きすぎにつながっているのではないかと思います。

労働者が独身か既婚かに関わらず、みんながワークライフバランスを保てるようにするべきですよね。

社会が変わらなければ「ワークライフバランス」は実現しない

両立

「女性活躍」「男性の育休取得」等の話題から、最近盛んに議論されるようになった「ワークライフバランス」。
しかしその根は育児と仕事という1つの側面だけでは語ることができず、全ての労働者のライフスタイルに合わせた働き方ができるような社会構造を作らない限りは、永遠の課題となってしまうようです。

一昔前のように、「家の事をする人間」「外で働く人間」がハッキリと分かれている時代ではなく、また、仕事自体もどんどん複雑化し、長時間労働が問題になっている昨今。
労働者だけの言葉として「ワークライフバランス」という言葉が存在するのではなく、会社という組織、また社会全体として、働く人たちが人間らしく、自由に生きられるしくみを考えていく必要があるのではないでしょうか。

全ての人が「ワーク」と「ライフ」を均等に持ち、「働くために生きる」のではなく「生きるために働く」ことができる世の中になってほしいですね。

「ワーク・ライフバランス」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応いただきますようお願いいたします。なお、ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

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