我が子が待機児童に…嘆く母親へ向けた駒崎弘樹氏のブログが話題!

先日保育園不承諾となったママが投稿した「保育園落ちた日本死ね」というブログに対する、病児保育の認定NPO法人代表・駒崎弘樹氏のブログが話題になっています。働く世代からは「その通り」という賛同の声が寄せられる中、反対派の意見も。日本で大きな問題となっている待機児童問題を解消するには、何が大切なのかをまとめました。

「保育園落ちた日本死ね!」に対する保育園経営者のコメントが話題

去る2月15日、ネット上に投稿された1つのブログ記事が大きな話題を呼びました。

「保育園落ちた日本死ね!」という題名の記事。

保育園に入園申込みをしていた1人の母親が投稿した記事です。共働きをするため、自治体に保育園の入園申込みをしていましたが、2月14日に不承諾の通知が届いたそうです。

このママはブログに以下のように綴りました。

「何が一億総活躍社会だ」働きたい母親の怒りが爆発

何なんだよ日本。

一億総活躍社会じゃねーのかよ。

昨日見事に保育園落ちたわ。

どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか。

子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?

何が少子化だよクソ。

子供産んだはいいけど希望通りに保育園に預けるのほぼ無理だからwって言ってて子供産むやつなんかいねーよ。

不倫してもいいし賄賂受け取るのもどうでもいいから保育園増やせよ。 出典: anond.hatelabo.jp

少子化対策をうたいながら、待機児童は一向に減る気配がありません。

そんな状況で日本政府は「一億総活躍社会」などと現実離れした議論をしています。このママの想いはもっともであり、共感したママもたくさんいるのではないでしょうか。

このブログに対し、ある保育園経営者が思いを綴りました

このブログを読んで、意見を自身のブログに投稿したのが、病児保育の認定NPO法人フローレンスの代表理事である駒崎弘樹氏。

記事の中で「待機児童問題がなぜ改善されないか」について、自身も保育園を経営する立場からこのように語っています。

その内容に働く親たちや、復帰を目指す母親たちから注目が集まっています。

駒崎弘樹氏が語る…機動的に保育園を作れない3つの原因と私たちがすべきこと

なぜ

駒崎氏いわく、保育園をバンバン作ることができない理由は3つあるそうです。

その見解は保育園経営者ならではで、これを読んで初めて「そうだったのか!」と感じる部分もある理由でした。

1. 保育士不足改善のための予算の問題

お金

待機児童の多い都市部においては保育士不足です。これによって、開園に大きくブレーキがかかります。
保育所は一人でも保育士が欠けたら、法令違反で開園できません。よって、「保育士を採用できた数」が開園数上限になります。

保育士不足は保育士の処遇が低いことが要因です。
保育士給与は全国平均で月20.7万円。(出典:http://bit.ly/1HwTytD)

全産業平均と比較して、月額10万円程度低い。

しかし、政府はこの保育士の処遇改善の予算をわずかしか取っていません。 出典: bylines.news.yahoo.co.jp

保育園が開園できないのは保育士不足が大きな原因だったのですね。そして「予算」というのは保育園を開園するための土地代や物品代ではなく、保育士不足改善のためのものです。

保育士という仕事は子供たちの命を預かる重大な仕事であるにも関わらず、給与が低いと言われています。

保育士以外の仕事をした方が収入が良いのであれば、自分が保育士の立場だったとしたら転職をしますよね。保育士さんにも守るべき家庭があるのですから。

そんな背景があるにも関わらず、国の予算は足りていません。

保育士の給与を全産業平均に合わせようとすると3400億円の予算が必要になるそうです。

保育園に落ちてしまったママのブログにもあるように、国がもっとこの問題を大きくとらえ、予算を編成してくれない限り、報酬の問題は解決しないんですね。

これは私たちママの世代がもっと声をあげなくてはいけませんね。

2. 許可制であるがゆえに、立ちはだかる自治体の壁

役所

自治体がブレーキ役になっています。パン屋であれば、好きな場所に何軒でもつくれます。
しかし、保育所は認可制になっており、自治体が計画を立てているので、
「このエリアとこのエリアに2箇所ずつ作る予定なので、他の場所につくってもらっちゃ困ります」
ということを言ってくるわけです。 出典: bylines.news.yahoo.co.jp

自治体は「保育園をどんどん作る」という立場にあるのかと思いきや、こちらも足かせとなっている部分があるとは意外ですね。

エリアの細かい指定に加え、保育園を開園するにあたって園長の基準を「保育士勤続連続6年以上」というルールを作りハードルを高くするなど、自治体の厳しいルールが原因でもあると駒崎氏は語ります。

自治体は保育園で問題がおきると責任問題になるのでなるべくリスクのない人に任せたい、でもハードルが高くて保育園が作れないということが問題になっているんですね。

預ける側の母親としても、保育園がどんどん自由に作れるようになって保育経験の少ない人が園長になるのは不安ですし、安心感のある人に預けたいと思うものです。

しかし、それによって待機児童が増えてしまうとは…ジレンマです。

3. 建てるための条件が多い…物件の壁

保育所は二方向避難路の確保や新耐震基準を満たしているなど、安全に運営するために必要な要件がどうしても多くなります。それを満たしていて、かつ周辺住民が文句を言わず、かつ保育所としてペイする坪単価で、駅からの距離がそこまで遠くない物件というのは、非常に限りがあります。 出典: bylines.news.yahoo.co.jp

「保育所は安全で安心であるべき。」それは全てのママが感じていることだと思います。さらに働く人の立場に立てば駅に近い物件が望ましいですよね。

しかし、そういった土地が多くないということは自分の家の最寄駅を考えても納得できます。
こういった物件の壁も、保育園が増やせない大きな理由になっているんですね。

怒りましょう、そして行動に移しましょう

デモ

怒りましょう。僕たちは怒って良い。予算配分は不当だし、このままだと少子化も進行し社会保障も危機になり、それは将来、可愛い我が子たちの生活を直撃するでしょう。

そして怒りを原動力に、行動しましょう。
まず、政府に対しては、保育士給与引き上げのための、予算増額の世論を高めることです。 出典: bylines.news.yahoo.co.jp

今の私たちの働く環境のためだけでなく、将来の子供たちの世代の社会保障のためにも、現在の保育園不足の現状は変えなくてはいけません。

そしてそのためには政府を動かさなくてはいけないのです。政府が子育て世代のためになかなか動いてくれない原因は「投票率の低さ」であると駒崎氏は訴えます。

政府は投票率の高い高齢者のためにばかり動きがちです。それは自党に有利な「支持者」となってくれるから。

だから高齢者に3万円づつの補助金を出す予算はあるのに、子育て世代のためには使われない。

子育て世代は仕事や育児に忙しく、選挙に投票に行かない人も多いですよね。

筆者も選挙に行かないこともありました。しかし、その意識こそが今の待機児童を生んでしまっていると思うと、次回以降の投票には必ず行こうと感じます。

自治体を動かすには「声を届ける」こと

集まる

また、自治体に対しては、とにかく文句を言うべきです。
自治体の職員は、待機児童を解消できなくてもクビにはならないので、騒いでも効かないですが、市民の怒りを買って職を失う人たちはいます。

それが、首長(市長や区長)と地方議員です。
彼らに対し騒ぐのです。声を届けるのです。

数年前の「杉並保育園一揆」では、ママたちがベビーカーで区役所前でデモをして、その絵が面白いこともありメディアが食いつき大炎上。杉並区の認可保育園増設を大きく加速させました。 出典: bylines.news.yahoo.co.jp

杉並保育園一揆は記憶に新しい方もいるのではないでしょうか。

この活動に影響され、都内の各地域でママ達によるデモや抗議活動が活発化し、自治体は待機児童対策を一気に加速させました。

自治体を動かすには、声を出すしかないのです。

筆者も長男の保活では「不承諾」が届いた当日に区役所に出向き、必死に声を伝え、追加入園枠を設けていただいた経験があります。

誰も抗議をしなければ、自治体はそれを「認められている」と捉えてしまいます。

1人の声は小さくても、みんなで集まれば大きな声となり、自治体を変えることができる。働く子育て世代は今こそ、大きな声で自治体・政府に「NO!」を伝えなくてはいけないのですね。

駒崎氏のブログに対するTwitterユーザーのコメント

駒崎氏のブログを読んだTwitterユーザーからは様々な声が寄せられています。

賛否に分けてご紹介したいと思います。

賛成派の意見

賛成

まずは賛成するユーザーの声からご紹介します。

アラブの春並みの革命が必要

すぐには変えられないほど、問題は大きいですね。「少子化」や「待機児童改善」はもう革命とも言えるものかもしれません。

長期に渡る問題ではなりますが、1歩1歩進めていくことが大切ですね。

保育士の処遇改善を!

子供は朝から夕方、それこそ1日の半分を保育園で過ごしています。ママたちが安心して働ける背後には保育士さんたちが、子供たち1人ひとりの命を預かってくれているからです。

本当に働きに見合った報酬を受け取っているのか、保育士さんの給与を見直すべきではないでしょうか。

拡散をきっかけに直接政治家に声を届ける手段を

情報を広め、声をあげていくのにネットはとても有効な手段ですが、もっと効率的で直接的な仕組みも必要です。

野崎氏は子育て世代の投票率を上げようと呼びかけています。選挙(投票)という形で、私たちの声を届けることも出来ます。

反対派の意見

NO

次に否定的な意見もご紹介します。

怒っている間に子供が小学生に・・・

今まさに保育園に入れなくて困っているママにとっては、「今から怒っても自分の生活は何も変わらない」と感じる人もいるかもしれません。

これから生まれる子供たちのための行動といえるかもしれませんね。

保育園に通わせなくてもいい環境を選ぶ努力を

一番大事な時期は母親と一緒に居るべきという意見もあります。
もちろん乳幼児期の多くの時間をママと過ごすことは素晴らしいことです。

しかし、実際には働かざるを得ない環境の家庭も多く存在しますので、保育園問題については「保育園に入れるな」で片づけられるものではないですよね。

自治体の状況を前もって調べるべき

住んでいる自治体が「激戦区」だったのだから仕方ないとの意見も。出産前に調べておけば、より倍率の低い地域での出産ができたのではないかという考えですね。

しかし都市部では広域にわたって激戦区になっており、激戦区だとわかっていても簡単には引っ越せない場合も。

いわゆる「激戦区」を無くすことは引き続き課題となるべきですよね。

怒りの声を広め、政治を動かそう

集まる

フローレンスの駒崎氏が訴えるように、父親、母親である私たちは怒らなくてはいけません。

そして、その怒りをインターネット上だけに留まらせず、政治家を動かすエネルギーに変えなくてはいけません。

そのためには、まずこの問題をどんどん世間に広めること。知った人は問題意識を持つこと。その上で一番大切な事は「選挙にいくこと」です。

日本にとって大切な「働く世代」が抱える大きくて重い問題「待機児童」。

しかし、待機を余儀なくされている子供を含めた全ての子供たちが、これからの日本を担っていくのです。

その子供たちを育むために親が働くことを、国が阻んでいくことは許されません。身近な人たちでこの状況を共有しましょう。

みんながそうしていくことで、待機児童問題は「働く世代」だけでなく、社会全体の課題になっていくはずです。

自分たちの子供の世代では「待機」という言葉がなくなるよう、今から、私たちの世代が行動していくことが大切なのではないでしょうか。

「待機児童」「フローレンス」「駒崎弘樹」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応いただきますようお願いいたします。なお、ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

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