夫婦の会話16分=月収10万円の満足度!「共働き」を経済学的に分析した番組が話題

最近増えている夫婦共働きの家庭。仕事に、子育てに家事…さまざまなことを同時にこなさなければならず、大変ですよね。2月22日、NHK・Eテレの「オイコノミア」という番組で「幸せですか!?共働きの経済学」というテーマが放送されました。共働き夫婦が抱える悩みに対して経済学の専門家がしたアドバイスが、わかりやすくて的確だと話題になっています。

新感覚の経済学番組「オイコノミア」

NHK・Eテレで放送されている「オイコノミア」という番組をご存知ですか?

若い世代に向けた経済番組で、結婚、給料、バレンタインなどの身近なものについて経済学の視点から解説していきます。

出演者はお笑いコンビ・ピースの又吉さんと経済学者の大竹文雄先生。

「経済学」という硬いテーマにも関わらず、まったりとした先生の語り口調とわかりやすい説明がうけ、「つい見てしまう!」と人気です。

このオイコノミアで先日、「幸せですか!?共働きの経済学」という回が放送されました。

ゲストは、共に1歳の子を持つママである北陽のふたり。ふたりとも夫婦共働きをしながら子育てをしています。

共働き家庭が増えている理由は?

番組でまず紹介されたのは、共働き家庭が増えているというデータでした。

会社員の世帯のうち、専業主婦の世帯と共働きの世帯の数の推移を比べてみると、1986年以降、共働きの家庭が増加しはじめ、専業主婦世帯よりも多くなっているのがわかります。

近年共働きが増えている理由は

  • 技術の進歩
  • 金銭面の問題

の2つだと言われています。

特に「金銭面の問題」については、過去10年間で世帯年収の平均は50万円も低下していて、物価は1.2倍に増えています。

物価の上昇を加味して換算すると、10年前に比べて月の平均収入は48,000円も下がっていることになります。

昔に比べて生活がキツくなるのも当然ですよね。

共働きが「上手くいかない」と感じる3つの原因

子育てをしながらの共働きについて、北陽のふたりは「現実は大変だった」と語ります。

番組では、共働きをつらいと感じつ要因になる3つの「ズレ」が紹介されました。

つらい原因1:夫婦間の認識のズレ

母親 赤ちゃん 家事 日本人

番組内で紹介されたデータによると「夫は家事に参加している?」という質問に対し、

  • 「夫が家事に参加している」と答えた妻  55.2%
  • 「自分が家事に参加している」と答えた夫  70.4%

と、大きなズレがあるようです。

この結果に「わかる~!」と共感する北陽のふたり。

例えば洗濯は、夫の方は「洗濯機に放り込むだけ」と考えているのに対し、妻は①服を仕わけする②洗濯機をまわす③干す④畳むのすべての作業を想定していたりします。

この説明はツイッターでも話題に…

このような認識のズレを解消するためには、家事や育児で発生する作業を書き出し、夫婦の認識をすり合わせる必要があるそうです。

つらい原因2:夫婦の価値観のズレ

夫婦 会話 コーヒー

妻が思う「幸せな家庭」と夫が思う「幸せな家庭」にズレがある場合、どちらが仕事をするかや家事の分担でもめたり、どちらかが不満を抱え込むことになるといいます。

そんな時は、お互いの思う「幸せな家庭」について話し合ったり、交渉する必要があるそうです。

1日16分の夫婦の会話=月収10万円の満足度

天秤

番組では共働き世帯が少しでもラクになる方法として、家事を外注するという方法も提案されました。

家事を外注するとお金がかかってしまうため躊躇する人も多いようですが、シカゴ大学、山口教授の研究によると、夫婦の会話が1日16分増えれば、月収10万円分の満足度が得られるといいます。

家事が忙しく、会話ができない状態を作るより、月10万円かけて家事を外注し、1日16分以上、夫婦の時間を増やすことでより「幸せ」を感じるようになるというのです。

この研究結果には、ネット上でもさまざまな意見が…

会話なしの状態から16分になるなら、十分価値がある

10万円の方が満足度が高い!

自分は違うけど、妻はそうかも…

つらい原因3:社会とのズレ

北陽の虻川さんには「家事の分担や外注の前に、そもそも夫が忙しくて家にいない」という悩みがあるそうです。

今までの日本社会の多数派は専業主婦世帯に合わせた社会システムができあがってしまって、共働き世帯に合わせた社会システムがない。

具体的には

  • 長時間労働
  • 子供を保育園へ入れたくても入れられない

などが問題になっていますよね。

働き方は「共働き」が多数派になっているにも関わらず、会社側のシステムは、長時間労働や夜の付き合いなどを当たりまえとするもののまま…

社会とのズレを解消するには、社会からの歩み寄りが必要だといえそうです。

「イクボス」が社会システムを変えていく?

残業 男性

番組内ではファザーリングジャパンというNPO法人が紹介されます。

イクボスプロジェクトという「経営者や管理職である上司が変わるべきだ」とする運動を行っている団体です。

理想のイクボスとは、部下に「子供が熱を出して…」と言われたらまず部下の家族を心配し、仕事の引継ぎを支持したり、代替え案を出せる人だといいます。

「またか!」「仕事は帰ってやれよ」など業務中心のコメントをしてしまうような人は、イクボスとはいえないそう。

番組内では、長時間労働を当たり前とする働き方を「野球型」、決められた時間内で業務を終わらせる工夫をしていく働き方を「サッカー型」として紹介。

わかりやすい分類方法に、共感の声もあがっています。

共働きには経済学的によい面もある!

夫婦 手

共働きをスムーズに行うためには、家事分担を見える化して「夫婦間の認識のズレ」を解消し、夫婦で話し合って「夫婦間の価値観のズレ」を解消しなければなりません。

しかもこの2つのズレを解消しても、今は社会システムの過渡期のため、社会とのズレに苦しむ場合も多々あります。

でも実際には、共働きには経済学的なメリットもちゃんとあります。

例えば、夫婦どちらかの収入がなくなってもすぐには家計が破たんしないこと。

そのため、転職、留学、資格取得などの思い切ったチャレンジもしやすくなると考えられます。2ヵ所から収入があるという「保険機能」によって得られる安心感は、価値のあるものですよね?

共働き夫婦がなんとなくもやもやしていた部分をスッキリと説明してくれた「オイコノミア」。

共働きの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

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