イクメンに立ちはだかる壁「パタハラ」とは?とある30代会社員のツイートが話題に

twitterに投稿された1人のパパの「パタハラ体験」が、大きな話題を生んでいます。妊娠した女性に対するマタハラが問題視されていましたが、現在ではこの「パタハラ」も大きな問題となっています。「育児は女性に任せて男性はどんどん残業して働くのが美徳」そんな文化がパパの育児を妨げているのかも。あなたはどう思いますか?

「パタハラ」を知っていますか?育児したいのに参加できないパパたち

みなさんは「パタハラ」という言葉を知っていますか?

「パタハラ」とはパタニティ(父性)・ハラスメント(嫌がらせ)の略。パパとして育児参加しようとする男性に対する嫌がらせを指す言葉です。

子供が生まれても仕事のペースを全く変えず、夜中まで帰ってこない旦那。「子供が出来たのだから家庭にも目を向けてよ」と言っても、全く効果なし。有給休暇も全く取らない。

こんな旦那さんにイライラしていませんか?

でもそれは、旦那さんが「パタハラ」を受けているのかも…。あるパパの「パタハラ体験談」が大きな話題を呼んでいます。

ある30代会社員のツイートが話題に

会議

仕事で昇進し、「ライン長」というリーダー職につくことになったりょうたっち(@ryoutacchi3)さん。しかし、その引継ぎの際の上司との面談で、こんな話を聞くことになりました。

上司が育児のために早く帰ることに後輩から冷ややかな目

りょうたっちさんには3人のお子さんがいます。(6歳、3歳、0歳)奥さんは育児のために休職しています。

長男が生まれた後からずっと共働きだったため「フレックス勤務」を使い、朝は始発で会社に向かい、16時には会社を出る生活をしていたりょうたっちさん。保育園のお迎えを担当するため、毎日通勤に2時間かかる中、時間との戦いの毎日。

会社員として働き続けるママと、育児家事を分担するためのフレックス勤務でした。

現在奥さんは育児休職をしていますが、3人の子供を毎日1人で育児していくのは本当に大変。りょうたっちさんは育児に積極的に参加するため、フレックス勤務を続けていました。

りょうたっちさんが仕事と育児の両立に挑んだ「きっかけ」

イクメン

世の中のパパの中には「俺は仕事がある」と最初から育児への参加を「仕事以外の時間」と決めてしまい、自分のワークスタイルを崩さない男性が多いと思います。

そんなパパたちの1人であるりょうたっちさんが、「仕事or育児」ではなく「仕事and育児」として自分の生活を変えていくことを決めたきっかけは、長男の育休から復帰した奥さんがりょうたっちさんに向けたこんな一言でした。

「毎日計算できないのは戦力とは言わない」

仕事上、毎日の残業時間がまちまちで、帰宅時間にばらつきがあったりょうたっちさん。

パパが帰ってくるのか来ないのか、その時にならないとわからないのでは、何も頼めない。それではパパは夜の時間、育児の戦力にはならない。奥さんの直球な思いがこめられた「戦力外通告」でした。

この一言で「俺はいないもんとしてやってくれ」と思ってしまう男性もいるでしょう。

しかし、りょうたっちさんは妻の妊娠中から「子育てを楽しみたい」と言う思いがありました。そんな中のこの言葉に「それならやってやろうじゃないか」と奮起したりょうたっちさんは、現在のフレックス勤務に乗り出したのです。

「先輩としては許容できるけど、上司としては認められない」理由

会社員

そんなりょうたっちさんの「仕事and育児」の生活。

後輩としては、「先輩」としてなら育児のための早帰りも許容できるけれど、責任ある立場の上司としては、毎日の早あがりは認められないと考えているようです。

その理由として「相談したいときに居ないのは困る」ということや、毎日遅くまで残業をして周りのフォローをしている後輩の存在があるようです。

周囲のフォローで深夜まで働く後輩の存在

確かに、「上司は早く帰るのに周囲は仕事が山積みで帰れない」と言う状態に不満を感じる後輩がいるのは納得できます。仕事の平準化は今後の課題になりそうですよね。

子供が生まれたからこそ仕事をもっと頑張りたいという男性も

子供が生まれた=育児参加ではなく、子供が生まれたからこそ将来のためにもっとキャリアを積みたいと考えている男性もいるようです。

そうした考え方を持つ同僚から見ると「上司としては認められない」と感じるのかもしれません。

育児参加のために早く帰ることは「チームワークを乱している」?

会社員

りょうたっちさんは数年前、育児のためにフレックス勤務をしていた際、上司からこんなパタハラを受けたと話してくれました。

フレックス勤務の終業時間後に「会議」

りょうたっちさんがパタハラを受けたきっかけは、フレックス勤務を適用したせいで、上司が決めた会議時間に会議に出られなかったこと。

このことに腹を立てた上司から、同僚の前で「チームワークを乱している」という批判を受けたのだそう。

他の同僚よりも早く出社し、自分の仕事は終わらせてから職場を後にしていたにも関わらず、周囲からの目は冷ややかなものだったのです。

Twitter上では激しい議論を生みました

会議

この出来事に対し、Twitter上では激しい議論が生まれました。

後輩側の気持ちを語るツイート

会社員

「上司が育児のために早く帰るのは嫌だ」と考える後輩側に立った意見も聞かれました。

上司が早く帰るなら後輩の業務マネジメントも必須

上司が早く帰るのであれば、残されてしまう後輩が早く帰れるように業務調整をしてほしいという声ですね。
また、緊急事案が上司の帰宅後に発生した時に困るという意見もあげられました。

いわゆる「イクボス」として育児と仕事を両立し、さらに部下たちのワークライフバランスも守っていけるような対応が求められるということですね。

「残業」の美徳

キャリアを積みたいと考えている後輩にとっては、残業をして遅くまで頑張ることが「成長」と感じているのかもしれません。

そうした考え方自体も、上司となったりょうたっちさんが是正していかなくてはいけないのかもしれませんね。

「イクメン」頑張れ!応援のツイート

会社員

イクメンとして頑張り続けるりょうたっちさんを応援する声も寄せられました。

「他の人も帰りやすくていい」

上司がいつまでも残業していると、後輩はなかなか帰れないんですよね。

りょうたっちさんを筆頭に、これからどんどん後輩たちのワークライフバランスが良くなっていくことを祈ります。

残業時間もいなくてはいけない、ではなく代替え手段を

残業管理は上司の仕事とはいえ、いつも居なくてはいけないということではなく、後輩たちが「居なくても困らない仕組み」を作っていくべきですよね。

自分だけが決定権を持つのではなく、案件ごとにリーダーを作るのも良い案ですね。

「残業」=「頑張った」ではない

残業をすればするほど「自分は頑張っている」と感じる人も多いのかもしれません。

そうした仕事に対する意識の革命も必要になりますよね。

イクメンを支える妻の存在

妻

現在育休中の奥さんですが、奥さんはりょうたっちさんのイクメン計画における大切なパートナー。まさに夫婦で支えあって、3人の子供を育てようとしているご夫婦なのです。

2人で対応策を考える

奥さんも3人の育児にてんてこまいな中、真剣に夫の会社での悩みについて考えているそうです。

こうして「パパの事も2人の問題」として捉えること、なかなかできないものですよね。「育児は2人の事。でも会社の事はパパの問題」では、パパの精神面で荷が重くなってしまうのかもしれません。

時にはパパの悩みに耳を傾けることも必要なんですね。

妻からのアドバイス

上司になれば帰れない日もあるということは、会社員である奥さんにとっては「わかっていたこと」なのかもしれません。

しかし、それを「仕方ないや」ではなく、お互いに考えて常態化しないように作戦を練っていくところが素晴らしいですよね。奥さんの育休が明ける前に、今の状況が改善されるといいですよね。

パパの育児参加も「YES!」になる社会へ

会社員

パパの育児参加が叫ばれている現代。

「イクメン」「イクボス」という言葉がどんどん知名度を上げていますが、働くパパたちの現場ではまだまだ「パタハラ」があるのも事実です。

「育児は女性にさせるもの」「女性を働かせるのはお前に甲斐性がないから」「家庭が回らないなら嫁が会社を辞めればいい」

こんな思いが会社という組織の中にしみついているのかもしれません。そしてこうした意識こそが「パタハラ」を生んでいるのでしょう。

しかし、後輩たちが考えている「業務量の平準化」も、パパの育児参加を進める中では大きな課題になるでしょう。育児をする同僚のために毎晩深夜まで残業を行うことが常態化するようでは、それが新たなパタハラにつながってしまいます。

そうならないためにも、育児を行う社員を支援する「イクボス」の存在が1つの要になってくるのかもしれません。

子供のいる人も、居ない人も、ワーク・ライフ・バランスを保ち、「働くために生きる」のではなく「幸せに生きるために働く」・・・そんな社会になることを願ってやみません。

「パタハラ」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応いただきますようお願いいたします。なお、ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

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