時には子供を突き放す?『一流の育て方』で明かされた正しい幼児期の子育てとは

パパやママの考え方によって様々に異なる子育て論ですが、「こんな子供に育ってほしい」という子供の理想ってありますよね。『一流の育て方』(ムーギー・キム著)では現在世界で活躍している大人にアンケートを採ることで、彼らが受けた子育て方法の共通点を探し出し、それを元に子育てに悩む親へ「教科書」としてまとめられています。

子育てに悩むママのために「親の教科書」を作りたい

「怒っちゃダメ、叱るんだ!」
「褒めて育てるのが大切!」

世間には多くの「子育て論」が溢れていますが、パパやママにとってみたらそのような子育て論は遠い世界の話で、今目の前にいる元気な我が子にどう接すればいいのか分からないというのが本音だと思います。

子供はもちろん、パパママだってそれぞれ違った個性を持った人間。
万人に共通する子育て論が存在しないのも当然ですよね。

自分の体当たりの接し方が子供にとって正しいものなのか分からない…そんな悩みはないでしょうか?

『一流の育て方』(ムーギー・キム著)で子供の人生が変わる?

今回紹介する『一流の育て方』という本は、子育ての「一般論」を押し付けてこない、と話題になっています。

一般論は参考になったとしても、自分の子供の状況にあてはまるとは限りませんよね。

本書では幅広い子育ての成功パターンが紹介されており、それを見ながらパパママ自身が子供の個性に合った教育方針を決定してほしい、と呼びかけています。

科学的に裏付けられた「一流」の育て方の一部を紹介します。

子供が自由に選択するのをサポートしよう

子供が自由に選択するのをサポートしよう

子供に「主体性」を持ってほしいと、親なら誰しもが考えますよね。
自分は何が好きで、何が嫌いで、だから何をしたいのか。子供には自分で判断できるようになってほしい。

でもまだ幼い我が子を見ていると、どうやってパパママの手を離して自由を与えてあげればいいのか分からない…
まだ何も分からない子供なのに、自由に決めさせて失敗したらかわいそう…

親としてついつい肩代わりしてしまうことはありませんか?

しかし子供の主体性を育むのに最も良い方法は「好きなことを自由に探させてあげる」こと。
単純ですが、それ以上の方法はないと言われています。

では具体的に、どのような家庭教育を行えばいいのでしょうか。

どのような瞬間に子供のサポートをしてあげたらいいのでしょう。

「親が習い事を勝手に決めない」

水泳 赤ちゃん

水泳、ピアノ、英語教室…小さい子から習えるたくさんの習い事がありますよね。

本の筆者はとても教育熱心で、娘さんたちに5〜6種類の習い事をさせていたようです。
子供たちも好奇心旺盛でそれぞれの習い事を楽しんでいたのですが、同じようにピアノを習わせていた一番下の息子さんに、ある日こんなことを言われました。

「お母さん、ピアノって、別に習わなくてもいいんだって!」

どうやらママは子供たちに、「ピアノは絶対に習わないといけない」と教え込ませていたようなのです。

そのことを"教えて"くれてから、息子さんはピアノ教室を嫌がるようになり、ついには辞めてしまったのでした。

どんなに素敵な習い事でも、子供が「親に無理やりやらされている」と思っているうちは、何をやっても主体的に取り組めないのです。

日々の生活で、子供のことは子供に決めさせる

できるだけ早い時期から子供を大胆に信じ、決定権を広く認めていくことで、子供が自分自身のことをよく知り、自分から何かをやろうとする気持ちを育てることができます。

そのためには自分の目標を自分で決めさせて、それを頑張って達成するのを応援してあげることが大切です。

おもちゃの片付けも、テレビやゲームを見る時間も、宿題をやる時間も、子供に決めさせて好きにさせる。
そうするといつの間にか、自分のために自分のことを決められる大人になっていくのですね。

失敗させる。そして時には子供を突き放す?

子供に自由に決めさせるのはもちろんとても大切なことですが、とはいえまだ幼い我が子。
パパやママからのサポート、アドバイスは絶対に必要なものですよね。

でもサポートをしすぎると子供に「主体性」がなくなってしまう…じゃあ一体どうすればいいの?!

子供のサポートをしすぎてしまう「過保護」な状態と、子供に無関心な「育児放棄」、2つの間のバランスをどのように取ればいいのでしょうか。

キャンプに行っても「何をすればよいのか分からない…」

孤独

親が子供の身の回りの仕事を全てやってしまうと、その時はその仕事がうまくいっても、長い目で見て子供をダメにしてしまうようです。

本の筆者の息子さんは友達とキャンプに行った時、周りの子達がチームワークよく準備をしている中、何をしてよいのか分からずずっと見学していたそうです。
彼が実家を出る引越しの際も、何から始めて、どうやって動けばいいのか全く分からず、右往左往だったとか。

そういえば彼が小学生の時、遠足や宿泊行事の用意は当然のようにママがやっていたかも…?

ついつい忙しくて「自分でやったほうが早い!」なんて思っていたけれど、今思えば子供がやってもそんなに変わらないし、だんだん自分でできるようになってくるはずだったのに…。

子供が小さい時は「ついつい」色々なことをやりすぎてしまうのですね。

過保護にならず、子供にたくさん失敗させてあげる

過保護の最大の問題は、子供の失敗の機会を奪ってしまうことだと言われています。
失敗しなければ覚えられないことも、それを自分でする機会がなければ学ぶこともできないですよね。

親としては分かりきった失敗に飛び込んでいきそうな我が子を止めてあげたい気持ちでいっぱいになりますが、子供の幸せのためと思い、ぐっと我慢するようにしましょう。

一番大切なのはパパママの愛情を与えること。その方法とは?

家族

子供にきちんとしたしつけをすることは大切だけれど、実際その考え方は各家庭によって違いますよね。
けれどどんな人間になってほしいと思ったとしても、子供に絶対に必要なものがあります。

それが「自信」です。

「自分は愛され、信頼され、受け入れられる」という深い自信を小さい頃から育てていくことで、明るく前向きに生きることができるのです。

「自分は人から受け入れられるんだ!」という思いは、実は小さい頃からパパとママにもらってきた無償の愛にあります。

実はこのような自信を持つ人々の家庭環境を聞くと、ある明確な共通点があることが研究によって明らかになりました。
今回はそのうち4つを紹介します。

1. ママの笑顔で、子供を明るく前向きに育てる

「どんなに大変なときでも楽しいことをするチャンスは逃さないような能天気な雰囲気が家庭内に溢れていました。」と語る東大の学生。

成績が悪かったとしても「勉強しなさい!」なんて言われたことはなく、ただ「結果はいつも自分に返ってくる」ということだけを教えてくれた、常に明るく前向きなご両親に育てられたようです。

明るくおおらかな家庭で育った子供は、そうでない子供たちと比較して強い自信が備わっている場合が多いことがデータで証明されたことをご存知ですか?
その強さはそのまま子供の幸せに直結するものです。

そのような環境で育った人たちが持っている自信の強さを、そうでなかった人が得るのには何十年もかかると言われています。

子供をプラス思考で明るい性格に育てたければ、小さい頃からそのような家庭を作っていくことが大切で、それを達成するために、まず誰よりもパパとママがそうあるべきなのかもしれません。

パパとママの間の喧嘩を子供に見せない

喧嘩

ご両親が喧嘩をしていることで、子供ながらに「本当に悲しい…」と思った経験はありませんか?
パパとママが言い合いをしているのを、子供がじっと見ていることはありませんか?

両親の仲が良いと「基本的に、人間はみんないい人だ」という明るい性格になると言われています。

この明るい性格を持っているからこそ他人を信じることができるし、他人を信じるから相手からも信じてもらえる。
そうして「信頼ポイント」が溜まっていくことで、子供は幸せになれるのではないでしょうか。

パパがママをけなしたりする環境で育てると子供は人間不信になる可能性が高くなるのです。

そうは言っても、全く喧嘩をしない家庭というのも難しいですよね。
喧嘩をしてしまう場合は、その状況を子供に見せないだけでも良い効果があると言われています。

2. 他の子供と比べない

「お姉ちゃんはこんなことができるのにあなたはできないのね…」
ついつい言ってしまう言葉ですよね。

兄弟や友達と比較して親からけなされたような幼児体験は、大人になってもずっと心に残ることが少なくないようです。
子供は他人と比較されるだけで、親から愛されていないように感じ、傷つくもの。

もちろんパパもママも、どの子供も等しく大切な存在であるとは思うのですが、思っていても言葉に出さなくては子供には伝わりません。

家事や仕事で忙しいパパママなので、すべての子を平等に可愛がり、平等に叱るのは無理だと思うのですが、親にとってはどの子も平等に大切な存在だというメッセージを言葉に出すようにしましょう。

3. ただ褒めればいいわけじゃない!「褒め方」を工夫して

子供が思う「ママに褒めてもらいたい!認めてもらいたい!」という感情は思った以上に強いものです。

十分褒めてあげて、その感情を満たしてあげることは子供の根源的な安心感や自信、積極性を生み出す大切な条件になると言われていますよね。

けれども実際どうやって褒めたら良いのか分からない!
まさか毎日褒め続けるわけにもいかないし…。

やみくもに褒めるのではなく、効果的に褒めることが大切なのですが、具体的には何に気をつければ良いのでしょうか。

その対応…子供に悪影響!?人に我が子を褒められた時、あなたは謙遜しますか?

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2月5日(金)のフジテレビ系朝の情報番組・ノンストップで取り上げられていた…

「頭がいいのね!」ではなく「よく頑張ったね!」

勉強

子供を褒めるときは、どう褒めるかではなく何を褒めるかに注意しましょう。

ある実験によると、「頭がいいのね」ともともとの能力を褒められて育った子は、「何かを学ぶこと」より「いい成績を得ること」に重点を置くため結果的に成績が伸び辛く、
「よく頑張ったね」とその努力を褒められた子は、何回テストを重ねてその成績が悪くても、粘り強く問題を解こうと努力を続けることができる、ということがわかりました。

子供を褒めるときは具体的に努力した内容を取り上げて褒めてあげましょう。

それによってさらなる努力を引き出し、難しいことにも挑戦できるのです。

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褒めるタイミングや褒め方はそれぞれ違って当然

繰り返しますが、褒めるタイミングや褒め方はそれぞれ違って当然です。

以前できなかったことができたときや、子供が頑張った結果うまくいった時など思いっきり褒めてあげるようにしてください。

ただ褒めるのではなく、子供の努力を引き出すために「どう褒めるか」が親の腕の見せどころですね。

4. 「信じているから、好きにしなさい」

信頼

他人を信用し、自分も信用されることはとても大切ですが、親からの信頼は特別な意味があります。

親に信頼されて育つ子供は自己肯定感や自信に恵まれる上、「パパやママの期待に応えたい!」と、様々なことにやる気を出す確率が非常に高いと言われています。

子供の一番の応援団長であることを伝えよう

「親のどんな育て方がためになりましたか?」と聞いたアンケートで一番多かったのがこの「親からの信頼」という言葉です。

親から信頼されて育った子供は子供自身も親のことを信頼するため、どんなことがあっても強く優しい人に育つのです。

信頼を「言葉で」伝え、パパやママも子供にちょっとしたことでも嘘をつかず、日々誠実に接していくことで子供の信頼感を育ててあげましょう。

明るく強い子供に育てるために、まずはパパママが前向きになろう

家族

日々子供と向き合っているとついつい子供とぶつかったり、強い言葉で叱ってしまうこともありますよね。
パパもママも完璧な人間ではないので、毎日完璧な子育てができないのは当然のことです。

子育てには様々な考え方があるとは思いますが、「子供を愛する」ということを一番大切にして、それを言葉で、行動で、子供に見せてあげてくださいね。

『一流の育て方』(ムーギー・キム著)

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