提供:京野アートクリニック高輪

不妊治療が当たり前の時代に。最低限知っておきたい不妊治療の基礎知識

「不妊治療なんて自分と関係ない… 」それは間違っているかもしれません。初婚年齢が上昇し続けている日本では、6組に1組の夫婦が不妊で悩んでいます。けっして他人事ではない、不妊治療の知っておきたい基礎知識について紹介します。

【この記事は不妊治療専門クリニック「京野アートクリニック高輪」の監修で作成しております】

正しい妊活・不妊治療の知識を身につけましょう

京野アートクリニック高輪は、これまで17年間で10,000人以上の赤ちゃんが誕生した実績をもとに、高度で最先端の不妊治療やカウンセリングを、一人ひとりの患者さんにあった形で提供しています。

「もっと妊活や不妊治療の正しい知識や考え方が広まることで、より多くの夫婦が子どもを授かれる」との想いから、ママリの記事監修をしていただけることになりました。

京野アートクリニック高輪 画像:ivf-kyono.com

京野アートクリニック高輪について

不妊治療は、先進国では身近な存在なんです

出生率が2.0を超えて人口が増え続けている国「フランス」

海外の先進国のなかでも、ひときわ出生率が高いのがフランスです。1993年には出生率が1.73まで落ち込んでいたのが、2006年以降は安定的に出生率が2.0前後をキープしています。

フランスでは、かかりつけ医の制度があって普段から産婦人科に通うのが当たり前で、不妊治療が基本的には無料で受けられたり、育児手当が充実しているなど、妊娠・出産に対する意識が高い国です。

男女ともに不妊治療を身近な存在に感じていて、病院にはカップルで訪れるのが当たり前となっています。

北欧では、不妊について学校教育で教えています

北欧では性教育が充実していて、不妊についての知識も学校教育で教わります。そのため、不妊治療は非常に身近な存在です。

また、北欧は女性が働きながら産み育てる環境が整っていて、男性も子育てに多くの時間を割く文化が定着しています。男性にとっても妊娠・出産・子育てが非常に身近な存在でもあり、男性の不妊治療への理解も進んでいます。

日本でも不妊治療は身近な存在になりつつあります

日本では不妊についての正しい知識が広まっておらず、男性の不妊治療への理解も低いなど、不妊に対する意識が全体的に高くありません。

しかし、最近では国から高度生殖医療(体外受精などの高度な不妊治療)に対する助成金も出るなど、不妊治療が盛んになっており身近な存在になりつつあります。

今では24人に1人の赤ちゃんが体外受精で産まれていて、これは世界的にみても高い水準です。

日本における不妊治療の技術レベル自体は非常に高いので、不妊に対する正しい知識を持ち夫婦で協力することで、より多くの夫婦が子どもを授かれるはずなのです。

まず、検査で不妊の原因を特定しましょう

正しい不妊治療を実施するには、何はともあれ、まず検査をすることが大事です。正しい原因がわからないと治療のしようがなく、不妊治療は時間との戦いでもあるため、不妊の原因を特定して計画的に治療を実施することが大事なのです。

女性側の原因

卵子にかかわる原因

まず受精卵のもととなる卵子が原因で、妊娠しづらい場合があります。
代表的なのが「排卵障害」です。卵子が育たないなどの理由によって排卵が起きない状態のことです。

卵管や子宮にかかわる原因

受精卵を子宮に運ぶ「卵管」、受精卵が着床する「子宮内膜」が原因となる場合もあります。

卵管が詰まったり細くなると、受精しづらくなったり子宮へ受精卵を運びづらくなります。卵管狭窄(らんかんきょうさく)・卵管閉塞(らんかんへいそく)と呼びます。

子宮内膜が子宮以外の場所で増殖することを「子宮内膜症」と呼びますが、卵巣や卵管の機能を低下させてしまいます。また、「子宮筋腫(しきゅうきんしゅ)」になると、受精卵が着床しづらくなります。

男性側の原因

夫婦でカウンセリング

ED、射精障害

性行為のときに、勃起ができないことを「勃起障害(ED)」と呼びます。ストレスや血管障害、生活習慣など様々な理由でおきるとされています。また、膣内で射精できないことを「射精障害」と呼びます。

EDや射精障害がおきると、そもそも卵管に精子を送り込むことができません。

精子にかかわる原因

性行為で卵管に精子を送り込むことができたとしても、そもそも精子が受精するだけの機能を持っていない場合があります。それが「乏精子症(ぼうせいししょう)」「無精子症」「精子無力症」です。

乏精子症・無精子症は、精液に含まれる精子の数が著しく少ない、もしくはゼロである状態です。精子無力症は、精子の運動能力が低いために、卵子と出会って受精するのが難しくなります。

夫婦で検査をすることがスタートラインです

不妊治療は女性だけが対象ではありません。不妊の約半分は男性が原因であると言われており、男性もきちんと検査を受ける必要があります。

最近では不妊検査のために病院・クリニックに夫婦で来られる方も多いです。最初は、産婦人科に通院することに男性も抵抗があるかもしれませんが、必ず夫婦一緒に検査を受けるようにしましょう。

不妊治療でスタンダードなステップアップという考え方

不妊検査で夫婦ともに特に大きな疾患がなかった場合、通常は「ステップアップ」という考え方にもとづいて、不妊治療をすすめていきます。

最初は自然妊娠に近い形から、徐々に高度な不妊治療へとすすんでいくことから、「ステップアップ」と呼ばれています。

ただし、必ずしもこの順番で治療を行う必要はなく、不妊原因や年齢にあわせた治療法を選択してもかまいません。

タイミング法

タイミング法

いちばん妊娠確率が高まる排卵日1〜2日前を、基礎体温のチェックや排卵日検査薬で予測したり、病院で血液検査や超音波検査で正確に推測し、そのタイミングで性行為をおこなうことを「タイミング法」といいます。

最初におこなう不妊治療として、もっとも一般的な方法です。

人工授精

人工授精 画像:www.juntendo.ac.jp

男性から精子を採取し、排卵の時期にあわせて子宮に注入する方法を「人工授精」といいます。タイミング法だと子宮の入り口手前まで精液が入ることになりますが、人工授精だと子宮内に精液を直接注入します。

男性にED・射精障害がある場合や、女性の子宮の入り口をうまく精子がうまく通過できない症状がある場合などに、有効な方法です。

体外受精

体外受精 画像:www.juntendo.ac.jp

卵巣から卵子を採取し、卵子と精子を「シャーレ」という容器のなかで受精させ、受精卵を子宮に戻す方法を「体外受精(胚移植)」といいます。

体外で受精したことを確認してから子宮に戻すので、自然妊娠に近い人工授精よりも妊娠率は高くなります。

顕微授精

顕微授精

体外受精で、受精させるときに顕微鏡を使って卵子に精子を直接注入させる方法を「顕微授精(けんびじゅせい)」といいます。

採取できた卵子や精子の数が少ない場合など、受精の確率を高める必要がある場合に用いられる方法です。

自分にあった病院・クリニック選びを

ここまで、ステップアップした場合の治療法をみてきました。不妊治療にかかる期間は平均で数年にもおよぶと言われています。自分の人生に大きく関わることですから、信頼できて、通いたいと思える病院を選ぶ必要があります。

無理なく通えるか

不妊治療は継続して受け続けるものなので、通いやすい立地かどうかはやはり大事です。自宅や通勤先の近くなど、通いやすい場所がまず候補にあがってくるでしょう。

また、病院や医師との相性の良さも重要です。すんなり妊娠しない場合は長く通い続けることになるので、診療を受けていてスムーズにコミュニケーションが取れるかも選ぶポイントになると思います。

男性不妊にも対応しているか

男性 診察

不妊の約半分の原因は男性にあるため、つまり男性不妊にも対応しているかどうかも大事です。夫婦そろって不妊治療を受けられないと、夫婦が別々の病院に通うことになり、情報が共有しにくくなるため、効果的な治療が行えない場合があります。

男性不妊に対応しているかどうか見分けるポイントは「泌尿器科専門医がいるかどうか」です。精液検査までなら産婦人科医でも対応可能ですが、詳細な検査や男性不妊の治療は、泌尿器科専門医が担当することになります。

高度な不妊治療ができる泌尿器科専門医(※)は、全国で45名程度しかおらず、男性不妊にきちんと対応している病院は意外と少ないんです。

※ 日本生殖医学会の定める「生殖医療専門医」の資格と、日本泌尿器科学会の定める「泌尿器科専門医」の資格を両方持っている医師のことをさします。

あつかえる技術の種類が多いか

研究

不妊治療をすすめていくなかで、あつかえる技術や治療パターンが多い病院のほうが、自分にあった治療法を選択できる可能性が大きくなります。

また、不妊治療はまだまだ発展中の領域だからこそ、新しい治療法や研究成果について知見があるかどうかもチェックすると良いでしょう。

夫婦で協力して、後悔しないための不妊治療を

夫婦

今回の記事では、最低限知っておきたい知識を中心に、不妊治療の全体像を紹介しました。

不妊治療は女性だけでなく、男性も同じように検査や治療が必要になります。夫婦で不妊治療に対する正しい知識を深めて、自分たちにあった病院を選択し、後悔しない不妊治療をしていただければと思います。

無料の妊活セミナーで相談できます

ご安心いただくための妊活セミナー「不妊治療のAからZまで」

今回、記事を監修していただいた「京野アートクリニック高輪」主催で、無料の妊活セミナー(東京・品川)が実施されます。妊活や不妊治療の不安や疑問について、解消していただく良い機会になると思います。

日時:2016年6月18日(土)
場所:TKP品川カンファレンスセンターANNEX

月に1回開催されるこちらのセミナーですが、毎回満員になってしまうほどの人気セミナーとのことです。
今回、ママリで記事を監修していただくにあたり、定員を大幅に増やしていただけることになりました!

妊活や不妊治療がはじめての方も、ぜひお気軽にお申し込みしてみてはいかがでしょうか。

セミナーへのお申し込みはこちら