結婚しても、子供がいても働きたい!そんな女性たちに働く環境の現実はいかに?

2016年4月から施行された「女性活躍推進法」があります。これから女性にとって働きやすい社会を作る目的で、企業にさまざまな課題を与え、実際にそのような社内環境を作ってもらうとのことです。実際の現状は一体どうなのでしょう。ここで今の日本の社会では、結婚・産後でも働きたい女性たちにとって、どのような現実が待ち受けているのでしょうか。働きやすい環境はどのような要素が必要か紹介したいと思います。

結婚・産後も働きたい女性は8割!

2016年5月12日に、Yahoo Newsで「結婚・出産後も外で働きたい人は8割に 女性が“活躍”するための一番の条件は?」という記事が掲載されました。

記事の中で注目したいのが、女性は実際に働く、というだけではなく、「活躍」できる仕事を期待しています。この「活躍」の意味するところを考えると、やはり管理職ではないでしょうか。

しかし、統計によると、女性の部長クラスが6.0%、課長クラスが9.2%、係長クラスが16.2%に過ぎない現状では、とても女性が「活躍」できるような現状ではありません。

その「活躍」がなかなかできない理由はやはりさまざまな不安要素があり、働く女性は管理職に昇進する前に家庭や育児の理由で退職をせざる得ないことになります。

結婚・出産後も外で働きたい人は8割に 女性が“活躍”するための一番の条件は?<Yahoo Japan News>

働きたい女性のリアルな声

仕事

昔の家族はほとんど夫が外で働いて、妻が家で家事と育児に専念するというパターンが多かったのですが、90年代から女性もキャリアに専念したい人が増えています。

しかし、それでもやはり「寿退社」というフレーズがよく使われ、ほとんどの女性は結婚したら家庭に入るということが多かったようです。

21世紀に入り、実際に夫婦の共働きをすることが増えて、女性も働きたいという声が上がっています。

実際に女性はどのような理由で働きたいのでしょうか?

自分の存在を認めてもらいたい

ワーキングママ

ひとつは、働くことで自分の存在を簡単に認めてもらえるからです。
旦那さんにしょっちゅう褒められるならいいのですが、やはりやってることに対してねぎらいがないとむなしく、自分が価値のないものに感じるからです。

その点、会社勤めは比較的簡単にありがとうの言葉をいただけます。
自分が役に立ってるという自己満足のためです。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

主婦は家にいて、朝から晩まで家事をしても、評価制度がないし、上司もありません。自分がどれくらい家族のために尽くしているかは、評価してもらえるのが難しいでしょう。

確かに、外で働いたら、仕事の成果を出したら、評価もされるし、自分の価値も認めてもらえるかもしれません。

これは家ではなかなか難しいですね。

専業主婦を脱却して、仕事を生き甲斐にしたい

仕事

専業主婦が仕事に復帰すると、雑用も息抜きになるし、
嫌だった仕事が生き甲斐になるんですよ。
これは自分でも不思議です。
価値感ががらっと変わるし、時間の流れも違ってくる。
もちろん、仕事が激務だとやめたくなっただろうし、人間関係で嫌なことがあると鬱になったりするかもしれないので、誰もが同じように感じていることとは思いません。
私個人的には、結婚後の仕事は通勤時間も短い仕事を選んでますから、心にも体にも負担が軽いので、働いてよかったと思います。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

仕事に復帰すると、家庭とは違う環境で、ママにとっては息抜きにもなります。

ただ働くのではなく、まずは自分に合う働き方をチョイスすると、専業主婦だった時には嫌だった仕事も生き甲斐になるのですね。

社会に出ていると、価値観も確かに変わりますし、自分の生活範囲も広がって楽しくなると思います。

子供がいても、自分の進む道に選択肢がある

仕事

仕事しても、専業主婦しても、どっちも選べれるようにすれば子供は増えてくるんじゃないでしょうか。
その為には、仕事をする女性への支援が必要だと思います。
仕事が好きな人も、仕事したくない人も当然いるでしょうから。
子供がいても、自分の進む道に選択肢が増えると嬉しいですよね。
景気が悪いからなかなか難しいでしょうけど…。

育休は任意で最高小学校入学ぐらいまでとれたらいいなとは思います。
保育園は無料にして、仕事復帰時期も個人で自由に決められればいいな~。 出典: detail.chiebukuro.yahoo.co.jp

働きたい女性でも、専業主婦でも、自由に選択できる社会は確かにいいですね。今は仕事のため、経済的理由などで第二子を諦める家庭も増えてきていますが、働く女性への支援がもっと厚くなれば、少子化も食い止められるのではないでしょうか。

そして、育児を理由にしないで、自分の進みたい道が選べることは魅力的ですね。

結婚・出産後の「働きたい!」をはばむ現実

ママ 仕事

ご紹介した様に、結婚後、また産後でも、できれば外で働きたい女性は少なくはありません。しかし、現実はそんな女性達の願いを受け入れてくれる程、甘くはないようです。

それは、社会の問題でもあり、女性自身の考え方の問題でもあるようです。

①仕事と子育てを両立する自信がない

ワーキングマザー 悩み

調査データによると、調査対象の女性は仕事と育児の両立はしたいが、非常に不安またはやや不安が8割を占めています。

実際に産休・育児休暇を経て職場に復帰しても、自分はどれくらい仕事と育児を両立できるか心配、安心して仕事できることが難しいという声が上がっています。

特に現在日本の各自治体が提供している子育て支援はやはり専業主婦を前提としているところが多く、ほとんどの子育てに関するサービスや保育園・学校の行事などは基本的に平日で行われているのが多いようです。

仕事をしているママたちは仕事を休んで参加しなければならないため、職場に迷惑をかけているしまう…という気持ちも少なくありません。

②育児の他に更なる高いハードルの介護問題

親の介護

高齢化社会が進み、子育て世帯に同時に来る介護の問題も出てくると、さらに、育児のほかに、親の介護との両立も不安の要素となります。

老人ホームなどに入れない高齢者のいる家庭では、家での介護が必要となってきます。その介護の仕事はどうしてもやはり妻に任せられることが多いのではないでしょうか。

そうすると、育児の上にさらに高いハードルの介護問題も抱えることになり、女性はますます仕事との両立が難しくなってきます。

③家族の理解やサポートが得られない

女性 落ち込む

調査データによると、男性の育児休暇を取得したことがある人はたったの7.3%です。そして「今までに取得したことがなく、今後も取得しない予定」と答えた人はおよそ半数以上と占めます。

なお、特に首都圏の子育て世帯はお互いの実家が遠い場合が多く、夫婦の両親も頼れない場合があります。

このような現状では、どうしても育児の責任が女性にかかってしまいます。

女性が働きやすい社会には何が必要?

厳しい現実があっても、やはり働きたいと思う女性たちに働きやすい社会を作るにはどのような条件が必要でしょうか?

ここで少し考えていきたいと思います。

1. 育休明けから復帰する時の職場からの理解やサポート

女性 仕事

実際に産休・育児休業を経て職場を復帰しても、なかなか上司や周りの同僚の理解を得ることが難しいことが現実ですね。

子供の病気や保育園の行事で度々仕事を休まないといけないと、職場でギクシャクが生じてくることもあります。

ここでもし職場でも上司や同僚からの理解やサポートがあれば、育児中のワーキングママも働きやすくなり、心の余裕ができます。

2. 女性の管理職を増やそう

管理職

調査データで見ると、管理職クラスにいる女性は32%を占めます。

結果的に女性たちがいくら頑張ってもキャリアアップするチャンスが少なくなってしまい、モチベーションも下がる一方です。

女性の管理職が増えると他の女性たちの目標や理想のロールモデルとなり、仕事へのパフォーマンスとモチベーションも上がり、離職率も少なくなっていくのではないでしょうか。

3. 勤務体制をフレキシブルに!

会社

ワーキングママにとって難しいことは、やはり仕事と育児の両立です。

仕事中突然に子供が熱を出したり、怪我したりするとすぐ迎えに行かないといけない場合は、休みを取らないといけなくなります。

もし在宅勤務やフレキシブルな勤務時間ができれば、ワーキングママたちも少し余裕ができるはずです。

たとえば、朝10時からの始業時間や短時間勤務など、柔軟に対応できればいいかもしれませんね。

または在宅勤務ができる方は、家でもパソコンとインターネット環境さえあれば仕事ができるので、子供の看病で家にいないといけない場合でも仕事はスムーズにできるかもしれません。

4. 男性の育児休暇が取りやすい環境を作る

パパ

ワーキングママたちに一番必要なのは、やはりパートナーの理解とサポートではないでしょうか。先ほどの調査データでもありましたが、半数以上の男性は育児休暇を取ったことがなく今後も取らないとのこと。

現在日本の職場ではまだまだ男性の育児休暇を気軽に取れるような雰囲気がなく、ほとんどの男性は育児休暇を自ら取ることをしないようです。

特に産後で体も心もとてもデリケートな妻の隣にサポートできる夫がいれば、これからの育児と妻の回復にもきっと役に立つはずです。

ぜひとも男性の育児休暇取得率を上げたいところですね!

【朗報】働きたい女性たちの要望を応える会社があります!

ママ 仕事

2015年に、東洋経済新報社は人材活用の情報を掲載している「CSR企業総覧」のデータを基づいて、「女性が働きやすい会社」のランキングを公開しました。

ランキングでは、「女性の活躍」「育児・介護」「働きやすさ」の三つの分野で、それぞれで企業を採点し(満点は100点)、ランキングを作成しました。

1位に輝いたのが三越伊勢丹ホールディングス

1位に輝いたのが三越伊勢丹ホールディングスの88.4点でした。もともと百貨店では女性従業員が多いですが、三越伊勢丹は女性管理職比率が22.9%で、日本企業としては高いです。そして、育児休業は最長3年可能で、フレックスタイム勤務はワーク・ライフ・バランスに配慮しているという制度は評価が高いです。

次は87.1点の2位の資生堂です。資生堂では女性の活躍が34.6点で、すべての会社の中でトップとなり、全体的に女性従業員の支援制度が充実しています。

3位では明治安田生命保険が86.1点です。生命保険業はやはり女性社員が全体の8割と占め、女性従業員の仕事と家庭の両立サポートに力を入れているようです。

参考記事:「初公開!『女性が働きやすい』トップ300社」

ママが働ける環境は厳しいけれど、諦めないで

女性 仕事

結婚しても、子供がいても、女性は働きたいです。でも働くために、さまざまな不安要素をまず乗り越えなければなりません。

実際にこの問題はこうして調査データで分かって、新聞記事にもなっているので、これからさらに注目されると思われます。

政府自治体だけではなく、現在大手企業も育児中の社員に対するサポート体制を続々発表し、今後は可能性がどんどん出てきます。

働きたいママたちもぜひ諦めないでぜひチャレンジしてくださいね!

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