生後6575日であなたの子供にも選挙権。今からできる政治経済の話、はじめませんか?

今年度から導入された、18歳からの選挙権。先日の参院選の投票率は45.45%でした。まだまだ若い世代の投票率は低いといわれています。国の未来を担う私たちの子供たちは、成長してからきちんと選挙に行き、政治について考える力をつけられるでしょうか。パパママは、政治って何か、子供に伝えられますか?「まだまだ小さいから、政治の話はまだ早い」と思うのではなく、小さいうちから始められる政治の話を始めてみましょう。

生まれてから6575日で選挙権を持つ時代。親にできることは?

今年度から導入された、18歳からの選挙権。先日行われた参院選の、10代の投票率は45.45%でした。全体の投票率は54.70%。「若い世代の声を届けるため」とされた10代に選挙権を与える決定でしたが、実際にはまだまだ中高年の投票率が高く、10代、20代の投票率は低いのが現状です。

生まれてから6575日で、国の代表を決める選挙に参加する権利を得る時代。しかしいったいなぜ、若い世代は選挙に行かないのでしょうか。

政治に関心を持つのはいつ?

私たちパパママ世代の中には、社会に出て仕事をしはじめ、税金の重みを知り、子育てを始めたことで社会福祉の大切さや、子供たちの未来のための経済政策などに興味を持ったという方も多いのではないでしょうか。

実際に自分の生活に政治が直結していることに気が付いて初めて「選挙にいこう」と考えることもあるはずです。

子供たちは当然、まだまだ政治のことは知りません。しかし「まだ子供だから政治の話は難しいよね」と、生活と政治のつながりについて教えずにいたら、子供たちが18歳になったとき、きちんと選挙にいくでしょうか。

「生活の1つ1つは政治とつながっている」ということや「自分の意見は選挙で伝える」ということを、小さいころからわかりやすく知らせていくことが必要なのではないかと感じます。

憲法に関する意見をわかりやすく伝えた「サルでも分かる選挙の争点」が話題

そうは言っても、具体的にどのように政治を子どもに教えたらいいのでしょうか。

その例として今話題となっているのが「サルでも分かる選挙の争点」というブログです。今回の選挙の争点とされた「憲法改正」や「集団的自衛権」に関する筆者の方の意見を、小学生を主人公とした日記形式で伝えています。

国を舞台にした「政治」を小さな集まり「家族」に置き換えて、子供でも理解しやすくしています。

みんなで大切にしてきた「家訓」を変える?

泣く

最近、ボクのお父さんが変なんです。

我が家は「争い事は一切しない」という家訓がありますが、これを改めるというのです。

これまで我が家はどこの家とも争い事をした事がなく、ご近所ではとても評判が良かったのです。

ボクたちは我が家の平和な家訓を誇りに思ってきました。

それが突然、家訓が変わってしまいそうなのです。 出典: ameblo.jp

主人公は小学1年生の少年、護(まもる)くんです。護くんの家の家訓は「争い事は一切しない」というもの。それを家族みんなが大切にしてきたのですね。

憲法というのは国のルール。それを家族という場所に置き換えると「家訓」となるわけです。国の決まり「憲法」というのは子供にとってはわかりにくいですが「家訓」であれば子供にも「おうちのルール」として伝えやすいですね。

しかし、ある出来事を境に、この家訓が変わってしまうかもしれない事態が起こります。

生活の中では見えにくい「外交」

自衛隊

最近、A親分の子分たちが次々と辞めてしまい、A親分はその肩代わりをお父さんに求めてきました。

「これからもお前たちを守ってやるから、その代わりお前たちも一緒に戦え」といってきたそうです。

お父さんはボクたち家族に相談もなく、二つ返事でこれを受けてしまったのです。

しかも、A親分から高い拳銃まで売りつけられ、射撃場で親分と一緒に撃つ練習をしているのです。 出典: ameblo.jp

護くんの家にはA親分が同居しています。それは、近所にいるガラの悪いK宅とC宅が、護くんの家に悪さをするのを防ぐためでした。

しかし、A親分がお父さんにある日突然「お前たちも一緒に戦え」と言ってきます。これこそ選挙で取りざたされていた「集団的自衛権」ですね。

小さい子供には「国」という概念がまだなく「よその国」と言っても何のことかわからない場合もあります。外交を教えるというのはなかなか難しそうだと感じます。

でも、それを身近な社会である「ご近所さん」に置き換えると、自分の身の回りに起こっていることとして子供が理解しやすくなりますね。

国の将来を決める人は、全てを勝手に決めていいの?

子供 親 喧嘩

「我が家は争い事をしないという家訓があるでしょ?それを破るの?どうするの?」とお母さんはお父さんを問い詰めましたが、

お父さんは「古い家訓なんかに縛られる必要はないんだ!現実に合わせて家訓なんて作り変えればいいんだよ」と勝手なことを言って開き直ります。 出典: ameblo.jp

だんだんと独裁的になってきたお父さん。今まで協力し合ってきたであろうお母さんの意見まで無視をしはじめました。

お父さんというのはいわば「政府そのもの」。国民の声をきちんと聴く必要があるはずの政府が、どうも一人歩きを始めてしまい、国民の声に耳を傾けなくなってしまったら困りますよね。

一家の主であるお父さんが、お母さんとなんでも話し合って家のことを決めるように、国の「お父さん」的な役割である政府もまた、国民の声を聞かなくてはいけないのではないか、ということが、子供にも理解しやすく表現されています。

自分の意見を反映させるためには、選挙で意思表示をすること

男の子 ダメ

ボクは人と争うのが嫌です。人は皆仲良く暮らすべきです。 出典: ameblo.jp
今度、家族会議をするようですが、ボクはお母さん側に付いて、大切な家訓を守りたいと思っています。 出典: ameblo.jp

日記の最後の方には、この日記を書いた護くん自身の意見が示されています。「人は皆仲良く暮らすべき」というのが護くんの思いであり、護くん自身は「家族会議」でお母さんの味方をしようと決めています。

こうして、政治の状況を理解したうえで、自分の意見を考え出し、家族会議に置きかえられた「選挙」で自分の意見を表現することこそ、政治への参加の第一歩ですよね。

集団的自衛権に対して、賛成という答えを出しても、反対という答えを出しても、それは、とても大切大切な1票に繋がります。

現状を知り、自分自身の意見を見つけ出すことが、政治に参加する上で一番大切なこと、そして大きな一歩となるのではないでしょうか。

サルでも分かる選挙の争点

子供の体験に置き換えて、絵本で伝える「選挙」や「経済」

選挙や経済について、子供にもわかりやすく噛み砕いた絵本が出版されています。口コミで好評価を得ている絵本をご紹介します。

民主主義って何?「こどものとうひょう おとなのせんきょ」

今年で90歳の著者かこさとし先生が、約30年も前に描いた絵本が今、SNSで話題となっています。

舞台は、子供たちが自由に遊べる広場。しかし、子供たちはいつも何をして遊ぶのか喧嘩になってしまいます。そこで、何をして遊ぶ広場なのかを投票で選ぶことにました。多数決によって遊びが決まったのですが、広場は今までのようにみんなが楽しめる場所ではなくなってしまったのです。

そこにやってきた少し年上のお兄さんの提案が問いかけで、子供たちはどうすればいいのかを改めて考えます。結末は意外なもので「民主主義とは何か」を考えさせられる言葉が、大人の胸も打ちます。

子供たちに「民主主義って何?」「選挙って何?」ということをとてもわかりやすく伝える絵本です。

「私たちは、子どもの前で、いい加減なことは言えない」

絵本

作者は、家や学校で大人が子どもと一緒にこの絵本を読むことを想定していたはずです。絵本の最後に、子どもとの対比で大人をこれだけ悪く描く、というのは、作者からの私たち大人に対する痛烈な批判です。多分、作者がこの絵本の中で何よりも言いたかったのは、この大人に対する批判だったと思います。私たちは、子どもの前で、いい加減なことは言えません。
「政治が悪い。」
などと言い訳する逃げ道も残されていません。私は、子どもの前ではずかしい思いをしました。内心かなり焦りました。でも、作者からのメッセージを自分なりに受け止め、子どもと共有する良い機会となりました。

どうぞ、子どもと読むときは、覚悟を決めて読んでください。 出典: parentingtipsforeveryone.blogspot.jp

絵本の最後の2ページには、大人たちの政治に対する行動への子供たちの心配事や意見がつづられています。そのページを読むと、パパママたちも、自分たちの政治への向き合い方を見直すきっかけになるかもしれません。

子どもに政治を伝えるということは、自分たちの政治への向き合い方を考えるいい機会。ぜひ子供と一緒にこの絵本を手に取り、どのように政治に参加していくか考えるきっかけにしたいですね。

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経済って何?「レモンをお金にかえる法」

政治の中でもっとも関心の高い分野ともいえる経済政策。しかし「経済って何?」と言われても、正直筆者は説明できる自身がありません...。

そんなママたちにおすすめなのが「レモンをお金に変える法」という絵本。小さな女の子がレモネードやさんを開き、価格の決定、お店を開くお金の貸付、労働者のボイコットや価格競争、利益の減少などに悩みながら、お店を経営していくストーリー。ユーモアたっぷりで小さな子どもでも楽しめる絵本でありながら、大人でも知らなかった経済の仕組みをわかりやすく表現しています。

子どもと一緒に経済の勉強ができてしまう本なのです。

4歳の子供でも大ウケしながら経済学を学べる

子供 絵本 

レモネードの売店を舞台に
すっごく分かりやすく楽しく
経済学と私企業の重要な課題が学びとれる絵本。
「初期投資」「資産を流動化」等が普通に使われいている絵本だけど
頭がこんがらがる事なく理解できるの!
4歳の息子も労働争議の所では
大ウケしてました。 出典: www.amazon.co.jp

一見難しく感じられる「経済学」ですが、4歳の子供でも楽しんで学べる絵本があるのは素晴らしいですよね。物の値段が決まる仕組みや、労働者として働く人の意見など、普段目を向けないところにもしっかり目を向けて学べる本は貴重です。

「経済を知っている」と胸を張って言えない筆者も、子供と一緒に読み、経済の流れを学んでいきたいと思います。将来は子供たちが、国の経済を支えていく役目に。その時のためにしっかり判断できる子に育てたいですよね。

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子供のわかりやすい社会に置きかえて事実を伝え、子供の意見を引き出す

子供達

子供に政治を伝える上で大切なことは、多少は親の考え方や意見を交えながらも、なるべく事実をそのまま子供が理解しやすくかみ砕いてあげること。

結論から教えてしまっては、子供自身が「どうすればいいのか」と自分の意見を考える機会を奪ってしまい、結局政治への関心にはつながらないかもしれません。子供自身が意見を持つことが肝心で、その意見の内容は、成長とともに色々な政治の中身を理解したうえで変わっていけばいいのではないかと思います。

そして何より、教える立場である私たち親が政治に対して関心を持つこと。テレビやメディアの意見を鵜呑みにして子供に伝えるのではなく、事実を見たうえで「何が起きているのか」を伝えることが、子供たちの興味関心につながります。パパママも一緒に、当事者意識をもって、国の未来を考えることが大切ですね。

「選挙」「子供」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応いただきますようお願いいたします。なお、ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

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