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30年超団地暮らしの筆者が語る!団地に住むメリットとデメリットとは?

わたしは母のお腹にいるころから30年、結婚してからの1年弱を団地で過ごしました。いわゆる「団地っ子」の筆者の視点から、団地に住んでよかったこと・こんなところは嫌だった、というところをお伝えいたします。団地というと子供がたくさんいるイメージがありました。集団生活のような印象が強い方もいらっしゃると思います。でも、団地での暮らしは意外と捨てたものではありません。皆さんは団地住まいにどんな印象をお持ちですか?

PIXTA

お腹の中にいる時から団地っ子!

両親は子供が生まれる前から団地に住んでいました。そのため私はお腹にいる時から団地住まいです。大きな公団住宅だったので子供の成長に合わせて、数回同じ団地の中の違う間取りに引っ越しました。団地住まいに慣れているため私自身も結婚してから子供が生まれるまで団地に暮らしていました。

実家よりも交通の便が良い公団住宅に申し込み、空きがあったのですぐに入居できました。実家も新居も古めの公団だったので空き家が多く、入りやすかったようです。

しかし夫は実家が戸建てだったので公団の集団生活はかなり暮らしづらかったようです。そのためすぐにプライバシーが保てるマンションに引っ越し、その後一戸建てに引っ越しました。

団地暮らししか経験のなかった私は一戸建てでの生活はとても苦労しましたが、今は慣れました。しかし今も団地暮らしの楽しさは忘れていません。

どうしたら団地に入居できるの?

疑問 PIXTA

私が入居していた公団住宅は、ネットで空き家が検索でき、間取りなど、希望と合致した物件をチェックします。それから連絡を取り事務所に行き、受付の方に詳細を確認し、書面での契約をするシステムでした。その際、銀行口座や印鑑、身分証明書などが必要かもしれません。すぐに契約をしたい場合は持参する物をあらかじめ聞いておくといいでしょう。

両親と住んでいた時は入居希望者がたくさんいたため、定期的に順番待ちの抽選を行い、整理券をもらっていたようです。現在も人気のある団地は抽選があるようです。また両親は、子供が大きくなるにつれ同じ団地内の間取りの違う住まいに転居していました。

団地に住むメリット

団地 PIXTA

団地に住んでいることのメリットを3つご紹介します。集合住宅での生活は慣れると楽しいものです。近所の方々と仲良く出来れば最高の暮らしのような気がします。助け合いがモットーの公団住宅ですから、孤立することはあまりないのではないでしょうか。

1.管理会社に頼れる

会社 PIXTA

現在一戸建てに住んでおりますが、越してきて最初に思ったことは「庭の掃除がつらい!団地なら管理会社さんがやってくれたのに!」でした。たばこの吸い殻も落ち葉もゴミも、団地にいたころは全部管理会社さんが片付けてくれました。今はすべて自分で片付けています。外の掃除をする習慣がなかったので、慣れないうちは大変でした。

団地の頃は何かあると管理会社さんに相談できるという素晴らしいメリットがあります。頼る先があるのはとても心強いことです。仲良くなると立ち話をすることもあり寂しくなることはありませんでした。

ベランダの手すりや壁が老朽化すると無料で管理会社さんが直してくれました。住んでいたところは共益費がものすごく安かったので、それも助かりました。トイレやお風呂のリフォームも費用がかからなかったような気がします。

2.交通の便が良い!

駅 PIXTA

暮らしていた公団住宅は両方とも団地の中にバス停があり、駅に出るのが楽でした。現在の住居の近くにある公団も住宅の前にバス停があります。

公団は駅の近くにもあり、比較的交通の便が良いところにあることが多いです。集合住宅ですと居住者が多い分、通勤通学の方も多いはずなので有難いことですね。

3.ご近所さんとの交流が盛ん

近所 PIXTA

小さな頃は近所が皆顔見知りで交流が盛んでした。近所のお姉さんにおもちゃをいただいたりお中元を分け合ったり。30年経ってもあちこち知り合いだらけなので、両親も友達が多かったのを覚えています。

また、公団住宅のほとんどに自治会があります。自治会をおっくうに感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、いざというときに頼れる人がいるのは素晴らしいことです。

団地に住むデメリット

嫌い PIXTA

30数年団地に住んでいてつらかったことを3つご紹介します。大らかでかつ周囲にちゃんと気を配ることができれば乗り越えられることが多いかもしれません。団地も一戸建ても常識は基本的には変わらない気もします。快適に住むためには自分勝手は禁物です。反省点もありのデメリットです。

1.下に住んでいる人に付きまとわれてしまった

辛い PIXTA

新婚時代住んでいたのが公団の3階でして、下の階にはひとり暮らしのおばあさんが住んでいました。

最初に「うるさい」と苦情が来て、それからしつこく付きまとわれてノイローゼになり、最終的には引っ越しをしました。当時妊娠しており、かなりナーバスでした。タイミングが悪かったのかもしれません。

フレンドリーな方が多いのが公団住宅の特徴です。そっとしておいて欲しい時には少しつらいかもしれません。

2.上のお宅のドタバタ音や水漏れ

騒音 PIXTA

上の階に小さなお子さんがいらっしゃるとどうしてもドタバタ音はしてしまいます。また、古い公団住宅でしたので上からの水漏れに何回も遭遇しました。

我が家も洗濯水が漏れた時は早めに下のお宅に謝りに行っていました。今は一戸建てですが、近所の生活音が響くのはあまり変わりません。

3.階段の上り下り

階段登り PIXTA

持病があったため、階段の上り下りは大変でした。下のお宅が飼っていた猫が付いて来たり、ドアの前に大きな荷物が置いてあって通れなかったりもしました。

引っ越しのときも、狭い階段を業者さんが通るので不便でした。

いろいろあったけれど、「住めば都」

ビル PIXTA

現在一戸建てに住んで4年になります。両親も施設に入居しており、団地にお邪魔することはなくなりました。時々、妙に団地暮らしの頃を懐かしく思い出してしまいます。嫌な思いもしましたが、それ以上に楽しい思い出がありました。

ドライブ中に似たような作りの団地を見かけると、長男も「おじいちゃんちにそっくり!」と喜びます。心の中で描く一家団欒は何故か団地での暮らし。子供時代は2DKの間取りで家族4人。結構広かったように思います。

馴染んでしまえば「住めば都」。人生の大切な1ページ。あの頃に戻ってみたいです。

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