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待機児童問題が深刻化。「仮面復職」という裏ワザまで使っても不安なママ

「仮面復職」という言葉をご存知でしょうか。子供がいても働きたいというお母さんは現在多くいますが、保育園の定員がいっぱいで預けられずに困っているという待機児童問題を回避するためにあがってきた苦肉の策の一つが「仮面復職」と呼ばれるものです。書類上では復職しているのに実際はまだ休暇を貰っている。そんな裏ワザを使わなくてはいけないぐらいに深刻化してきている待機児童問題の様々な意見をまとめました。

画像:www.pexels.com

子供がいても仕事を続けたいから

子供は可愛いけど、仕事も大切。または、子供を育てていくのには、これからたくさんのお金がいるから、できるだけ仕事を続けたい。さまざまな理由で働くお母さんがいる今、昔みたいな大家族なら、おばあちゃんに預けて働くということもできたでしょうが、核家族化も進んでますから、安心して預けられるところが必要となってきますよね。

都心では望んでも認可保育園に預けられないことが多々あります。特に1歳児クラスは預けられるところが少なく、満員状態で待機児童もたくさんいます。

そんな中で出てきた苦肉の策が「仮面復職」。「仮面復職」とは、書類上は育休を少し早めに終えて復職扱いにしてもらいながら、お母さんは有給を使ってお休みし、認可外の保育園に預けながら4月から認可保育園に入れるように申込みをする。

30園以上も廻り、それでも見つからず、保育園探しで疲れ切ってしまうお母さんも出てきているそうです。ここまでしなくてはいけなくなった背景を、記事を見た人の意見を見ながら考えてみたいと思います。

少子化と言われているのに

働く女性 PIXTA

以前は、どこの保育園でも自園をアピールするためのパンレットを作り、DMをたくさん送って、1人でも多くの園児を集めようとしていたということもありました。

しかし、今は少子化も進んできているというのに、どこもいっぱいで、待機児童が増えているという声ばかり聞いていると、子供を持つこと自体が不安になってくる人も現れてきてしまっているようです。この方は、まわりに実際に困っている方がいらっしゃるようで、その声を聞いているからさらに考えてしまっているようです。

切実な願い

この方のように、1歳から子供を預けることにはかなり、苦労するようです。入園事体がまるで戦いのように思えるようで、「激戦」や「ライバル児」などという言葉が出てくるぐらいです。

自分が申し込んだ園に実際、何人の応募があったのか、どういう家庭事情なのかわからないから、不安になってしまいますね。祈るような気持ちになってしまいます。第一希望、通るといいですね。

子供って病気になりやすいよね?

子供 風邪 PIXTA

たとえ「仮面復職」で、うまく認可保育園に通えることになっても、今度は子供が病気になった時に有給を使ってしまったあとでは、休むことが出来るのか、と言うことが不安になって来るようです。有給がのこっていたとしても、仕事の込み具合で休みが難しいということも考えられるのに。

子供が小さい時は、本当によく病気をします。冬になると風邪ひいてない時を探すのが難しいぐらいに。また、保育園に預けていると、そこでもらってくる可能性も増えてきてしまうようで、そんなところも気がかりな点です。

需要はあっても

働く ママ PIXTA

ママたちの需要の声はあがってきているのに、それに対する受け皿がないから、待機児童が増えるのでしょうね。

本来、保育所は、厚生労働省が管轄するものでありますが、厚生労働省に頼るのではなく、ビジネスにつなげて民間やNPOの力で大改革と言うことはできないのでしょうか。あと、認可外の保育所にしても今は地域単独保育事業として地方自治体が助成金をだしており、窓口になっているところもあります。

制度の見直しを

「保活」って知ってますか?「婚活」や「妊活」と同じ使われ方で、子供を保育園に入れるために親が活動する事です。こんな言葉が作られてくるのが実態です。

自分の身に火の粉がかかってからでないと痛みがわからないと言うことは、他のことでも、よく言われることですが、困ったことが起きて、社会問題にまで発展しないと、対策が採られないというのは後手過ぎる気がします。

待機児童問題についての対策

保育園 PIXTA

こうして見てくると、待機児童問題は、核家族化が進んでおり、身内などに子供を預けられない、ワーキングマザーが増加している、保育園及び保育士不足など、さまざまな要因があるように思います。

保育園の数、保育士の数が増えるようにすることも必要でしょうが、厚生労働省や地方自治体などが、認可外の保育園に通う子供をもつ親に対して、保育料の減免措置なのどの保育助成金の給付額を増やすなどの対策も採って欲しいです。また、企業内保育所を開設も広がってくれるとママも子供の近くで仕事が出来て安心ではないでしょうか。

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早急の解決を

会社 PIXTA

さまざまな意見が出ていましたが、共通して言えるのは、ママと子供が安心できる場所を作ること。そうしないと、安心して子供を産むということもできなくなり、少子化問題にもかかわってきますよね。

ママになると、それまでは想像しなかったような問題がうまれてくることがありますが、この問題はママたちが頑張っても解決できることではありません。反対にいうならば、ママたちじゃなくて、社会が解決していく問題と言うことです。

また、自営業者も含め、さまざまなワーキングマザーにも優しい対策をとって欲しいです。

ママたちの声をよく聞いて、罪悪感を覚えながらも高いお金を払って、必ず認可保育園に通えるという保証もない不安な気持ちで「仮面復職」なんてワーキングマザーがしなくてもいいようになって欲しいですよね。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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