海外の子育て事情ってどんな感じ?日本とは違う海外育児のハウツー

旦那さんの転勤で海外に移住!留学先で知り合った現地の人と結婚!など理由は様々ですが、今や海外で子育てをしている日本人は世界中にいる時代ですよね。かくいう筆者もそのうちの一人。海外生活ってどんなもの?海外で妊娠・出産することって、日本とどんなところが違うの?など、海外育児の大変さや楽しみ方、日本とは違った驚きや発見など、ここでは海外の子育て事情について、実際の経験をもとにご紹介していきたいと思います。

オーストラリアで結婚!そして妊娠&出産も

留学先のオーストラリアで知り合った現地の日本人男性と結婚することになり、海外移住を決意した筆者。最初は正直、ふわふわとした夢の中にいるような感覚で、海外生活が実生活になるということがどういうことなのかを、そんなに深くは考えていませんでした。

筆者の場合、留学していた場所で土地勘もあり、その国の生活事情や雰囲気もある程度把握した上での移住だったので、海外転勤など行ったことも見たこともない国へ移住するのとは少し違い、心の準備が出来ていたというのもあると思います。

旦那も筆者も「子供はできたら欲しいよね」くらいのスタンスだったので、特に焦りのようなものもなく、結婚して3年目にようやく妊娠し、翌年出産。

それまで漠然とした海外生活を送っていた筆者は、妊娠を機に"家族"として「海外」で生活をしていくことを改めて認識し始め、そこから子育てに関するネットサーフィンの日々が続きます。

ここでは、妊娠中から産後直後までに子供のために行ったことを、海外生活ならではの視点でご紹介します。

日本の育児本や育児グッズをリサーチ

調べ

日本にいても海外にいても、やはり妊娠をきっかけに育児関連のことについて調べ始める方は多いのではないでしょうか。

筆者の場合、旦那も日本人であったこともあり、何の迷いもなく"日本"の育児本や育児グッズを買い揃えていきました。周りの日本人のママ友からも「日本のもののほうが使いやすいし安心」という声が多く、ベビーカーやマグマグなど日本のブランドで揃える人が多いようです。

それから、海外でなかなか見つけられない日本の便利なものとして"ガーゼ"があります。これは大量に日本から送ってもらいました。これから海外で子育てを迎える予定のある方には、ぜひ日本から持って行ってほしいグッズの1つです。

海外で発音しやすい名前を考える

名前

筆者の場合、妊娠がわかった瞬間から、海外(英語)でも発音しやすく日本語としてもおかしくない男女の名前を名付け本やインターネットなどで調べました。

私のように海外移住をして子育てをしているママ達は、名付けの時皆同じようなことを考えるようで、「エミ」「リカ」「レオ」「ショウ」など既にお友達が付けている名前と被らないようにしつつ、気に入った名前を考えるのに少し苦労しました。

あえて「サクラ」や「ヤマト」といった日本人らしい名前をつけるパターンも多いようです。海外で出産を考えている方は、英語表記も含めた上で(ジョウジ君の場合、漢字表記…譲二、英語表記…Georgeなど)、早めに赤ちゃんの名前を考え始めることをおすすめします!

日本の出生届 & 海外のBirth certificate

出生届

オーストラリアでは、妊娠中は日本と同じような頻度で健診があり、4Dエコーなどで赤ちゃんを確認することもできました。予定日の2日前に陣痛があり病院へ連絡、準備していた入院グッズを持ってそのまま病院へ。この流れは日本でも同じかと思います。

出産後、Birth certificate(出生証明書)の申請フォームを病院からもらい、後日Birth certificateそのものが郵送されてきました。

海外で生まれた日本人は、日本の出生届も提出する必要があります。通常、日本で生まれた場合は14日以内に出生届を提出することになりますが、海外で生まれた場合は3ヶ月以内にその国の日本領事館への提出が必要となります。万が一3ヶ月を過ぎてしまうと、日本国籍を取得することができなくなってしまうのでとても重要な手続きです。

日本の戸籍上に赤ちゃんの名前がちゃんと追記されたかどうかについては特に通知や証明書などが送られてこないので、自身で戸籍謄本などを取り寄せて確認する必要があります。

パスポートの取得

パスポート

海外で生まれた赤ちゃんは、日本で生まれた赤ちゃんよりも比較的早く飛行機デビューすることが多いようです。その理由は、祖父母が日本に住んでいる為、孫の顔を早く見せに行ってあげたい!と思うパパやママが多いからです。

海外で生まれると、海外国籍と日本国籍の2つの国籍を保有することになります。日本の法律では二重国籍は認められていないので、21歳までに(満22歳に達するまでに)どちらかの国籍を選択する必要があり、その選択は本人の意思に委ねられます。

しかし、21歳までは2つの国のパスポートを取得し、使い分けなくてはいけません。例えばオーストラリアで生まれた日本人が日本へ旅行に行く場合、オーストラリアのパスポートでオーストラリアを出国し、日本のパスポートで日本に入国します。帰りは、日本のパスポートで日本から出国し、オーストラリアのパスポートでオーストラリアへ帰国、という流れです。

そうすることで、日本へは日本人として入国でき、オーストラリアへはオーストラリア人として入国できるので、観光ビザなどの入国に必要なビザ等が必要ありません。

海外と日本との出産・子育てにまつわる違い

哺乳瓶

現在1歳10ヶ月になる我が子ですが、妊娠中から今日に至るまで、オーストラリアと日本との出産・子育てに関する違いを目の当たりにしてきました。

日本のお友達から聞いたりインターネットや育児本で調べたりして日本の出産や子育てのやり方を取り入れようとしていた筆者にとって、海外のママのやり方の"当たり前"が、驚きの連続でもありました。

例えば、日本では大々的にCMや雑誌などで必ず見かける消毒グッズや消毒関連の事項ですが、海外ではそこまで見かけません。哺乳瓶やおしゃぶりは軽く洗って終了!何日かに一度、煮沸消毒を行うのみという海外ママもざらです。

お国が違えば、子育ての概念もガラっと変わってくることもあるんだと知った途端、「こうしなくちゃ!」とか「こうあるべき!」と言った子育て観への張りつめたものが打ち砕かれて、「まぁ、なんとかなるよね」くらいの心の余裕が持てるようになりました。

妊娠中は太りまくり!

お腹

日本で出産した経験のあるママ達が口を揃えて言っていたのが、日本は体重管理が厳しいとのこと。5kgも増えて先生に注意されたとか、1ヶ月で増えすぎだと怒られたなど、体重管理に関して先生から指摘されたママが多くいた印象でした。

オーストラリアではどうかと言うと、どんどん体重増やしなさいと言わんばかりに、何も言われません。健診の度に増えていく体重ですが、先生は「No problem」というくらい。結果的に筆者は、妊娠前からプラス17kgで出産しました。きっと日本だったら考えられないですよね。先生にこっぴどく叱られそうです…

海外では、自己管理の範疇ということなのでしょうか。幸い妊娠糖尿病などにもならなかったのでよかったのですが、産後の体重戻しがこんなにも大変だということをもっと先に知っていたら…と後悔もしました。健康面はもちろん、そういった意味でも、体重管理に厳しい日本の先生方はとても親切で優しいなと思ってしまいます。

産後の退院はだいたい2~4日後! 生まれたての赤ちゃんでも外出OK

入院

通常日本の場合、普通分娩は出産から5日前後、帝王切開は10日前後に退院というケースがほとんどですよね。海外の場合、とても短いんです。オーストラリアの場合、普通分娩であれば出産から早くて2日後、帝王切開でも特に問題がなければ4~5日後には退院です。

沐浴の仕方や授乳の仕方などは、その短い期間に簡単に教えられ、まだまだ痛くて思うように動けない体を奮い立たせながら、お家での生活が始まります。

筆者の場合、微弱陣痛が続き促進剤を打っても子宮口が開かなかったため、緊急帝王切開での出産でした。退院は4日後で、まだまだお腹の傷口には激痛があり、病院のリクライニング付きベッドがない自宅のベッドでの寝起きは、冷や汗や苦痛と共に想像を絶するほどの時間を要しました。

海外のママって逞しいな~と思いますよね?ただ、ママだけじゃないんです。赤ちゃんだって生まれてすぐ外出させちゃいます。生後2日目の赤ちゃんにレストランで会ったことがあります。さすがにそこまでホヤホヤだとビックリですが、生後1ヶ月以内の赤ちゃんと一緒に散歩や外食をする海外ママは多く見かけます。

海外育児はラク!?日本のように「赤ちゃん様」ではない!

ベッド

特に初めての出産ともなると、目の前の赤ちゃんはなんだか弱々しくて、ぎゅっと掴んだら折れてしまうのではないかと不安に思ったママもいるかと思います。初めのうちはなにか腫物を触るかのように、恐る恐る丁寧すぎるほどに接するママもいるのではないでしょうか。

もちろん、個人差は大きいかと思いますが、筆者の日本の子育てのイメージは「慎重・清潔・過保護」といった印象です。

オーストラリアの子育てのイメージは「野性的・自立・愛情」

というのも、海外のパパママは、赤ちゃんの首が座っていなくても片手でひょいひょい持ち上げたり、赤ちゃんの両腕を握ってブランブランしたりと、とてもワイルドな印象です。

寝かしつけも、赤ちゃんの頃から一人でベッドに寝かせます。海外では生まれた時から1人部屋が与えられ、寝る時間になるとベビーベッドに置かれます。5分おきくらいに様子を見に行ったり、別室からモニターで様子を確認したりして赤ちゃんが自然に寝るのを待ちます。

小さな頃から自立心を養う目的もあるらしく、慣れてくると、赤ちゃんは一人で寝てくれるようになるのでとてもラクなようですよ。

愛情表現がとにかくスゴイ!

愛情

日本と海外で一番肌に感じやすい違いとして、やはりこの"愛情表現"の違いが挙げられます。謙虚な日本人は、人前で自分の子供のことを絶賛しているイメージはありません。他人の子供への褒め方も、少し海外とは異なります。

海外のママは、「なんて可愛いの!」「なんて良い子なの!」「心から愛しているわ!」のように最高に子供達を褒めたたえます。もちろん、自分の子供以外もです。ジェスチャーや声の抑揚を使って、体いっぱいで表現します。

では逆に、𠮟り方はというと、感情豊かに叱るのかと思いきや、公共の場で決して子供を叩いたり大声で叱ったりすることはありません。筆者の国では、子供を叩いたり大きな声で怒鳴ったりすることは「虐待」と見なされ警察に通報されます。

「虐待」としてだけでなく、周りにいる人達に不快な思いをさせないこと、また、子供自身に恥ずかしい思いをさせないこと、などメリットはたくさんありますよね。

褒めるときはオーバーリアクション、叱る時は落ち着いて。日本でもこの認識がもっともっと広がるといいなと思います。

公園があっちこっちにある♪

砂場

オーストラリアには、緑や公園が多く、子供と散歩したり遊ばせたりする場所がたくさんあります。ビーチが近いので歩いていったりもします。

徒歩圏内にいくつもの公園や遊具があるスペースがあり、日本の住宅街からは想像できないような、自然の多い環境です。

こちらの子供達は、平気で裸足で公園内を駆け回っているので危なくないのかな?と思ってしまうのですが、親も全く気にしている様子はないので、なんだか自由でいいな~と思ってしまいます。

あれもダメこれもダメ、と神経質になっていては、子供の好奇心や探求心を潰してしまいかねませんものね。

公園では、パパと一緒に遊んでいる子供もよく見かけます。場所にもよりますが、大きな公園にはバーベキューエリアがあったりドッグパークがあったりと、休みの日は家族連れや子供達で賑わっているところが多いです。

オーストラリアの保育園事情

保育園

現在1歳10ヶ月の我が子は、週に3日だけ保育園に通っています。永住権もしくは国籍がある場合、国からの助成金が貰えるので、保育料は1日約2,000円程度で、オムツ・おしりふき・給食・おやつ付きです。

先生達の愛情表現も、さすが海外だなぁ~と感心してしまうほど。投げキッスやハグ、「cute」「beautiful」「lovely」「sweet」など、ジェスチャーを交えての褒め言葉がバンバン出てきます。私よりも言っているのでは?と思うほどです。

その日のクラスの様子は、10枚程度の写真が添付されたメールで毎回届きます。専用アプリで確認することもでき、そこから過去の写真やメール、保育園のイベント情報や給食メニューなどをチェックすることもできます。

写真を見るだけで、お友達とどんな風に触れ合っているのか、どんな表情で過ごしているのか、一日楽しんでいたかなどがわかり、外遊びでの様子や教室でのお絵かきやモノづくり体験をさせてもらっている様子など、筆者も旦那も毎回チェックするのを楽しみにしています。

開放的で広々とした教室やプレイグランドで、子供達が自由にのびのびと動き回っている姿が印象的で、1歳3ヶ月頃から保育園に通い始めた我が子の成長も、約半年で著しく伸びたように思います。

社会全体が、子供に対して「寛容」で「親切」

手

子供を連れて電車に乗ったり、ショッピングをしたり、レストランに行ったりした際、子供がギャーギャー騒いだり落ち着かなかったりすることもよくありますよね。そんな時、周りの人達から視線を感じたことはありませんか?

筆者は日本に一時帰国した時、「うるさい!」と直接言われたわけではありませんが、こちらを窺う視線になにか鋭いものを感じました。別の機会では、露骨に嫌な顔をする人もいました。

もちろん、大抵の日本人はそんなことはしません。赤ちゃんを見て「かわいいですね」とか「いないいないばあ」などあやしてくれる方もたくさんいて、本当に助かりました。

しかし海外で生活していると、"子供は騒ぐのが当たり前"という認識が浸透しているのか、未婚・既婚・子供の有無・年齢・性別に関わらず、子供に対してはとても優しくてフレンドリーです。

我が子は、すれ違う人全員に手を振ったり投げキッスをしたりするのにハマっていて、街を散歩していると、前から歩いてくる人達はみんな手を振り返してくれたり投げキッスで返してくれたります。子供にとっては反応が返ってくるので嬉しいですよね。

海外育児と日本の育児、良いところどりしよう!

育児

海外での育児は驚きもありますが、日本のやり方しか知らない私達にとって、海外の少し違うやり方や考え方・環境をうまく受け入れられれば、新しい発見や新たな視点で子育てに関われるようになるはずです。

日本の子供服や育児グッズは、細やかな工夫があって、使いやすかったり壊れにくかったりと、とても優秀です。せっかく日本人として生まれてきたので、日本の良いところはどんどん取り入れつつ、海外生活ならではの子育てのやり方を自分で模索していくのも楽しいです。

多国籍な人々が集まる国では、やり方は人と違って当たり前です。言葉や文化の違いはありますが、「子育て」は世界共通。海外のいいところ、日本のいいところを持ち寄り、自分に合ったやりやすい方法で子育てを楽しめるといいですね。

「育児」「オーストラリア」 についてもっと詳しく知る

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応いただきますようお願いいたします。なお、ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

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