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避けたいご近所トラブル!気になる生活音と防音対策方法

皆さんはご自宅の防音対策はしていますか?アパートやマンションといった集合住宅の場合、小さい子供がいますと、泣いたり、走ったり、ジャンプしたり、ドタバタとお構いなしに振舞います。その生活騒音が原因となり、ご近所さんとの仲が悪くなり、トラブルに発展してしまったという人も多いかと思います。そこで今回は、自宅でできる防音対策方法をご紹介します。ご近所と上手な交流をする耐にも、是非参考にし、取り入れてみてください。

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身近なご近所トラブル、防音対策が必要な理由と生活音の大きさ

皆さんは毎日生活するにあたって、周りの音は気になりますか?またご自身の生活音を気にされていますか?工事現場などの外からの騒音などもありますが、多くの人が気にしてしまうのが、毎日の生活の中で発生してしまう、生活騒音ではないでしょうか。

アパートやマンションといった総合住宅では、いくら顔見知りで仲が良いご近所さんだとしても、ドタバタと足音を鳴らすわけにはいきません。また、小さい子供がジャンプや大きな声を出した時、子供を注意しても、その場では辞めるけどまた同じことを繰り返してしまい、何度も何度も注意しているママも多いかと思います。注意するのもストレスになり、ママは疲れてしまいますよね。

総合住宅だからこその悩みともいえる騒音問題ですが、改善するには防音対策が必要になります。出来る限り防音対策をしておけば、気になる家の騒音に毎回悩まされることが少なくなります。

では実際に「騒音」とはどの程度の音の事なのか、毎日の生活の中で発生する音について、周りへの影響を踏まえて見ていきましょう。

生活音はどのくらい?

リビング PIXTA

まず、音の大きさや強さを表す単位をdB(デシベル)と言います。「デシベル」という単語を聞いたことがある方も多いと思いますが、dBは数字が大きくなるほど、大きな音という表し方です。

では実際に静かな音から騒音までの簡単なdBの大きさを見ていきましょう。

音の大きさ

  • 20~29dB:無音感
  • 30~39dB:非常に静か
  • 40~49dB:特に気になりません
  • 50~59dB:騒音に感じます
  • 60dB以上:騒音を無視できません

60dB以上になると無視できないくらいの騒音になるということですが、これは周りが不快に感じるほどの大きな音をとらえても良いでしょう。また、一般的に室内での快適な暮らしには、40dB以下が好ましいと言われています。

では、実際に生活の中で出る音は何dBなのでしょうか。日常生活の中で発せられるたくさんの音について、どのくらいのdBなのか確認していきましょう。

30dB

夜 住宅街 amana images

30dBは、ささやき声やかすかな声、洋服を脱ぎ着する際の音などです。郊外の夜など、静寂な街などが30dBと言われています。

夜、静かにぐっすりと眠るには30dB以下が最適な音の大きさなのが分かりますよね。また、寝息や呼吸をする音は20dBといわれていて、30dBはそれよりも少し大きい音になります。寝息が聞こえてくるときは、30dBよりも静かということが分かります。

40dB

図書 PIXTA

図書館や、閑静な住宅街などは40dBといわれています。とても静かなイメージのある図書室ですが、意外と夜の静けさよりも大きい40dBなんですね。

換気扇やエアコン、小雨の音なども同じく40dBです。換気扇やエアコンは多少音はしますが、生活の中ではさほど気にはならないですよね。

50dB

エアコン PIXTA

50dBはエアコンなどの室外機、温風ヒーターなどの音や、小さな話し声などです。また、小さい音量のテレビや子供の足音などは、だいたい50dBといわれています。

50dBくらいの大きさになってきますと、集合住宅ではやや気をつかってしまう音の大きさになりますよね。子供のかけ足にかんしては、振動もあり、50dBよりも大きくなりがちですから注意が必要です。

60dB

掃除機 PIXTA

無視できないほどの騒音に感じる60dBは、普通の会話の話し声やテレビの音など、一般的な家庭でおきる大きさの音になります。また、トイレの音、掃除機、洗濯機、目覚まし時計、電話のベルなど日常の生活に使うあらゆるものの大半が60dB以上といえます。

このとおり、毎日の生活音は60dB以上といっても良いかもしれません。

防音対策でトラブルを回避しよう、7つの防音対策

集合住宅 PIXTA

日々の生活にでる音の大半が60dBとなり、それが無視できないレベルであることには驚きました。集合住宅では、そんな音が毎日たくさんの家の中でなっていると考えますと、やはり何か対策をしていないとトラブルも起こってしまうということに、納得してしまいます。

トラブルにならないように、家庭でできる防音対策を何か、しておきたいものです。でもどんな防音対策があるのでしょうか。

そこで次に、皆さんも簡単にすぐ取り入れられる防音対策から、リフォームでする、しっかりした防音対策の方法を7つご紹介します。

1.カーペットなどを床に敷きましょう

カーペット amana images

小さいお子さんがいるご家庭では、子供のドタドタと歩く足音や走り回る音、ベッドやソファーの上でジャンプをする音が一番気がかりではないでしょうか。いくら注意をしても、なかなか言う事を聞いてくれないのが子供です。ご近所さんからも、きちんと注意しているのか、子供をしっかりと見ているのかといった疑いの目にもつながりかねません。

そんな足音に効果的なのがカーペットなどを敷く対策方法です。カーペットを敷いてるご家庭は多いかと思いますが、カーペットの下にもう一枚敷いてほしいものがあります。それが遮音・防音シートです。カーペットだけでは防音効果がうすいですので、是非取り入れてみてください。

また、カーペットだけではなく、コルクマットやタイルカーペットなどを敷き詰めるもの効果的です。コルクマットの場合は、音というよりは振動を防ぐ効果が強いのが特徴です。コルクマットもタイルカーペットも、小さいお子さんがいる家庭では、怪我の防止にもなりますので、人気があります。

2.家具の下にも敷物を敷きましょう

ダイニング PIXTA

カーペットを床に敷くだけでも足音などの防音効果はありますが、他にも、敷くことによって音の響きを抑える方法があります。それは、冷蔵庫や洗濯機の下、スピーカーなどの家庭用機器やテーブルや椅子などの家具にカバーを取り付ける方法です。

家庭用機器の中でも大きい音がする洗濯機は、使う時間帯などを考えてしまいますよね。洗濯機の振動は、大きな音に繋がります。冷蔵庫の場合でも意外と大きな音が出る事があり、開け閉めの際の振動なども気をつけたいポイントです。そんな時に使いたい防音対策は、ゴム製のシートやマットを下に敷くことです。ゴムが振動をある程度吸収してくれますので、下に響く音を軽減してくれます。

また、テーブルや椅子などの足にはちょっとしたカバーを取り付けるだけで防音効果にもなります。椅子用のカバーは余った布と輪ゴムなどでも簡単に作る事が出来き、すぐに取り入れられる防音対策です。

その他、スピーカーなどのアイテムにも同じように、ちょっとした布などを敷くだけでも騒音を軽減する効果がありますので、是非取り入れてみてください。

3.家具の配置に気を付けましょう

テレビ PIXTA

簡単に取り入れることが出来る対策として、家具の配置を見直す事も効果的な防音対策にあげられます。隣に音が響いていないか気になってしまうよいった方におすすめです。

まず、テレビやスピーカーなどの音の出るものを壁からなるべく離しておきましょう。可能であれば、50㎝ほど感覚を空けると効果的です。音は壁を伝って響きますので、壁からより話した方が効果的といえます。

また、隣の生活音が気になってしまうといった方におすすめなのが、本棚やタンスなどの背の高い家具を、音の気になる側の壁に配置することです。家具を配置することによって、音を遮断してくれる効果があります。また、配置する際はピッタリと壁に家具をつけるのではなく、1㎝ほどの隙間を開けた方がより効果的といえます。

4.防音カーテンを取り付けましょう

カーテン amana images

カーテンでも防音対策が出来ます。遮音・防音カーテンを購入して取り付けるだけですので、多少お値段はかかりますが、車やバイクなどの外から聞こえてくる騒音にとても効果的です。

遮音・防音カーテンとは、特殊な生地をしようして作られたカーテンになり、気になる外の音を軽減してくれます。カーテンの種類によって、いろいろと機能に違いがあり、遮光や遮熱効果のあるものも販売されています。

また、カーテンレールと窓の隙間を埋めるカーテンもあります。カーテンレールと窓の隙間を塞ぐことによって、より効果的に音を遮断する効果があります。

5.隙間テープを張りましょう

ドア PIXTA

遮音・防音カーテンだけではまだ外の音を遮断するのに物足りないといった人におすすめなのが、隙間テープです。隙間テープとは、量販店や、100均などにも売っているクッション性のあるテープです。

窓やドアの上や下など、隙間がありそうな場所に張り、冷気や熱気の侵入を防ぐのに良く使われています。そんな隙間テープは防音にも効果的です。

音は、窓やドアの隙間から入り伝わってきますので、隙間テープを張り、隙間を無くすことで音の伝わりを遮断してくれます。

お値段的にも低コストで購入できますので、とても取り入れやすい防音方法かと思います。また、冷気や熱気を遮断してくれ、エアコンの節約にもり家計にも優しいです。

6.壁のリフォーム

壁 amana images

本格的に防音対策をしたい人にはリフォームをおすすめします。まずは壁のリフォームです。壁の防音対策として簡単な方法は「遮音シート」を直接壁に貼る事です。

遮音シートは通常は壁の内側に使われる物ですが、壁に貼り付けるだけでも多少の効果があります。しかし、見た目にもあまり好ましくない事がありますので、内側に遮音シートを利用した方が良いでしょう。

また、防湿遮音シートや遮音パネルなどを壁に施した防音対策は、壁自体をリフォームする方法ですので、時間とコストがかかりますが、防音対策としては非常に効果的と言えます。

音は壁ではなく、換気口からの侵入によるものが多いですので、換気口の防音対策が必要になります。換気口を防音する場合は、開閉部に防音効果のある換気口をしようするのでリフォームが必要です。

7.窓の防音

窓 PIXTA

上記で述べたように、音は隙間から漏れてくることが多くあります。窓も同じで、隙間から音漏れしている可能性が高くなりますので、ガラスを交換するだけでは、なかなか防音効果は発揮できません。

窓に効果的な防音対策としておすすめなのが、二重窓です。二重窓とは、外側と内側に2組のサッシを用いたものですので、断熱効果があるため、寒い地位の家などに使われていることが多いです。

リフォームも比較的簡単で、外壁や内壁に影響のない範囲で取り付けることが出来ます。見た目には結構な厚みがでてしまいますが、防音効果としては二重窓がとてもおすすめです。

防音対策で暮らしをより快適にしていきましょう

リビング 子供 PIXTA

自宅で取り入れられる防音方法はいかがでしたでしょうか。小さいお子さんがいる家庭ですと、カーペットなどを敷いている家庭は多いかと思います。しかし、忘れてはいけないのはカーペットの下にひく防音シートの存在です。以外に忘れられがちですので、是非とも活用してください。

家は人生の一部でもありますよね。今までもこれからも、人生の一部として過ごしてきた場所ですからこそ、快適に気持ちよい暮らしにして行きたいものです。自身も、周りのご近所の方々も毎日の生活にストレスを感じることが無く、笑顔で過ごせるように防音対策はとても必要です。

防音対策をして、自分のパーソナルスペースを、もっとより良い空間へと作っていきましょう。

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