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ちゃんと子供は馴染める?保育園転園を控えるママに私が伝えたい事

保育園選びや待機児童が問題視されている中、ママたちは様々な思いで保育園探しを行っています。しかし、子供を第一希望の園に入れられる人はごくわずか。入園することができても転園を考えるママもいます。そして、いざ転園が決まっても、新しい園で子供が馴染めるのか、今までの園のお友達と別れるのは辛くないか、など、心配はつきないですよね。そこで、保育園実際に娘の転園を経験した立場から、私の体験談をご紹介します。

PIXTA

第一希望の園に入れない家庭も多々…転園を決意した理由とは

保育園を選ぶ基準はそれぞれの家庭によって様々ですが、待機児童が問題となっている今、第一希望の園に通えているお子さんはごくわずか。

お子さんが保育園に入っても転園を考えているママは多くいます。保育料の高い無認可や認証園に入園して次回の認可保育園選考のためにポイントを稼ぐという方や、今通っている園に年齢制限があって転園せざるを得ない方、認可園には入っているけれど家や会社から遠くて通いづらいという方、他にも環境や方針が合わなかった、園でトラブルがあった、引っ越しや転勤など理由も様々です。

私が住んでいる地域は、当時は場所を選ばなければどこかしらの園に入れる状況だったので、娘も0歳7ヶ月から認可保育園に通うことになりました。

しかし、やっと入れたのは第5希望の保育園。家から遠く当時勤めていた会社とも逆方向であったため、家から徒歩数分の距離に新設されたこども園に転園申請を出していました。

0歳から通い続けた保育園、3歳で突然の転園!

電話 PIXTA

娘が最初の保育園に入園した当初からずっと転園を希望していた私。保育園やこども園は通常進級のタイミングで定員が増えるため、毎年4月入園の選考が行われる時期はドキドキしながら郵便ポストを覗いたり、電話の着信を気にしたりしていました。しかし、進級のタイミングを2回迎えても転園は叶わなかったため、もう無理なのかな…と諦める気持ちもありました。

そんな時、区役所から突然の電話。来月から希望していたこども園に転園することが決まったので、転園先に連絡して今月中に健康診断と面談を受けてくださいとのことでした。

電話を受けたときは、希望していたところに転園できて嬉しいという気持ちよりも、娘が0歳の時からお世話になってきた今の園と離れるのがとても寂しい…という悲しい気持ちの方が勝っていました。通知をもらったのは転園する前の月の中旬ごろだったので、正直信じられない気持ちもありました。

娘は、当時まだ3歳。言葉はだいたい理解できるけれど、お別れの意味はまだわかりません。「今の保育園はおしまいで、来月から新しいこども園に行くんだよ」と伝えても、あまり意味が分からないようでポカーンとしていました。

転園先でも楽しく過ごしてほしい!私が転園前にしたこととは?

保育園 PIXTA

転園したけど、子供が新しい園になかなかなじめない。転園してからというもの、朝のバイバイで嫌がってしまい、後ろ髪を引かれる思いだ。そんな体験談を耳にしたことがあるママもいるのではないでしょうか。

私も、先に転園を経験した周りのママ友何人からかそのような話を聞いており、うちの娘は大丈夫かな…と不安な気持ちでいっぱいでした。

保育園に通う年齢の子供は、まだ自分の意志で転園を決めることができません。転園を決めるのは、親の都合であることがほとんどです。まだ自分の足で歩くこともできない赤ちゃんのころからお世話になってきた保育園を、親の都合で、しかも私の場合日々の送り迎えが大変だからとただそれだけの理由で、子供から引き離してしまって本当に良いのだろうか。少し過剰かもしれませんが、そんなふうに考えていました。

でも、だからこそ、転園先でも絶対に楽しく毎日を過ごしてほしい!楽しいものにしてあげよう!という思いがありました。私が転園前に気を付けていたことをご紹介します。

娘にはポジティブな言葉で伝える

会話 親子 PIXTA

当時3歳を過ぎて数ヶ月だった娘は、「いつも遊んでいるお友達に毎日会うことはできなくなる」と言っても、きちんと意味を理解できていないようでした。

ただ、私自身、転園をあまりネガティブなものだととらえて欲しくなかったため、自分の寂しい気持ちは心に押し込めて、なるべくポジティブな言葉で伝えるようにしていました。「今のクラスのお友達に毎日は会えなくなるけど、お休みの日なら会える」「新しいお友達ができる」「(転園先が新設園だったため)新しくて綺麗なお部屋で遊べる」「新しいおもちゃがある」など、色々な角度からかみ砕いて、なるべく前向きな言葉で転園について伝えるようにしていました。

ベテラン先生に相談する

先生 PIXTA

赤ちゃんのころから3年以上の付き合いになる娘ですが、日中の様子は、担任の先生の方がずっとよく知っています。転園が決まって数日後、普段先生と交換している連絡カードに「娘が転園してうまくやっていけるか不安です」と私自身の不安な気持ちを書いてみました。

すると、先生からの返答はこうでした。「○○ちゃんは、結構さっぱりとした性格なので、最初は寂しい気持ちになるかもしれないけれど、すぐに馴染めますよ。1ヶ月も経てば〝新しい保育園の方が好き~″となるでしょう」と書かれていました。ちょっと突き放された気持ちにもなる言葉でしたが、私自身はとても救われました。

私がしんみりした気持ちになったら、きっと娘も悲しくなってしまう。毎日10時間近く娘の様子を見てくださっている先生が言うんだからきっと大丈夫。そう信じて、気持ちを切り替えることが出来ました。

転園後、すんなり馴染めた娘と心配し過ぎの私

保育園 PIXTA

面接と健康診断を終え、必要なものを揃え、前の園で先生方にご挨拶をし、いよいよ転園先のこども園に初登園!子供よりも私が緊張していたかもしれません。

子供たちが面接に行った時のことを覚えていてくれたのか、先生がしっかりと教えていてくださったのかわかりませんが、娘が教室に入ると他の園児が「○○ちゃん~!」と言って駆け寄ってきてくれました。

この様子を見て、転園先での初日から安心して仕事に行くことができました。

心配ご無用!新しい環境にすぐに馴染めた娘

馴染めた PIXTA

通常、転園すると転園先でも数日~1週間ぐらいかけて慣らし保育を行うところが多いようです。私は、当時の仕事の都合で慣らし保育に時間を割けなかったため、初日のみ午前保育で実父にお迎えを頼み、その後は以前と同じように朝から夕方までの保育をお願いしていました。

そのような背景もあり、少し心配だったのですが、初日から全く普段と変わりない様子でお迎えを待っていたそうです。転園して2日目には、新しいお友達の名前が何人か出てきてとても楽しそうな様子を話してくれました。

転園して少し経ってから娘が前の保育園にはもう行けないことに気付き始めるのではないか…という思いもありましたが、しばらく様子を見ていても新しい園を嫌がる様子は全くありませんでした。むしろ新しいお友達が出来ていくことや新しい遊びにチャレンジできることが楽しく、また新しい先生が優しいのも娘にとっては嬉しかったようで、私も帰ってから娘の話を聞くのが楽しみになっていました。

実は無理しているのでは?必要以上に心配してしまった私

枯れ葉 PIXTA

娘の転園であれこれと気を揉んでいたのは親の私だけかもしれません…。

転園してすぐ、娘のあっけらかんとした様子を見ても安心できず、「実は親を心配させないよう無理して明るく振る舞っているのかもしれない」「転園してしばらく経ってから寂しいと思い始めるかもしれない」などと妄想からくる心配をしていました。しかし、それは全くの杞憂だったようです。

転園してしばらくは、ケロリとした表情の娘に「大丈夫?」「無理してない?」「もし嫌だったらママには嫌って言ってもいいからね」など、しつこく娘の本音を聞き出そうとしていたのが、今思えば恥ずかしいぐらいです。

そこで改めて、転園前に担任の先生がおっしゃっていた言葉を思い出しました。先生の言葉通り、娘は結構さっぱりした性格で、親が思っている以上に新しい園にすぐ馴染み、前の保育園に固執する様子も全くないのです。

娘の新たな一面を発見するとともに、平日毎日10時間近く子供たちと触れ合っている先生の観察眼は偉大だなぁと気付かされた出来事でもありました。

転園したら友達も先生も倍に!新しい環境に希望を持って

筆者撮影画像

「新しい保育園に行くということは、それだけお友達も増えるということですよ。」転園前の保育園でご挨拶をしたとき、園長先生がかけてくださった言葉の中で印象的なフレーズでした。

転園することで、転園前と転園先の保育園それぞれにお友達ができるというのは、とても素敵な考え方ですよね。そして、増えるのはお友達だけではありません。親と同じぐらいの愛情をかけて子供に向き合ってくれる家族以外の大人が、転園前と転園先の保育園それぞれに増えるということでもあるのです。それって子供が成長していくうえで本当に幸せなことですよね。

娘の場合はたまたま転園先にもうまく馴染んだようですが、必ずしもスムーズに行くパターンばかりではないようです。こればかりは、子供の性格やそれぞれの園との相性もあるので、一概にどうとは言えません。

新しい環境に飛び込むことは、いつだって勇気が必要です。人生経験の豊富な大人ならまだしも、子供の気持ちを考えると、複雑になってしまうママもいるかと思います。でも、転園することによって、親にとっても子供にとっても大切な人が増えるのです。そう考えたら、新しい園に初登園するその日も不安や緊張より夢や希望にあふれた気持ちで迎えられるのではないでしょうか。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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