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子連れ転職、私はこうしてまたワーキングママになった

働く女性が増えている現代ですが、育児と仕事の両立って大変ではないですか?思うように仕事が出来なかったり、子供との時間がとれなくて寂しい思いをさせてしまっていたり。働くことについて悩むママも多いと思います。私は大学卒業後からずっと務めていた会社がありました。育児との両立をする中で感じた壁と削られていくばかりの時間の中、このままではいけないと思わせてくれた夫と息子。今回はそんな私が転職を決断した理由と結果をご紹介します。

PIXTA

子連れでの転職を選んだ理由 ワーキングママとしての道

私は現在、夫と1歳半になったばかりの息子と3人で暮らしています。夫婦共働きで、毎日バタバタと育児と仕事の日々を送っていますが、とても充実した毎日を送っています。育児と仕事をこなしながらも、今の充実した生活を送ることが出来ているのには理由があります。それは、転職です。

私が転職を決意したきっかけには、いくつか理由があります。私がママとしてだけではなく、いち社会人としての道も歩むべく、ワーキングママ人生を選んだ理由や葛藤、決意をご紹介します。

まずは、転職に悩んでいるママ達の声をご覧ください。

育児と仕事の両立の壁 転職に悩むママの声

抱っこ PIXTA

給料がいいのにこしたことはないけど、まだ子供が小さいから正社員での採用は厳しいと思うし、責任の重い仕事はもういいかなーと思ってます。
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出産前は土日祝日関係なく働いてましたが…
出産後は土日祝日、カレンダー通りの休みのところに就職しました。
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私も二人目復帰後は、現在の仕事退職しようか検討中です。サービス業なので保育園の行事など以外は土日祝仕事で、旦那も販売業なので、毎週末私の祖母が面倒見ることになるので。まだ子供一人ならいいけど、今度は二人になるし、週末に両親いないのかわいそうだし、小さいうちの可愛い時期を子供と過ごす時間が少ないと思うので。派遣かフルパートでいいところないか今から求人みて検討しています。
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正社員として仕事をしたいママは多いようですね。しかし、正社員として働くママにとっての問題もあります。正社員としての責任がある仕事は、子供の急なお休みなどの時に周りに迷惑が掛かってしまったりと、心苦しく感じてしまい、仕事がしづらくなったりします。

また、不定休の場合は保育園の利用にも制限があるので、休日保育の登録やお互いの両親への負担が考えられます。土日祝日休みの仕事を希望するママも多いです。

私が転職を決意したきっかけ

転職 PIXTA

私は大学卒業後からずっと勤めていた会社がありました。最初は契約社員だったものの、自分の頑張りや働きが認められ、正社員として働くことができるようになり、役職のある立場も得ることができました。仕事がとても好きでしたし、自分という人間が認められているような、私にとっては大切な場所でした。

仕事をしながらの育児は私の想像をはるかに超える大変さでした。片道1時間半の通勤と、厳しく決められた保育時間、時短としての短い仕事時間、息子の食事やお風呂、寝かしつけなど、仕事と育児は私の1日を見事に削っていきました。

そんな復職後、私が転職を決意したきっかけとなった出来事を2つご紹介します。

「気楽に考えなよ」

リビング amana images

仕事と育児と、とにかく朝から晩まで時間に余裕が無かった私でした。正社員として働く自分と母親としての自分、2つの自分のあるべき姿を追い求めるあまり、両立することが出来ませんでした。

仕事が不定休だった私は土日も仕事の日が多く、連休はほとんどありませんでした。時間だけではなく、私の体力や心の余裕も一緒に削られていました。日に日にイライラが多くなり、その矛先は夫へといきました。疲れている体に鞭をうって家事をして、自分の時間すら無いのにと。

そんなある日、夫に言われた一言で目が覚めました。「もっと気楽に考えなよ」何に対してもいっぱいいっぱいだった私は、その言葉でハッとしました。

私は何をそんなに急いでいたんだろう。もっとゆっくりやってもいいんだと思えるようになりました。

熱のある息子を連れての出勤

親子 後 PIXTA

その日はどうしても仕事に行かなければならない日でした。朝保育園に息子を連れていくと、朝は無かった熱がありました。私は急いで上司に連絡をとり、理由を説明。急いで私の代わりを探しましたが見つからず、時間も迫っていたので息子を連れて出勤することを決意し、電車で片道1時間半の道のりを熱のある息子と一緒に出勤しました。

出勤後すぐに上司が駆けつけてくれたので、すぐに退社し病院へ。幸い息子は熱もあまり高くなく、軽い風邪の症状だったので良かったのですが、自分のした行動がとても情けなく、息子に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

私が一番守らなければならないのは、正社員としての立場なんかよりも愛する息子です。この出来事をきっかけに転職する決意をしました。

転職活動での苦労と譲れなかったポイント

ノート ペン PIXTA

転職を決意してからの私の行動はとても早いものでした。まずは夫と話し合い、転職したい気持ちや今までの事、そしてこれからの事を話しました。夫は私の話をひとつひとつ聞いてくれて一言「いいよ」と理解をしてくれました。

育児と仕事をしながらの転職活動は、さらに手間と時間が必要になり、とても大変でした。転職を考えてはいるけど、転職の手間を考えるとなかなか実行に移せないママも多いかと思います。

実際に転職をするにあたり、私が経験した大変だったこと、譲れなかったポイントをご紹介します。

転職活動はこれが大変!

育児と仕事の両立が難しく転職を決意した私。いっぱいいっぱいだった私にさらに転職活動も加わり忙しさがプラスされましたが、今を変えるべく未来のために無我夢中でした。

私が体験した、転職活動で大変だった事を2つご紹介します。

求人探し

検索 PIXTA

まず苦労したのが、自分にあった転職先を探すことでした。今までの仕事内容を振り返り、何が自分に合っていなかったのか、どこが育児との両立に適していなかったのかを分析しました。

そして分析した結果から、次に自分が転職しても、気持ちよく働くことができる会社を探しました。「ママ」「時短」といったキーワードでヒットする会社があまりないのが現状です。実際に時短とうたっていても残業があったりすれば働くことができません。

いろいろな転職サイトを利用しながらの理想である会社選びは、相当の時間と根気が必要でした。

書類や面接

履歴書 PIXTA

応募していざ面接となってからは、面接の日程を入念に夫と相談しました。大事な面接日ですから、余裕をもっておこないたいですよね。夫の休みの日を利用して、保育園から呼び出しが無いように、お迎えの時間を気にしなくてもいいように、協力してもらいました。

これと合わせて、履歴書や職務経歴書の作成も一苦労で、子供を見ながらの作成は子供が書類に興味を持ってしまうのでとても困難でした。息子が寝た後の夜遅い時間などで作成していました。

転職するにあたってこれだけは譲れなかった3つのポイント

カレンダー PIXTA

子供がいて、時短で働こうと思ってもなかなか自身の条件にあったところってなかなか無いですよね。かといって、条件を緩くしてしまっては、転職する意味がなくなります。

これから先も子供を一番に考えていられるように、これからの将来を見据えて長く働き続けるために、自分自身がママとしても社会人としてもキャリアアップできる環境を作るために、私が転職先を選ぶ際の絶対に外せなかった条件を3つご紹介します。

  1. 土日祝日休み
  2. 勤務時間
  3. 職場の環境

上記でも述べましたが、私の前職は不定休でした。夫も不定休で、土日はもちろん祝日も年末年始も決まった休みはありません。このままでは、息子との時間が全くとれないので、将来の事も考えて必ず土日祝日休みの仕事にするということ決めました。

次に勤務時間、保育園の送り迎えや夕飯の支度など、仕事だけではなく家庭の事も優先して無理のない時間を選ぶことにしました。

そして何よりも私が大切にしたのが、職場の環境や雰囲気です。働くママにとって、その家族にとっても良い環境であるかという事、仕事の面でもしっかりと続けていける業務なのかどうか、という事を大切にしました。

転職は未来へのチャンスでもある

家族 手元 PIXTA

今現在の私はというと、多くの素敵なママが仕事をしている会社に入社することができました。ママがたくさんいるので、仕事以外に育児の悩みなどの相談にものってもらい、働くママだからこその時短テクニックなども聞くことが出来、仕事と育児を毎日楽しくこなしています。

子供の急な発熱などでの保育園からの呼び出しなども、すぐに対応してくれる職場環境なので子供にも負担が少なく、私も心から安心して仕事をすることが出来ています。時間にも心にも余裕ができた今は、変に焦ったりイライラしたりすることも無く、夫との喧嘩も減りました。

前職に復帰したての私からは想像もできないくらいに毎日が楽しく、転職して良かったと心から思います。私にとって、大切なものは何かを気付かせてくれた夫と息子に感謝しています。

新しい事を始めるのは、時に大変なこともあります。しかし新しい環境に羽ばたくことは決してマイナスではありません。むしろこれからの自分のステップアップに繋がるチャンスかもしれません。日本は、まだまだ働くママにとって優しい環境は少ないですが、少しずつ改善もされてきています。

子供がいるからと諦めずに、これからも夫や子供が自慢したくなるような、素敵なワーキングママを一緒に目指していきましょう。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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