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取材協力:厚生労働省

出産を理由に退職したママたちへ。再就職への一歩を支援する「国の制度」を知っていましたか?

出産を理由に退職したママたちはどのように再就職と向き合えばよいのでしょうか。育児に家事、保育園探し…忙しいママの日常に再就職は大きな負担になってしまうのです。それでも働きたいというママやママだからこそできる仕事もたくさんあるのではないでしょうか。そんなママたちが再就職への第一歩を踏み出すために国が提供しているステキな制度をご紹介します。

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子育てママの再就職、悩みますよね…

政府の調査によると、第一子出産後の女性が仕事を継続する割合は5割弱。

産休・育休を取得して働き続けている女性は増加傾向にあると言われていますが、やっぱり出産を機に仕事を続けるか、悩んだママも多いのではないでしょうか。

女性が男性と同じく自由に働けるかというと、まだまだ限界があるのが実情です。

妊娠して子供を生むのは女性です。産休・育休を取る、もしくは離職するという選択に迫られ、離職を選んだ場合は出産後に「再就職」というステップを踏まなければなりません。

育児で忙しい中の保育園探しに職探し…。
社会復帰を楽しみにするママたちにとって、保育園探しと再就職は大きな大きな悩みの種になっています。

産後の就活についてです。
今9ヶ月になる子供がいるのですが、家計のために働こうと思っています。
認可保育園は待機状態で入れなかった為、市の認定保育園に入れようと思ってます。(昨日見学に行き空きがあるとの事なので…。)

出来れば事務業務で正社員を目指してます。
ママリ|ママの一歩を支える、女性限定Q&Aアプリ
田舎住まいです。

私の希望の保育園では、厳しいと言われました(._.)
優先順位が母子家庭、共働き(正社員)、共働き(パート)…etcなので0歳出ないとほぼ無理だよー!と保育士さんに言われました(つω-`)
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再就職と保育園探しは、表裏一体。妊娠をして一度職場を離れてしまうことは、女性にとって深刻な問題なのです。

子供は可愛い、けど好きな仕事もしたいし、家計のためにも働きたい…。この葛藤とジレンマで苦しんでいるママがたくさんいるはずです。

国がママの再就職を全面支援

働く PIXTA

そんな中でも「働くことを諦めたくない」という方のために、国が再就職のための資格取得やスキルアップを応援する制度があるのをご存知でしたか?

その名もハロートレーニング。

ハロートレーニング(公的職業訓練)は、希望する仕事に就くために必要な職業スキルや知識などを習得することができる制度です。訓練コースは、事務系をはじめとして、IT、建設・製造、介護、デザイン、理美容に至るまで多種多様な訓練分野から選ぶことができます。

例えば、オフィスワークに必要なパソコンスキルを身につけるコース、求人ニーズが高い介護福祉士や保育士等の資格習得をめざすコース、ママならではの感性が活かせる住宅リフォーム業界へ就職するためのコースなど、全く経験のない初心者にも丁寧に教えてくれます。

以前は事務系の仕事に就いていたけれど、このハロートレーニングをきっかけに今までやったことのないものづくりや介護の世界に飛び込んで成功している先輩ママたちもたくさんいます。

ハロートレーニングは公的な制度のため、テキスト代等は自己負担になりますが、受講料は無料です。

「ハロートレーニング」〜就職に向けてスキルを身につけたい方へ

ハロートレーニングを終了した方の就職率は、なんと約8割!

受講中でもハローワークや訓練施設で就職支援を受けることが可能で、一緒に学ぶ仲間たちもいるため、自信を持って新たな職業やスキルにチャレンジすることができます。

また、受講者の7割以上が女性で、子育て中のママも安心して受講できるよう、託児サービス付きのコースや、1日の訓練時間数を短く設定した短時間のコースも用意されています。

1人でも多くのママの「働く可能性」を捨てないために、ハロートレーニングでは様々な工夫でママたちを応援しています。

ハロートレーニングについてもっと知りたい、申し込みたい!という方はお近くのハローワークで相談できますよ!

全国のハローワークの所在地はこちら

わが子の応援が力になる~実際に体験したママの声~

実際に体験したママの声

1児のママ川田さんは、前職エステティシャンという経歴の持ち主。4月に旦那さんの実家がある香川に引っ越したそうです。再就職は諦めていたものの、焦りと不安な日々を送っていました。

そんなときに、ハローワークでハロートレーニングについて初めて知り、託児サービス付きのコースを受けることにしたそうです。

子育てと家事を頑張るママならではの体験談を一部抜粋してご紹介します。

私にとって「子供を安心して預けられ、その上、新しい技術を身につけ就職する」ことができるというのは理想的な制度でした。

(中略)

娘も保育園にも慣れ、毎日が楽しそうです。保育園の先生方のきめ細かな気配り、目配りのおかげで、安心して預けることができ、私自身、訓練に集中できます。

毎朝、保育園に着くと、大きな声で「ママ、お勉強頑張ってね!」と励ましてくれ、その言葉に「頑張るけんね!」と大きな声で答えて、センターに向かいます。半年前までは、想像もできなかった光景です。

(中略)

私と同じように、幼い子供を抱えて就職活動をしている人は大勢いると思います。一人でも多くの人にこのサービスを知ってもらって、一人でも多くの働くママさんが増えることを願います。

(中略)

“やりたい事”を優先させた時に、家庭や育児、そしてこれからの将来とぶつかってしまう部分があり、自分自身の中で、何日も何日も葛藤し、悩んだことがありました。

そんな時に、周りの受講生や先生方に話を聞いてもらったり、人生の先輩としての意見をもらったことで、自分の気持ちと“これから”を整理し、希望する仕事に就くことが出来ました。 出典: www3.jeed.or.jp

川田さんは以前から興味のあった「溶接」という分野に思い切って飛び込みました。ものづくり分野は、一見男性社会と思われがちですが、最近では女性の方が繊細な作業が得意だったり、体力よりもセンスが問われたりすることから積極的に女性を採用している企業もあります。

自分自身がやりたいことと、家族・子供のことを考えているとどうしても悩みがつきません。そのようなときに支えてくれる周りの方はとても心強いもの。

ハロートレーニングは川田さんに知識だけでなく、自信そして、素敵な仲間との出会いを提供したのではないでしょうか。

体験談全体はコチラ

ママの「やりたい」をサポートするハロートレーニング

実際に体験したママの声

普通に仕事をして、普通に子供を生み、普通に復職する。いままで「普通」にできると思っていたことも、周りの支えあってこそのことだった、と子供を生み育てて初めて分かることは仕事に限らず多くあります。

冒頭でも述べた通り、出産後の女性の復職率は約5割。残りの5割に復職を希望する方はどれほどいるのでしょうか。保育園に預けられたのなら、時短で働けるのなら、と思うところは多くあるとは思います。

ですがもし、自分自身の手に職があるとしたら。

ママとしての自分を考える前に、イチ社会人として「自分がやりたいことはなんだろう」と考えそれを仕事にすることができるのであれば…。

ハロートレーニングは、ママのやりたいをサポートする公的制度です。

ママが「ママ」という肩書きを持たなくても輝かせてくれる素晴らしい制度です。

あなたもハロートレーニングで一日も早い就職を!
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