イヤイヤ期こそ「好き」を伝えて!ベテラン保育士のアドバイス

イヤイヤ期はママ達にとって、育児中の大きな試練。つい最近まで良い子で穏やかだったのに、どうしていきなり何でも「イヤ」になってしまったのだろう...と悩んでいるママも多いのではないでしょうか。多くのママが経験している「イヤイヤ期」の対処法を、2歳クラスを受け持った経験もあるベテラン保育士さんに聞いてみました。イヤイヤ期を乗り切るには、子供のイヤイヤを受け入れられる「ママの心の余裕」を作ることが大切です。

PIXTA

「魔の2歳」...イヤイヤ期にはどう対処すればいい?

「魔の2歳」と呼ばれる2歳ごろの子供たち。よちよち歩きがとっても可愛い時期ですが「魔」と呼ばれるのには理由があります。そう、イヤイヤ期です。

2歳児は海外でも「terrible two(恐怖の2歳児)」と表現されるほど、親が苦労する時期。どんなに愛情を持って接していても「イヤ!」と何でも拒否し、「ギャー」と癇癪を起こす様子を見ていると、心が荒んでしまいそうになる日もありますよね。

ほとんどのママがイヤイヤ期を経験...

2歳 PIXTA

現在子育て中のママ13名にアンケートを採ったところ、12名のママがイヤイヤ期を経験、もしくは今現在イヤイヤ期に悩んでいるという結果でした。

「あんなに良い子だったのに、どうして急にわがままになったんだろう」と不安になるイヤイヤ期ですが、多くのママ達が同じ思いを経験していたのですね。

うちの子のイヤイヤ期、ここが困る!

怒る 2歳 PIXTA

ママ達に「イヤイヤ期で困った(困っている)こと」について聞いてみました。思わず頷いてしまうような、2歳児のイヤイヤ行動に関する声がたくさん寄せられました。

物を投げる

イヤイヤ期の典型的行動でもある、物を投げてしまう行動。「壁にぶつかったおにぎりが粉々になった」という悲しいママの声もありました。

2歳の子供を叱っても、何がいけないのかきちんと理解はしてくれないとわかっていながらも、ついつい怒鳴ってしまいたくなる瞬間もありますよね。

イヤなことがあると壁や床におでこを打ち付ける

物を投げなくても、自分の体を傷つけてしまう行動に出てしまう子も。イライラした気持ちを体で表現した結果そうなってしまうのかもしれませんが、ママは心配になってしまいますよね。

床に寝転がって泣く

スーパーやお散歩のときに、寝転がってイヤイヤをされると困りますね。周りから注目されると、ママは一層焦ってしまいます。

引きずっていくにも2歳の子は意外と重く、抱き上げても大暴れするので大変。ママはちょっとしたおでかけだけでも大仕事です。

一日中不機嫌

泣く 子供 PIXTA

イヤイヤ期の子供たちには踏んではいけない地雷がたくさん...。遊んでいる時も「そのやり方じゃない!」と癇癪を起こし、食べている時も「これが食べたいんじゃない!」と泣き、寝る前でさえ「寝るのは嫌だ!」と泣きます。

思えば今日も1日不機嫌だった、わが子はこのまま不機嫌な人間として生きていくのだろうか、と本気で悩んでしまうこともあるのではないでしょうか。

イヤイヤ期はいつか終わる。頭ではそうわかっていても、疲れ切ったママの心はボロボロなのです。

「魔の2歳」の集団と日々を過ごす!保育士さんに聞いてみた

保育園 amana images

イヤイヤ期の子供とどのように毎日を過ごしていけばよいのか、悩んでしまっているママはたくさんいます。そこで今回は、イヤイヤ期の子供とのかかわり方について、保育士さんにお話を聞きました。お話を聞いたのは親子カフェで見守りスタッフとして活動している保育士のトマトさんと、メ―さん(ニックネームでご紹介させていただきます)です。

イヤイヤ期にあたる1~2歳の子供たちと日々を過ごす保育士さんは、一体どのようなことに気を付けて保育しているのでしょうか。

「イヤイヤ」になる状況を予防する

保育園でイヤイヤ期の子供たちがトラブルになりやすい状況は「おもちゃの取り合い」なのだといいます。そのため、保育園ではできるだけ同じおもちゃを複数用意するようにして、取り合いを予防します。

おもちゃの取り合いによって、自分を抑えきれないイヤイヤ期の子供たちは噛みついてしまうことがあるので、まずは取り合わないことが大切なのだそう。次に、できるだけ長い間遊びに集中していられるように「お絵かきや折り紙」「音が出るおもちゃ」「体を動かすおもちゃ」などジャンルの違うおもちゃを用意します。エリアごとに気分を変えて違う遊びができるよう、収納場所ごとにおもちゃの種類を分けて混ざらないようにすることも工夫をしているといいます。

いけないことは短く説明し、アドバイスを

子供 ケンカ PIXTA

遊んでいたおもちゃを取られそうになり、友達を叩いてしまうなど、いけないことをしてしまった時には「〇〇くんはこのおもちゃで遊びたかったんだね」と共感しながらも「でも叩いたら△△くんも痛いよね?ごめんねしようね」と、いけない理由を説明します。

遊びに夢中になっていて「叩いたことがいけないことだ」とすぐにはわからない場合もありますが、2歳代では大人の言っていることはきちんと聞いてわかるようになってきているので、説明をしてあげるとよいのだそうです。もし謝ることができたら、しっかりと褒めてあげましょう。

強い癇癪は、少しクールダウンするまで放っておく

イヤイヤ期の子供たちは、嫌なことが起きると強い癇癪を起こしてしまい、大泣きして大人の話を聞けなくなってしまうことがありますね。その時先生たちは「危険がないか確かめながら少しそっとしておく」のだそうです。

例えばスプーンでうまく食事ができないことにイライラして、お茶碗をひっくり返してしまったとします。それをママに注意されて癇癪を起してしまった時は、危険のない場所でしばらくクールダウンするまで声をかけずにそっとしてみましょう。落ち着いてきたら「次はお茶碗の端っこを持つとこぼれないよね」と簡単にアドバイスしてあげるとよいのだそうです。

癇癪を起こしている時、子供は「ママ大っ嫌い!」などと辛い言葉を口にすることもあります。でもママはその言葉を真に受けないことが大切だと先生はいいます。また、癇癪が治まったあとには「怒っていても大好きだよ」とママの「好き」を子供に伝えてあげるのもおすすめだそうです。ギュッと抱きしめてあげるだけでも、子供には十分思いが伝わるといいます。

イヤイヤ期に追い詰められてしまうママにアドバイス

2歳 PIXTA

イヤイヤ期はある一時のこと。わかっていても渦中にいるママにとっては深刻な毎日が続きます。育児書などに書いてあるイヤイヤ期の対処法を試しても、なかなかうまくいかないこともあるでしょう。

そんな時「自分はだめな母親なのではないか」「みんなは上手にできているのではないかな」と不安になることもありますね。そんなママに先生たちからアドバイスをいただきました。

できていたはずのことができなくなっても「退化」ではない

「きちんと座ってご飯を食べられていたのに、急に立ち歩くようになってしまった」、「ごめんなさいが言えなくなった」など、できていたはずのことができなくなってしまうのも、イヤイヤ期の子供たちにはよくあることなのだそうです。

こんな時、ママはついつい「退化してしまった」と感じたり、今きちんとしつけないとこのままできなくなってしまうと思ったりしてしまうものですね。しかし、イヤイヤ期は子供にとって進歩であって、退化ではないのだといいます。

「今まではママの言うとおりに、何の疑いもなく従ってきた子供たちが「自分は」こうしたいんだということに気づき、自我が出てきた状態がイヤイヤ期です。」とメ―さん。ママは辛い時期ですが、子供にとっては大切な成長過程なのですね。

イヤイヤは、ママに対して一番強く出る

かんしゃく PIXTA

イヤイヤ期についてたくさん話してくれた先生たちですが「保育園でのイヤイヤは、家庭よりもずっと静かなものです」といいます。先生たちも子育てをしてきたママですが、家庭でのイヤイヤは保育園よりも激しかったようです。

先生たちによると、子供はママに対して「どこまで許してくれるかな?」と確かめながらイヤイヤをしていることもあるのだそう。ママは子供たちにとって誰よりも心を許すことができて、甘えられる存在。だからこそ「イヤイヤ」してしまう気持ちを全部ママにぶつけてしまうのだといいます。

イヤイヤ期はママが一番つらいのだと語る先生。しかしイヤイヤ期はいかなる手段でも止めることはできません。あきらめて仕方ないと受け入れ、子供に付きあうことが最も大切なのだそうです。

ママのリフレッシュタイムを作ること

紅茶 PIXTA

しかし「あきらめて受け入れること」は誰でも簡単にできるものではありません。イヤイヤ期の子供を育てながら、家事に追われたり仕事に追われたりしているママは余裕を持つのは難しいですよね。余裕がない時に子供が大声でぐずったり泣いたりするのは、どんな人でも簡単に受け止めることはできないはずです。

そんなママに先生たちがおすすめするのは、リフレッシュタイムをつくること。1人で録画したドラマを見る1時間や、コーヒーをゆっくりと飲む時間があるだけでも、ママが自分を大切にする時間を作れます。子供を見てくれるスタッフのいる親子カフェに足を運んでみるのもよいでしょう。

子供に「好き」を伝えながら、ママも自分を大切に

子供 抱きしめる PIXTA

イヤイヤ期の子供は一筋縄ではいかず、ママにとっては「おしりに悪魔のしっぽが見える」場面もたくさんあるのではないでしょうか。イヤイヤ期は子供の成長にとって必要な時期で、受けとめてあげることが大切だとわかっていても、なかなかうまくいかないこともあります。

そんなときは、子供を大切に思うのと同じくらい、自分を大切にしてみましょうと先生たちは話します。ママの心にゆとりがあってこそ、子供のイヤイヤ期に向き合うことができるのですね。

眉間にしわを寄せてしまう時間が多くなりやすい時期ですが、子供に「大好き」を伝えることを忘れずに。そしてママ自身も自分のリフレッシュを大切に、イヤイヤ期を乗り越えていきましょう。

<取材協力:親子カフェHedgehog the Rainbow>

親子カフェHtR

記事の感想を教えて下さい

5月11日〜5月31日に記事の感想をご投稿くださった読者のみなさまの中から、抽選で10名様に「アマゾンギフト券」500円分をプレゼントさせていただきます。なお、当選者の発表は賞品の発送をもってかえさせて頂きます。

「保育士」「イヤイヤ期」 についてもっと詳しく知る

関連する記事

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。ママリ編集部のコンテンツに対する考え方(または取り組み)についてはこちらもご覧ください。

カテゴリ一覧

フォローすると公式アカウントから、最新の情報をいち早くお届けしています!