子供の答えは全てが正解。そして、ママの選択も全てが正解。

新学期が始まり、慣らし保育、新学級など、子供の環境が変わったことで、子供とのコミュニケーションに不安を抱えるママは多いのではないでしょうか。変化が多いこの時期にどのように子供と向き合うべきなのか、すぐに使える声がけのコツなどを現役私立小学校教師の青木洋介先生に聞きました。 200人以上の担任を経験し、「むさしの学園小学校の母親を変える教室」の著者でもある先生のコミュニケーション方法は説得力がありました!

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環境が変わる4月…親の不安は数知れず

入園、入学、進級のこの時期。不安や心配な親御さんも多いのではないでしょうか。

やっと入れた保育園、慣らし保育で泣かれると親としてはいたたまれない気持ちになってしまいます。復職したママもこの時期は仕事と子育て、お家のこと…両立できるか不安で仕方ないですよね。

その他にも、お友達と仲良くできるかな、喧嘩したらどうしよう…落ち込んでいるときどうしてあげたらいいんだろうか…。

この時期に分かれる3タイプの子供たち

この時期に分かれる3タイプの子供たち PIXTA

  • 固まっちゃう子
  • 思ってもない行動をする子
  • 過去を引きずる子

新しい環境に戸惑う子供たちの行動は、この時期だいたい上記の3タイプに分かれると先生は話します。

まず、固くなって初めてのことを怖がってしまう子。初めてのクラスや初めての先生に対して心の壁が他の子より高い子です。口に出していう事は少ないですが、不安が募ってしまうと、突然泣き出したりすることもあるようです。

また、不安の裏返しでそわそわして落ち着かなかったり、モノを投げたり騒いだり…思ってもない行動をしてしまう子。男の子に多いと先生は言います。

そして3つ目が、前の先生やクラスにこだわりが強く「あの時は○○だったな~前のクラスが良かったな」など、今の状況を受けるのに時間がかかってしまう子です。

先生が子供たちと関わって気付いたこと

そんな子供たちへの接し方について、ママ達ができることを青木先生にお伺いしました。

慌てない、焦らない、尋問しない

とにかく、ママが「落ち着いていること」が大切。子供が園や学校で嫌なことや、落ち込んで帰ってきても冷静に子供に向き合うことが必要です。

子供が話してくれそうであれば、聞いてあげる。何も言わなそうだなと感じたらそっとしてあげる。話してくれた時は、できるだけ聞く側が事実を確認するような話し方にならないように気を付けてみてください。

子供の記憶は基本的に曖昧です。細かいことを全て子供から聞き出すことは「できない」と思ってあげてほしい、と先生は話します。

代弁する、認める、けど誘導するのはNG

代弁する、褒める、けど誘導するのはNG amana images

自分の思ってることを自分の言葉でなかなか言えない時には、ママが代弁してみてください。「こう思っているの?辛かったね、痛かったね…そっかそっか…」

そして、全く状況の違う時に子供の優れているところに気付いて認めてあげてください。「字が綺麗だね、絵がうまいね、足が速いね」などなんでもOKです。

子供に自信をつけてあげる第一歩ではないでしょうか。

ただ、この「認める」を誘導に使ってしまえば本末転倒。「子供は大人の力量を見極めるプロ」だと青木先生は仰いました。

何か悪さをした時に「あなたは〇〇ができるんだから…」と誘導しようとすると、子供にはすぐバレてしまうそうです。

こんな時のOKワードNGワード

そして、先生が意識しているワードも教えていただきました。

「なんで?」を「どうしたの?どうしたいの?」に

「なんで?」を「どうしたの?どうしたいの?」に PIXTA

この「どうしたの?どうしたいの?」は何にでも使えるキラーワードだと先生は話します。言い方は大前提ですが、なんで?って聞くとどうしても子供は責められるような気持ちになってしまうもの、と。

物を投げた、喧嘩をした、嫌なことがあった…まだまだ世界が自分中心で回っている子供にとって、1つ1つに責任を求められることはとても苦しいことだと思います。

ただ、青木先生は「どうしたの?」と聞いても、もじもじして黙ってしまうことがほとんど、「先生はこう思うけど。」とある程度導いてあげ、いくつかの選択肢を用意してあげると良いそうです。

今はそんな気分じゃない、ちゃんと話す、など本人がその選択をしたのならそれで良いと言います。

「子供の答えは全てが正解だ」と。

「早く、また」はやっぱりNGワード

「早く、また」はやっぱりNGワード PIXTA

青木先生も10年練習しても言ってしまう、まだまだ練習中と仰います。どれだけ気をつけていてもやはり突発的に出てしまうこのワード。

早く起きて、早く着替えて、早くご飯食べるよ、早くお風呂!、早く寝るよー!

私たちは1日何回、「早く」と言っているでしょうか…。

しかし、先生はこう仰います。

正直「早く」と急かしても実際は5分しか変わっていない。

取材をしながら私自身の毎日を思い出したのですが、あれだけ「早く!」と言っても毎日家を出る時間も寝る時間も大して変わってないな、と実感し反省しました。

そして、「また」はできるだけ冗談にして言うように実践しているそうです。

「また叩いたの、また投げたの、また…」

「また」は自分はこういう事をやってしまうと子供の心に浸透させてしまう怖い言葉だ、と先生は仰いました。

子供は親がいないと生きていけない

子供は親がいないと生きていけない PIXTA

青木先生が、先生として経験し、得たものをご紹介しましたが、先生は最後に「なんでも良いんです」と仰いました。ママがこれでOKと思えばその方法が良くて、それをやるかやらないかも自由。

子供が小さい頃は親がいないと生きていけないのだから、親の都合を押し付けることに罪悪感を持たないことも大切だ、と。

子供を預けて、自分がやりたい仕事をしている私には、とても心に染みる一言でした。仕事を始めた頃は罪悪感しかなくて、自分で決めておきながら子供がかわいそう、早く迎えに行きたい、と何度も思いました。

私は先生のお話をお伺いして、すごく自分自身を認められた感じがして、あなたのやっていることは正解だよ、って言ってくれた気がしています。

取材後記

編集部で撮影

今回、先生とお話をしてもっと子供を好きになった気がします。もちろん、先生に会う前から我が子のことは大好きです。しかし、仕事に行く前、買い物しているとき、家事をしているとき、必ずイライラしています。仕事が休みで1日中子供と一緒にいるときなんかは、1日に何度イライラしているか分かりません。

そんなことをぽろっと言うと、先生は「イライラの数=子供の成長の数」だと仰いました。

学校でも、子供たちにお母さんが怒った話を聞くと、みんなイキイキした顔で話をしてくれるそうです。だからママが怒ることは間違ってないし、それが子供たち同士でのコミュニケーションになっている。それって素敵なことだな、と感じました。

そして、最後に青木先生とお会いして1番印象に残った言葉が「子育ては、ママの優先度を1番にすることが大切」ということ。

どうしても子供が生まれたら自分の優先度は最下位になりかねないですよね。しかし、それではまともに子育てなんてやってられない、優しい顔と言葉で「どうしたの?どうしたいの?」なんて到底言ってられない、と仰いました。私はおっしゃる通りだ、と大きくうなずきました。

だから先生は、仰います。

ママは自分の優先度を1番に。それが1番大切な子供と家族の笑顔に繋がるのではないだろうか。

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