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胸のしこりには良性と悪性がある!見分け方と簡単セルフチェック方法

「胸のしこり」と聞くと、すぐに乳がんを考えてしまいがちですが、中には良性のしこりも何種類かあります。 もし、しこりを見つけた場合は、慌てず焦らず適切な対応がとれるよう、予め詳しく知っておくと安心ですね。 今回は乳がんだけではない胸のしこりの種類について、考えうる疾患やその対処法、また手術の必要性や費用など、詳しく医師に解説していただきました。

画像:doctors-me.com

胸のしこりができやすい場所


乳がんは乳房の外側上部に最もできやすく、半分がこの位置にできます。
次いで内側上部、乳輪部、外側下部、内側下部の順になります。

乳がん以外のしこりは特にどこにできやすいということはありません。

胸のしこりで考えられる疾患と特徴


胸のしこりの良性・悪性の判断基準

■ 良性
しこりで考えられる良性(がんではない)の病気は、乳腺炎・乳腺症・線維腺腫・乳管内乳頭腫などです。

■ 悪性
胸のしこりで考えられる悪性の病気の代表は乳がんです。その他、乳房には皮膚がんやリンパ腫ができることもありますが、非常に珍しいです。


乳がん

しこりは触ると硬い感じがし、周りの組織とくっついているので動きにくい感じがします。どこからどこまでがしこりか、という境界は、分かりやすい時も分かりにくい時もあります。

また、痛みはありません。乳首から血の混じったような液が出てくることや、しこりの上の皮膚がミカンの皮のようにでこぼこしたりひきつれることがあります。

乳腺症

女性ホルモンの変化に伴い、乳腺組織が増殖して起こるものです。両側にできることもあります。月経周期に合わせて大きさや痛みが変化します。

しこりは柔らかく、動きは乏しいです。境界は分かりにくく、痛みがあったり急になくなったりします。乳首から分泌液が出ることもあります。

線維腺腫

20~30代の女性にできる弾力性のあるしこりで、硬くコロコロと動き、境界ははっきりしています。押しても痛みはありません。

乳管内乳頭腫

乳腺症に合併することが多いとされます。乳首から血の混じったような液体が出て気づくことが多いです。分泌液が乳腺内に貯まるとしこりとして触れることもあります。

乳腺炎

乳首から入ったばい菌が、乳腺に感染して膿の貯まりを作ったものです。授乳中に乳房内に乳汁ができているのに出口が詰まってしまい、乳房の中で炎症を起こすことで起こることがほとんどです。

強い痛みがあり、熱を持ったしこりができます。膿や乳汁が排出されると急速に痛みが和らぎます。

胸のしこりが良性だった場合の経過観察の流れ


超音波検査や組織検査(針でしこりの一部を取って顕微鏡で見る検査、生検)で良性と判明した場合、定期的に大きさや症状の変化を見ていきます。
半年から1年おきに受診が必要になることが多いです。

胸にしこりができやすい体質とは?


線維腺腫が多数できたり、左右両側にできることがあります。ホルモンの影響と考えられますが、線維腺腫ががん化することはありません。

また、授乳中の乳腺炎も何度も繰り返す方もおられます。これは赤ちゃんへの吸わせ方の問題もありますが「何を食べても乳腺炎にならない」という方がいる反面、「油っこいものを少しでも食べたら乳腺炎になる」という方もいて、体質も関係していそうです。

胸のしこり、子供や男性でもできるケース


子ども

思春期に乳腺が発達する過程でしこりができたり痛みがあることは多くあります。

男性

男性にも乳がんは発生します。精神科の薬や胃薬として使用される薬の中には、乳汁を出すようなホルモンと似た作用のある薬があり、それを内服すると男性でも乳汁が出ることがあります。

良性の胸のしこりの手術内容と費用


手術をする場合はどんなケース?

しこりが良性か悪性かを判別したいときや、大きさが2~3cm以上など大きくなってきたとき、また美容的な面が気になる場合に手術をします。

乳腺炎が抗生剤の治療で改善しない場合にも切開を行うことがあります。

手術内容

外来手術(入院が必要ない)で、局所麻酔で行うことが多いですが、切開範囲が広い場合は入院・全身麻酔が必要になることもあります。

費用

手術と組織検査を含めて、健康保険で3割負担であれば2~5万円程度のことが多いです。

胸のしこり簡単セルフチェック

月経終了後1週間ぐらいの時期に、毎月1回行います。

セルフチェック1


浴室で手に石鹸をつけ、指の腹で円を描くように渦巻き状になぞり、しこりを探します。

セルフチェック2


両腕を上げて左右の乳房の外見の差やひきつれがないかを確認します。

最後に医師から一言


乳がんは触れて見つけることのできる数少ないがんの一つです。良性疾患も含め、早期発見が可能ですので、毎月1回のセルフチェックを習慣にしてみてください。

(監修:Doctors Me 医師)


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