子育て絵本アドバイザーに聞く、わが子にぴったりな絵本を選ぶ7つのコツとおすすめ絵本

子供に読み聞かせ絵本をどのように選んでいますか?子供たちは一人ひとり興味が違い、絵本にどれだけ親しんでいるかも違います。子供の成長と興味に合わせて、ぴったりの絵本を与えたいものです。子育て絵本アドバイザーの前田ちひろさんに聞いた、絵本を選ぶための7つのコツと、子供たちに人気のおすすめ絵本をご紹介します。子供とのコミュニケーションの時間をさらに楽しくしてくれる絵本を選んでみましょう。

PIXTA

絵本選びは難しい?

家庭で子供に読み聞かせる絵本はどのようにして選んでいますか?子供が好きな動物が出てきたり、教えたい言葉や知識が含まれたりする絵本を選ぶのではないでしょうか。

子供の成長とともに子供自身が興味を持っていることや、ママが絵本で伝えたいことは変わりますね。しかし、絵本を選ぶとき「どのようなことをポイントに絵本を選ぶと良いのだろう」と悩んでいるママがいるようです。

絵本の読み聞かせをしようと思って、今日本を見に行ったんですが、色々と目移りしてしまって買えませんでした…

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インターネット上でも、絵本の種類が多すぎて目移りしてしまうというママの声が多くあがっています。図書館や書店には数えきれないほどの絵本があり、その中から子供にぴったりの絵本を選ぶのはとても難しいですね。

子育て絵本アドバイザーに聞く!知っておきたい絵本の選び方

取材先提供

数えきれない絵本の中から、わが子が今楽しめる絵本を選ぶにはどのようなポイントがあるのでしょうか。ママが知っておきたい絵本の選び方について、子育て絵本アドバイザーの前田ちひろさんにお話を聞きました。

前田さんは、5歳の男の子と10歳の女の子のママです。大学卒業後、金融機関を経て出版・通信教育関連企業で12年間のフルタイム勤務を経験。 仕事と子育ての両立をする中で、絵本の存在に大きく助けられたことを実感し、2014年、子育て絵本アドバイザーの資格を取得しました。

そんな前田さんが伝えたい絵本の選び方のコツは全部で7つあります。

1.はじめての絵本は「生活絵本」から

はじめて選ぶ絵本は、子供の生活の中で身近にあるものを取り上げた絵本を選ぶとよいようです。中でも、色と絵がはっきりしているものが子供の目を引くのだとか。

例えば子供にとっても身近な「野菜」に関する絵本で前田さんがおすすめするのは、平山和子さんの「やさい」。畑に実っている状態の野菜と、子供がよく目にする「八百屋さんに売っている状態」の野菜を交互に見ていく絵本です。とても色鮮やかな絵に、子供たちも目を爛々とさせて楽しむといいます。

平山和子「やさい」

身近で興味を引く作品からはじめることで、子供たちも楽しく絵本の世界に入ってこられるかもしれませんね。

また、生活に密着した「味や食感」に関連する絵本もおすすめだといいます。たとえば、ふくだじゅんこさんの「あまいね、しょっぱいよ」という絵本では、いろいろな食べ物の味や食感を絵で表しています。

ふくだじゅんこ「あまいね、しょっぱいよ」

身近な食べ物の味をどう表現するのかを子供が絵本の中で体験し、自分が実際にその食べ物を口にした時に本当の体験になり、繋がっていきます。

前田さんの娘さんも2歳の頃にこの絵本が大好きになり、初めてかき氷を食べたときに絵本の表現通りに「きんきんつめたいね」と話したといいます。絵本での体験が子供自身の生活に繋がり、興味や知識の幅が広がっていくのがわかりますね。

絵本を通して身近なできごとを言葉で表現することや、体験できることは素晴らしいことです。

2.リズム感のある文章を選ぶ

擬音や擬態語を使って、リズム感のある言葉を重ねていく絵本も子供たちには人気があるといいます。

元永定正さん、 山下洋輔さんの「もけらもけら」という絵本は、日常生活で使うような話し言葉ではなく不思議な擬態語で構成されています。歌うように楽しく読めるため、何度も読みたくなるようです。

元永定正、山下洋輔「もけらもけら」

ママ自身が音読してみて読みやすいと感じられることは、よい絵本の条件だと前田さんは話します。

3.子供が興味・関心を持ったものを中心に

絵本 PIXTA

絵本の裏表紙などに「対象年齢」として本を読むときおすすめする年齢が書かれていることがあります。この年齢は1つの目安にはなりますが「もう対象年齢を過ぎたから読まない」「まだ早いので欲しがっているけれど買わない」など、とらわれすぎる必要はないそうです。

絵本を選ぶ時はあくまでも子供の興味・関心があるものを中心に選びます。前田さんいわく「好きなことが書いてある本なら、多少文字が多くても頑張って読みますし、興味がないものはたとえ絵ばかりだったとしても飽きてしまう」といいます。読書が好きな子になってほしいなら、子供が好きなものを優先して選ぶのがよいようです。

4.昔話は4~5歳頃から内容を吟味して

「桃太郎」「かぐや姫」など、日本には古来から伝わる昔話がたくさんありますね。読み聞かせといえば「昔話」というイメージからか、最初の絵本に昔話を選んだというママもいるかもしれません。しかし、前田さんは「昔話を楽しめるのは4歳後半~5歳頃になってから」だと話します。

昔話は道徳や道理を子供にわかりやすく伝えているお話です。絵本の中のメッセージを子供がしっかりと受け取れるようになるには、絵本に親しんで、集中できるようになってからがよいようです。

また、初めての昔話を選ぶ時はできるだけ書店や図書館など「本を実際に手に取れる場所」に行くとよいそう。理由は、昔話は本によって語り方や絵、メッセージ性も異なるからです。内容をじっくり吟味して選んでみましょう。

5.絵を見るだけでストーリー展開がわかるもの

子供が絵本を楽しんで読むには、文章を読まなくても絵を見るだけでストーリーの展開がわかる絵本もよいのだそうです。文字を読まなくても視覚で情景や登場人物の気持ちがわかることで、子供はその世界を疑似体験しやすくなります。

自宅に1300冊もの絵本があるという前田さんの一押し作品はチェン・ジャンホンさんの「ウェン王子とトラ」という絵本。絵の構図がダイナミックで映画のような作品です。

陳江洪「ウェン王子とトラ」

ストーリー展開が絵でわかりやすいだけでなく、トラの迫力や登場人物の心の変化が心に響いてくる作品です。大人からすると一見恐そうに思える絵本でも、素晴らしい絵が語りかけてくる絵本は子供たちも引き込まれ、よく聞いてくれるのだといいます。

6.さまざまな画風に触れ合う

絵本を選ぶ時、つい画風によって「男の子向け」「女の子向け」と考えてしまうことがあります。可愛らしいパステルカラーの本は女の子、黒や青が多い本は男の子、などです。しかし前田さんによると、性別によって絵本を分ける必要はなく、画風についてもいろいろな作者が描いた本に触れていくのがよいといいます。

「うちの子はこういう絵はあまり興味がないのでは」と感じても、実際に読んでみると大喜びすることもあるようです。

例えばこの「めっきらもっきらどおんどん」という絵本は、3人の妖怪が登場します。前田さん自身は娘さんと書店に行き、この絵本を目にした時「娘にはあまり向かないかもしれない」と思ったといいます。しかし、実際には娘さんはこの絵本がとても気に入り、1日に10回以上読むほどだったとか。

ママの視点だけではなく、子供が興味を持った絵本もどんどん読んでみて、さまざまな画風に触れさせてみましょう。

7.子供の感情に訴える絵本も

絵本 amana images

絵本のよいところは、感情を疑似体験できることなのだと前田さんは話します。絵本のストーリーの中に登場人物がいると、子供はその人物と一緒になってさまざまな感情をしっかりと汲み取り、自分の心の中で疑似体験します。

例えば前田さんの場合は、盲導犬を題材にした絵本を読み聞かせたところ、子供たちは盲導犬の気持ちや目の見えない人の気持ちを汲み取り、心を動かされていた様子なのだそう。後日外出したときに偶然盲導犬を目にすると「盲導犬の周りでは静かにしないといけないね」と子供自身が話したといいます。

また、登場人物の喜怒哀楽の思いが絵本の中で表現されていると「この気持ちは、こういう言葉で表現するんだ」と、子供が感情を言葉で表す方法を学び、実生活で自分が同じ気持ちになった時、自分の気持ちをしっかりと相手に伝えられるようになるようです。絵本の中でたくさんの気持ちを体験させてあげましょう。

親子でお気にいりの絵本をみつけてみよう

絵本 2歳 PIXTA

絵本を選ぶためのコツと、前田さんがおすすめする絵本を紹介しました。絵本選びはついママが主体となってしまいやすく、子供に教えたいことや知らせたいことを優先してしまったり、男の子だから女の子だからと絵本を選んでしまったりするものです。

しかし、前田さんが大切だというのは「子供の興味や関心に合わせて絵本を選ぶ」こと。また、絵本の対象年齢にこだわりすぎず、子供が絵本にどのくらい慣れているかを考えて選ぶことだそうです。

今回お伝えした7つのコツを参考に絵本を選び、親子のお気に入りの絵本をぜひ選んでみてくださいね。

働くお母さんの楽しい子育てをサポートする 子育て絵本アドバイザー®前田ちひろ

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