ママ社員をマネジメントしている男性社員が話す「ママの能力」

ここ数年、ママが働き辛い世の中と言われています。私自身も働き辛さを過去に経験し、また周りの友人たちの多くも経験しています。ハラスメントではありませんが、会社の社風というものに「働くママ」という状況が合わず、退職を選んだ方が何人いるのでしょうか。「子育ては悪」というような扱いに見えてなりません。そんなことを思い、今回はママ社員と働く男性社員に、正直どう思っているのかを聞いてみました。

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働き辛いと感じているママたち

女性も働く人が増えた、女性推進社会だ、なんて言われていますが、実際に働いている女性が生き生きと働いているかはまた別でしょう。

妊娠を報告したとたんに態度を変えられたり、業務を極端に増やすまたは減らされたり、厄介者扱いされる、また周りがそういうつもりでなくとも、妊娠中の女性には「迷惑なんじゃないか」と考えてしまう方もいるのではないでしょうか。

ブラックじゃない会社ってあるのかな?

面接では子供優先って言うけれど実際は違うみたいだし
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子供優先なんて口だけ、数回それに甘えたら手のひら返されます。
残業三昧、本当に離婚した方も居ました。
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妊娠5カ月には入り、切迫流産も解除され来週から職場復帰します。私的には、ご迷惑をおかけした分を少しでもお返しできれば…と思っていました。
しかし、昨日、同僚からメールがあり、
あなたが復帰することで、現場は大混乱、正直素直に喜べません。と言われショックを受けてます。
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その他に、産後復帰しても子供の病気続きでなかなか出勤できない、急な呼び出しがある、時短でしか働けない、残業はできない、など出産前とは違う働き方をしなければならなりません。

職種も大きく左右しますが、会社側の理解が得られないとそう簡単に復職できないのが現実なのではないでしょうか。多くのママが悩んでいることだと思います。

ママがたくさん働いている会社ってどんな会社だろう

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今回、複数のママ社員をマネジメントしている男性社員の方にインタビュー。ママがたくさん働いている会社とはどのような雰囲気なのか、男性社員としてマネジメントする上で気を付けていることなどを聞いてみました。

ぜひこれから再就職を考えているママや、今の環境が辛いママにも知ってほしいと思います。

取材した男性社員の働く環境

  • 自身の立場:中間管理職(既婚/子供なし)
  • 上司:男性社員(育休取得予定)
  • 部下:ママ社員6名(全員が乳幼児を子育て中)

現在は、6名のママ社員を部下に持ち働いているようです。過去には最大10名のママ社員をマネジメントしていたこともあるとのことです。

産休・育休等の関係で6名になったと話していましたが、お休みに入られる時はお子様の誕生を、復帰される時は、また一緒に働けるという喜びが毎回あると言います。

ママ社員と仕事をする際に気を付けていること

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  • とにかく「時間」
  • リモート制度(自宅勤務制度)
  • 遅刻・早退・欠勤は報告のみ

男性社員Yさん(以下「Y」)「会社として、自宅から会社までの距離によって保育園の送迎時間がみんなで違うので、負担にならないように出退勤時間は本人たちに決めてもらっています。また、子供関係での遅刻や早退、欠勤の場合は承諾形式ではなく、報告のみでOKにしています。」

保育園の送迎を配慮してくれていることは素晴らしいですよね。私もいまでこそ楽になりましたが、イヤイヤ期の時期は朝起こすところから…。毎日がギリギリで、どれだけ余裕を持って起こしても、何か気に食わないと遅刻覚悟。精神的に参っていたのを覚えています。そんなママたちにとって、出退勤時間を考慮してもらえることはとてもありがたいものです。

子供関係での急な勤務変更に関して、報告のみで良い点も、「休めなかったらどうしよう」といった精神的な負担が減るので嬉しいですよね。

Yさん「それから、出社できない場合でも自宅で仕事ができるようリモート制度を設けています。ママが家族との時間とバランスがとれるように工夫しています。」

リモート制度とは自宅で勤務する制度。働きたいから仕事をしているママたちですが、家族の健康は尊重しながら働けるよう工夫されているのですね。

子供の体調不良でやむを得ず休んだけれど、それでも家庭に影響の出ない範囲で仕事ができるようにと作られた制度のようです。

他の社員とママ社員の違い

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  • 急な休みが影響しない働き方
  • コミュニケーション

子供がいる人は、突発的な休みが多い、保育園の急な呼び出しがある、感染症などによる長期休みが入ってしまうと子供の病気関係で休むことが多くあります。その点はどうしているのか、聞いてみました。

Yさん「そもそも、そういうことは分かっている上で採用しています。会社全体が働ける時間内で最大限の結果をという考え方を持っているので、急な休みが仕事の質を左右する事ないようにしています。」

と、なんともかっこ良いお返事でした。

Yさん「また、毎日コミュニケーションを取ることによって、子供が元気かどうか、本人は疲れていないかどうか見ています。特に4~5月の慣らし保育の時期は、子供にとって負担が大きく、育休明けで復帰したママ社員自身も環境の変化で疲れやすいので、無理をしないよう特に気をつけています。」

慣らし保育の時期まで考えてくれているとは…感動しました。

子供は初めての場所に預けられ、体調を崩すことも多くあります。あまり無理をしないように配慮し、本人も出産前の働き方と出産後の働き方にギャップを感じているので、なるべくコミュニケーションを取り、困っていることがあればすぐに手助けできるようにしているそうです。

自分の仕事を抱えているにも関わらず、部下とのコミュニケーションに時間を取るのは大変じゃないですか、とお伺いすると、

Yさん「部下の様子を毎日知ることで、自分の仕事がうまくいくのです。1日何十分と時間を取っているわけではなく、毎朝の短いミーティングや1~2分の雑談で様子を伺うことで十分かと思います。無理をしていると仕事にも影響が出ますからね。」

毎日少しずつ様子を見ることが大切なのかもしれませんね。

ママ社員は「質と効率が良い」

良い会社ですね、私もそこで働きたい…と思わず言ってしまいましたが、この会社が特別ではないと思っているようです。

どういうことなのか、詳しく聞いてみました。

年齢問わず「大人」

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Yさん「ママはとにかく年齢に限らず大人です。私が見てきたママ社員は、20歳前半のママから30代半ばのママたちです。ある程度の社会性がすでに備わっているので、仕事面でのコミュニケーションが非常にスムーズです。精神面でも大人ですし、何事に対しても理解するのが早い印象をもっています。」

1度社会人を経験している方たちだからこそ、0から教えなくて良いというのは、マネジメントする上でありがたいですね。

Yさん「例えば、断片的な話をするだけで大枠を把握してくれ、その先まで想像してくれることが多いです。この時点で、お互いの時間短縮になり、トラブルが発生した際にも特に焦らず対応できるので、すごく助かります。」

他の社員でもできそうなことだと思い、ママだからという点はあるのでしょうか。と聞いたところ、

Yさん「他の社員と何が違うのか、私も色々考えましたが、家庭で多くの家事と育児をこなしているママだからこその能力ではないかと思っています。家事と育児はどれが一つ欠けても、生活のし辛さを感じてしまいます。例えば、ゴミを出さないと家中臭くなりますし、子供に食事を与えないと泣き続けます。ママたちは、膨大にある家事と育児の全てに優先順位を付け、毎日1つも忘れることなくこなしています。それが、仕事をする上でも役に立っているのだと思います。」

家庭でやらなければならないことをリスト化すると、恐らく何十項目出てくるでしょう。ママたちにとっては当たり前のことですが、それらが仕事で活かされていると考えてくれていることが嬉しいですね。

「時間」を扱うプロ

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Yさん「他にも、時短で働いていて時間が限られている人たちなので、とにかく時間の使い方が上手いです。子供のお迎えという大仕事を抱えて出勤してきているママは、時間に対する意識が非常に高いと感じています。これは、他の社員と大きく違いますね。」

確かに、働くママはお迎えがあるので決まった時間に帰らなければなりません。「残業すればいいや」ではなく絶対にその時間に終わらせる、という集中力があります。

Yさん「そのため、朝会をする段階で自分の今日行う業務の優先度をすでに付けていて、こちら側からの急な仕事の依頼がない限り、ほとんど問題はありません。良い意味で任せきることができるので、マネジメントする上での負担が減っています。」

先ほど仰っていた、「家事と育児を毎日こなしている」という点が時間の使い方にも繋がってくるのでしょう。

Yさん「また、メンバー同士もママなので当日欠勤が起きてもみんな慌てず、臨機応変に対応してくれます。メンバー同士でできることを全てメンバーに渡すことで、私の仕事に影響することはほとんどありません。確かにこの会社がママに対して働きやすい環境を提供しているのは事実かもしれませんが、それよりも『ママ』ということ自体が仕事の質と効率を両方あげてくれているのではないか、と私は考えています。」

ママを1人の社会人として扱っていることを、とても嬉しく思います。

人のために生活をしている人達だからこそ、できることがある

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「上司がこんな考えでいいな」と思う働くママたちは、ぜひこの記事を多くの方へ届けてください。会社に求められる能力が自分にあるのかな…と心配しているママたちは、ママであることが強みだと認識してみてください。

ママ社員が少ない会社で働いている方は、コミュニケーションから始めてみてはいかがでしょうか。また、これから就職先を探す方も、ママという事をマイナスに捉えず、堂々として欲しいと感じました。

しかし、実際には「子供」という存在が会社にとっての足かせになっている部分があり、悲しい現実ではないでしょうか。

ただ、今回取材を受けてくれた彼は、家庭で常に人のために生活をしている人達だからこそ、できることがあるのではないかと話し、この取材記事が多くの企業に届くことを願ってくれました。

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