待機児童という社会問題が生んだ、男性保育士に対する不快感

男性保育士が着替えや排泄等に関わらないでほしい」という保護者の声を受け、千葉市は男性保育士活躍推進プランを策定しました。千葉市の市長がSNSに見解を投稿したことも話題になりましたね。女性活躍推進が言われている一方、女性の多い職場では男性が働きづらい環境にあることがわかった一連の流れだったのではないでしょうか。

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男性保育士が嫌がられる理由

「娘の着替えを男性保育士に任せたくない」という保護者のニュースを見ていて感じたのは、男性保育士が抵抗をもたれる場面は主に次の3つということ。体に直接触れるお世話に対して抵抗を感じるのでしょう。

  • おむつ替え
  • トイレ補助
  • お着替え

私の友人の男性保育士も「膝の上にのせないで」と保護者に言われたことがあるようで、とにかく男性保育士に触れられることが嫌ということなのでしょうか。

私の娘も現在保育園に通っており、担任の先生は男性保育士。トイトレ真っ只中の2歳児クラスの時の副担任の先生も男性保育士でした。

正直なママたちの声

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世のママたちはこの問題をどう受け止め、感じているのでしょうか。

私は介護士ですが、自分の親が介護士にわいせつ行為されてたら嫌ですもん。
もちろん自分の子供でもそうです…
みんながみんなする訳ではないけど、1人の男性保育士がわいせつ行為をする事によって男性保育士に嫌なイメージつきますよね。
でも親としては保育士を選べないし、歯がゆいですよね
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男性保育士や、男性教諭のわいせつ行為が実際に存在していて、ニュースでもやってるのが現状なので、そうじゃない人のほうが大半ですけど、それを見極めるのは難しいし選べないし…というところですよね、、
やっぱり子どものこと心配になりますしね…。
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男性だからダメとかではなく、結局は人柄だと思いますけどねぇ
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わたしは男性でも全然いいと思います!
実際いまは息子だけですが、逆に息子の着替えを女性にしてもらうのがイヤとは思わないですし…
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賛否両論あるのは当然のこと。「やめてほしい」と思う親心も理解できます。

ニュースで見る男性のわいせつ行為が頭に残っている保護者にとっては、子供のが被害にあう可能性を想像するだけで恐怖感を覚えるでしょう。

そのような親心に対し挙がった声が「保育士が足りないのに…」「嫌なら保育園をやめたら?」などという内容でした。保育士不足を理由にこの課題を片付けてしまってもよいのでしょうか。

「男性保育士が嫌なら保育園をやめろ」という意見は少々雑な回答なのではないかと私は思ってしまうのです。

一連のニュースが出てまず考えたのは保育士という職業のことと、男性保育士についてです。今までまったく違和感を持ってこなかった私にとって、衝撃的な問題でした。

保育士は保育のプロフェッショナル

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保育士という仕事は、排泄やお着替えなど、子供の身の回りのお世話だけではありません。基本的な生活習慣や社会性を身につけることを子供に教えてくれる人であり、保護者の対応、地域との連携、事務作業などを幅広く手がける職業です。

保育士になるには、医師や弁護士と同じ国家資格が必要です。医師が人の命を預かっているように、弁護士が人の人生を預かっているように、保育士は子供が生活できるようにお世話をし、親御さんから命を預かっている極めて重要な職業なのです。

そして保育士の資格は、性別は全く関係なく与えられるべきではないか、と考えています。

また先ほど述べた「保育の仕事」はどれが一つとして、欠かすことのできないものです。その仕事ができないことは、子供との信頼関係にもつながってくるのではないか、と思います。

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選択することのできない親の立場

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保育士が大きく医師や弁護士と異なる部分は「親が選ぶことのできない状況にある」という点ではないでしょうか。最近の婦人科や産婦人科では、女性の医師を選択できるようになっていますし、ホームページなどでも「女性医師」を強調する病院が増えたと感じます。

その一方で、待機児童や保育士不足が深刻な今、約10時間以上保育をお願いする環境でありながら、私たち親は保育園を選ぶことができません。

保育園は「子供のための場所」ですが、保育士の仕事は「保護者の対応」も含まれるのです。子供あっての保育園ですが、だからといって保護者が意見を言えないのは話が違うのではないでしょうか。

保育士が男性でも女性でも関係なく、保護者には子供を守る責任があります。保護者それぞれが、それぞれの考えで、子供に適した保育園を選ぶことができたのであれば、今回のような問題はおきなかったのではないでしょうか。

そしてプライドを持って働いてくれている男性保育士を追い詰めるような事にもならなかったのかもしれない、私はそう考えています。

問題1つで信用を失う、男性の立場

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性犯罪のニュースが流れると必ずと言っていいほど、女性が被害者だという印象があります。最近も、男性保育士がSNSに子供たちとのわいせつな写真を投稿する、という報道がありました。

ただ、これが女性保育士が行ったことだったとしたら、恐らくその「人」が非難されるだけで「女性保育士」がダメだ、とはならないのではないでしょうか。

男性の場合はそうではありません。プライドを持って資格を取り、誇りを持って仕事をしている男性保育士も「もしかしたら…」と疑いの目で見られてしまうのです。それは、親たちが「何か起こる前に子供を守りたい」と考えているからではないでしょうか。

保護者が子供を守りたいと思う気持ちを理解しながら、大切な子供を預かることが認められたプロの男性保育士の必要性を考えると、保護者が自分の子供を納得して預けることができる保育園を選べる環境を整えることが大切です。

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