監修:齋木啓子 先生

症状別ホームケア、医師に聞いた「子供の風邪」にママができること

季節の変わり目などに多くなる子供風邪。鼻水やせきなどのつらい症状が出たり、急に発熱したりするとママは焦ってしまいますね。できるだけ症状を和らげてあげたいものですが、いざとなるとどうホームケアをして良いかわからない場合があるでしょう。そこで、東京都足立区にあるふれあいファミリークリニックの齋木啓子院長先生に、子供風邪に対するホームケア方法を聞きました。この記事では、発熱、鼻水、せきなどの症状別でホームケアの方法を紹介します。参考にしてください。

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正しい方法が知りたい、風邪をひいた子供のホームケア

子供が風邪をひいてしまったとき、どのように看病していますか?風邪と一口に言ってもいろいろな症状があり、その時によってつらそうな症状が違うことがあるでしょう。

少しでも楽にしてあげたいものですが、どのようなことをしたらよいかわからないことがあるかと思います。また、受診して薬をもらってきても、なかなか飲んでくれないという経験をしたママもいるのではないでしょうか。

子供が鼻水ダラダラで横になると鼻水が流れて喉にひっかかるのか咳をしています。
今朝もそれで咳き込んだ後吐いて目覚めました。
耳鼻科通院中で一応薬が出ていて飲ませているのですが、今夜も咳き込みで眠れない&吐いてしまいそうな予感です。
とりあえず対策に大人の枕で頭を高くしてバスタオルは敷きましたが、他に何か対策ありますか?
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1歳2ヶ月の娘にどうやったらうまく薬を飲ませれるか悩んでます💦
粉薬です!

3ヶ月前に風邪をひいた時はバナナに混ぜたり、甘い薬なのでそのまま舐めてくれたりしたのですが、先ほどいざ飲ませようとしたらそのまま舐めてくれず…

バナナをあげる時にバナナではなく薬をスプーンで入れたらバレてしまいバナナまで拒否…
やはり混ぜてしまってからの方が良かったかと思ってももう遅い😭
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子供がつらそうなときは、ママも一緒につらい気持ちになったり、焦ったりしやすいもの。通院させる以外にも、家庭でできるつらい症状への対策があれば嬉しいですよね。

医師に聞いた、風邪をひいた子供のホームケアをするポイント

子供 看病 PIXTA

子供のホームケアについて、医師の齋木啓子先生に教えていただきました。風邪にはいろいろな症状がありますが、症状ごとに家庭でもできることがあります。子供の看病をするときには思い出して実践してくださいね。

発熱

体温計 PIXTA

子供が発熱していたら、暑がっている場合は涼しく、寒がるときには温かくしてあげるとよいそうです。寒がる場合でも、毛布でグルグル巻きにしてしまうと汗をかき、脱水症状を起こす危険があるといいます。水分をしっかり取らせるように心がけましょう。

熱が上がりきって体を冷やしたいときには、以下のポイントを冷やします。

  • わきの下(左・右)
  • 鼠径部(左・右)

合計5つの箇所であることから「5点クーリング」と呼ばれています。冷やすときには保冷剤や氷のうを使います。市販されている貼るタイプの冷却グッズよりも、体温を下げるためには効果的とされているためです。

また、熱がある場合でも本人が嫌がらなけらばお風呂に入ってもよいと齋木先生はいいます。入浴することでさっぱりしてよく眠れたり、加湿がせきや鼻水などの他の症状に効果的だからだそうです。

鼻水

子供 鼻水 PIXTA

鼻水の中にはウイルスがたくさんいるそうです。そのため、鼻水が多く出ている場合には、まずその鼻水を外に出すことが一番のホームケアになると齋木先生はいいます。

しかし、小さな子供たちの中には、まだ上手に鼻をかめない子もたくさんいますよね。その場合には、ママが口で吸引するか、電動の鼻水吸引器を使うとよいようです。ママが直接吸い込むようなストロータイプの吸引器を使う場合、ママは吸引を行った後にしっかりとうがいを行わないと、風邪が移ってしまうことがあるそうです。

齋木先生によると、高頻度で風邪をひく場合や、きょうだいがいる場合には、電動の鼻吸い機がおすすめだそう。子供の鼻水に悩まされることが減り、安心して看病できるようになるでしょう。

せき

子供 せき PIXTA

せきがひどい場合には、部屋の湿度を高めに保つとよいようです。部屋が乾燥している場合には、洗濯物の部屋干しを行ったり、加湿器を使用したりするとよいでしょう。

また、寝るときや夜中にせきが激しくなる場合には、背中にクッションなどを当て、上半身を高くすると楽になる場合があります。この時、枕だけを高くすると首が詰まって余計にせき込んでしまうため、背中から頭までを高くするように気をつけるとよいそうです。

食欲がないとき

幼児食 PIXTA

風邪をひいているときには食欲をなくしてしまっている場合があります。そのような時には、無理に食事をさせようとせず、ゼリーやアイスなどのどごしが良いものや、本人が欲しがるものを与えても大丈夫だそうです。

風邪が治れば自然と食欲が出て、今までと同じく食べるようになるため、風邪でつらい段階ではあまり気にし過ぎずに見守りましょう。水分も取れなくなったときは、脱水症状を起こす可能性があるため、病院を受診します。

下痢

トイレ 子供 PIXTA

子供が下痢をしているとき、体から多くの水分が出ていっているため、脱水状態にならないように注意しましょう。齋木先生に聞いた、脱水になっているかどうかを確かめる目安は以下です。

  • 尿の回数が減る
  • 尿の色が濃い
  • 涙が出ない
  • 瞼が落ちくぼんでいる
  • お腹の皮膚にあるしわをつまんでも、しわしわになって戻らない
  • 唇や舌が乾燥している
  • 指の爪を5秒程度押してから、爪が元の色に戻るまで2秒以上かかる

このような状態がみられる場合には脱水を起こしている可能性があります。水分補給をこまめに行いましょう。食事は糖分や脂肪分が多いものを避けますが、それ以外の食事制限はないようです。

おむつを使っている赤ちゃんの場合には、下痢によっておしりがかぶれてしまう可能性があるそうです。下痢をした後は優しくお湯で洗い流してあげて、軽く水分をふき取った後に保湿をしておきましょう。

嘔吐

嘔吐 子供 PIXTA

嘔吐してしまう場合は、寝かせるときに顔を横向きにし、嘔吐物を誤って気管に詰まらせないように注意するとよいそうです。嘔吐してしまった直後は飲食をしないようにしましょう。目安として、2~3時間は慎重に飲食させるとよいとされています。

飲み物から与える際には、ペットボトルキャップ1杯分くらいの経口補水液から始めるようにし、一気に飲ませないように注意が必要だそうです。また、齋木先生は「柑橘系の飲み物」について、吐き気を誘発してしまうため、避けた方がよいといいます。子供が大好きなジュースでも、嘔吐がみられるときは控えさせましょう。

薬を嫌がるときの飲ませ方

粉薬 PIXTA

子供は服薬を嫌がる場合があります。齋木先生によると、子供が薬を嫌がって、既定の時間や量を守って飲ませられない時には、以下のような対策を試してみるとよいそうです。

食事や授乳の前に飲ませる

スポイト 赤ちゃん PIXTA

赤ちゃんや小さい子供の場合、食後では満腹になってしまって薬を飲めないことがあります。子供の風邪で処方される薬では、処方箋に「食後」と書いてあったとしても、食前に飲んでもよい場合が多いと齋木先生はいいます。

薬を処方してもらうとき、先生に「食前でもよいですか」と確認すると安心でしょう。食前のほうが空腹でよく飲んでくれることがあるかもしれません。

アイスクリームやヨーグルトなどに挟んで飲ませる

アイス PIXTA

主に粉薬を嫌がる場合、子供が好きなアイスやヨーグルトに混ぜるのもおすすめだそう。齋木先生によると、中でも濃厚なチョコレートアイスは薬の苦みを消してくれ、全く気にならずに飲めるようです。食べた後にはきちんと歯磨きをさせるようにして、甘いものに頼ってもよいかもしれませんね。飲み物に混ぜる場合には、飲みきれる量にしましょう。

少し大きくなって、薬が病気を治すために必要だということがわかるようになったら、薬の必要性を話したうえで少しずつ混ぜずに飲めるようになるとよいそうですよ。

袋の中で砂糖、水と混ぜて口に入れる

スプーン 砂糖 PIXTA

家庭に混ぜられるものがなかったり、食べ物に混ぜることを嫌がったりする場合には、粉薬を直接水と砂糖で練る方法があるそうです。

薬が入っている袋に小さじ1杯以下の水を入れ、さらに小さじ1杯程度の砂糖を加えて練り、それをスプーンに載せて直接飲ませます。甘味が強いため、薬が嫌いな子供でもお菓子のような感覚で飲むことができるかもしれません。

正しいホームケアで、元気になるまで見守ろう

子供 ママ 笑顔 PIXTA

子供が風邪をひくと、つらそうな様子を見てママもつらい気持ちになることがあるでしょう。子供はさまざまな症状を出しながら体の中のウイルスと戦っているため、できるだけ楽な状態にしてあげて見守ることが大切です。

病院で処方された薬を飲ませつつ、症状をできるだけ和らげてあげられるようホームケアをしてあげましょう。子供が風邪をひいている中でも前向きな気持ちでいられるよう「早くよくなろうね」「元気になったらまたたくさん遊ぼうね」と前向きな声掛けをしてあげるとよいですね。

齋木先生は「症状がよくならず気になる場合には、再受診してくださいね」といいます。熱が3日以上続く、水分が取れない、眠れないなどの症状がある場合には、再度病院で診てもらいましょう。医師と薬の手助けとママのホームケアで、子供の笑顔が1日も早く戻りますように。

記事の監修

ふれあいファミリークリニック 院長

齋木啓子 先生

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