監修:齋木啓子 先生

夏に流行する手足口病とは?集団感染を防ぐためにできること

手足口病は主に夏に流行するウイルス性の感染症です。子供の感染が多く、特に4歳くらいまでの幼児に多くみられます。口の中や手のひら、足の裏に水疱性の発疹が生じ、口の中の発疹が痛くて食欲がなくなることがあります。感染経路としては、飛沫感染、接触感染の他に糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。子供が罹患したときには、おむつ替えのあとにしっかり手を洗うなどの対策が必要です。

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手足口病とは

手足口病とはその名の通り、手足や口の中に水疱性の発疹が出るウイルス性の感染症のことです。子供に多い病気で、4歳くらいまでの幼児が特に発症しやすいといわれています。

発症の原因となるウイルスは複数あり、コクサッキーウイルスやエンテロウイルスなどが代表的です。基本的にはほとんどの発病者が、数日間のうちに治る病気ですが、エンテロウイルスの一つの種類であるEV71というウイルスでは中枢神経系の合併症を引き起こす割合が他のウイルスよりも高いことが知られています。

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手足口病の原因

くしゃみ PIXTA

手足口病は、コクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどが原因となって引き起こされます。原因となるウイルスが複数あるため、一度手足口病にかかったとしても、別のウイルスによってまた手足口病にかかる可能性があります。

くしゃみなどによる飛沫感染の他に、便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染する糞口感染も起こります。保育園ではおむつ替えの時にウイルスに触れてしまい、その後に触れたものから感染が拡大してしまうことが考えられるでしょう。

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手足口病の症状

のど PIXTA

手足口病に感染すると、潜伏期間の3~5日を置いて、口の中、手のひら、足の裏などに2~3mmの水疱性の発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、高熱になることはまれです。

多くの場合は数日間のうちに症状がよくなります。予後は良いとされていますが、まれに髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。症状を観察し、高熱や嘔吐などの強い症状が見られる場合には、早めに病院を受診しましょう。

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手足口病の診断

小児科 PIXTA

手足口病の診断は、手のひらや足の裏、口の中に水疱性の発疹が出ているか、発症している季節や周囲で感染者がいるかといった、その時の流行状況などを参考に判断されます。

手足口病は学校で予防すべき伝染病1~3種に含まれていないため、学校保健法では罹患による保育園や幼稚園への登園自体は禁止されていません。

ただし、登園しても問題ないかどうかは全身症状を見て判断するため、医師に相談しましょう。また、保育園や幼稚園にも状況を報告するようにしましょう。

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手足口病の治療法

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手足口病は、特効薬がなく特別な治療方法もありません。感染症ですが、基本的には軽い症状の病気とされているため、出ている症状に応じて治療、経過観察をしていくことになります。

口の中に発疹が出ている場合、刺激になるものを食べると痛みが出ることがあります。柔らかくて味が薄いものを食べるようにしましょう。また、水分補給も大切です。

水分を取れない状態になった場合は、点滴による水分補給が必要になることもあるため、医師に相談してください。

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手足口病の予防法

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手足口病には、残念ながら有効なワクチンがなく、予防できる薬もありません。回復した後もしばらくの間はウイルスが排泄されることがあるため、集団生活を送る環境では感染の広がりを抑えることが難しいのが現実です。

一般的な感染対策としては、接触感染を少しでも減らすために手洗いをしっかりと行うことが重要です。特に保育園や幼稚園など乳幼児の集団生活では、職員や園児が石けんと流水でしっかりと手洗いを徹底しなくてはいけません。

便からもウイルスが排出されるため、おむつ交換の際には、適切な処理を行いその後も十分に手を洗います。また、感染拡大の一因となるためタオルの共用は避けた方が良いでしょう。

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手洗いやうがいをしっかりとして流行する前にできるだけ対策を!

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手足口病は、ウイルスによって集団的に感染することがある病気です。子供にとっては身近でよくかかる病気ですが、できる限りは予防したいもの。

流行期に限らず、普段から手洗いの習慣をつけておくとよいですね。また、大人が感染する可能性もあるため、特におむつ替えの後には糞口感染を防ぐため、しっかり手を洗うよう習慣づけましょう。

記事の監修

ふれあいファミリークリニック 院長

齋木啓子 先生

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