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監修:齋木啓子

打ち忘れたワクチンがある場合のキャッチアップスケジュール

子供が受ける予防接種は盛りだくさん。もれなくスケジュールを管理していたはずなのに、うっかり受けそびれてしまったワクチンがある…などということも起こりうるでしょう。この記事では、体調の影響で受けられなかった、あるいは忙しくて抜け落ちてしまった予防接種をあとから受ける場合を前提に、接種を受けられる期限、受けるべき回数と接種間隔などについて、まとめてご紹介します。もしものときのために、ぜひお気に入り登録しておいてくださいね。

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定期接種

定期接種のワクチンは、接種対象年齢の期間なら公費負担で予防接種を受けられるため、自己負担額は無料です。逆に接種対象年齢を過ぎると費用の助成が受けられず、有料です。自費でワクチン接種を行うときにかかる費用は、数千円~1万円ほど。できれば無料で受けられる「接種対象年齢」のうちに接種を受けたほうがよいですね。

初回接種の回数はワクチンの種類によって異なりますが、追加接種までには期間が空くため、うっかり忘れないように気をつけましょう。

肺炎球菌 (13価結合型)

ワクチン PIXTA

  • 不活化ワクチン
  • 接種対象年齢:生後2ヶ月~5歳未満
  • 標準的な接種時期:初回/生後2~7ヶ月、追加/1歳~1歳3ヶ月
  • 接種間隔と回数:初回/4週間間隔で3回、追加/3回目から60日以上後に1回

肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌が原因で起こる肺炎、細菌性髄膜炎、中耳炎などを予防するためのワクチンです。自治体から通知がある場合は生後2ヶ月ごろまでにお知らせがあります。接種時期を過ぎてしまい、自費で受ける費用は8,000円~1万円ほどです。

なお、肺炎球菌ワクチンは、初回をおすすめの接種時期(生後2~6ヶ月)に始められなかった場合には接種回数が変わります。たとえば、生後7~11ヶ月に接種開始した場合は、初回から4週間あけて2回目を接種したら、その日から60日以上あけて12~15ヶ月後に追加1回を接種して終了となってしまうため、計3回しか接種できなくなります。2~4歳ではじめて接種した場合は1回のみです。

もし打ち忘れてしまった場合は、かかりつけのクリニックに子供の月齢・年齢を伝え、スケジュールを確認しましょう。

インフルエンザ菌b型 (Hib)

生後2ヶ月 PIXTA

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記事の監修

家庭医、在宅医

齋木啓子

2004年島根医科大学卒。独立行政法人国立病院機構姫路医療センターにて初期研修、CFMDにて家庭医療後期研修および在宅フェローシップ、Leadership Training Fellowship-distant(LTF-distant)修了。
12年にふれあいファミリークリニックを開設し、院長として勤務。17年にEU Business SchoolにてMaster of Business Administrationを取得し、LTF-distant運営・指導に当たっている。現在は悠翔会在宅クリニック新橋で院長として勤務。
家庭医療専門医、在宅医療専門医、経営学修士。

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