監修:小山寿美江 先生

【医療監修】卵子の寿命はどれくらい?妊娠成立のメカニズムと受精可能な時間

排卵した後の卵子の寿命がどれくらいかを知っていますか?妊娠の成立には、排卵や受精、着床など体のさまざまな仕組みや働きが関係しています。卵子と精子の出会いから、受精、着床に至るまで、全てがタイミングよく動かなければ妊娠は成立しません。この記事では、妊娠が成立するまでのメカニズムや卵子の寿命、排卵後受精できる期間はいつまでなのかについてご説明します。

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妊娠成立のメカニズム

妊娠を成立させるためには、卵子と精子が出会って受精し受精卵が子宮内膜に着床する必要があります。受精可能な時間は短いため、妊娠しやすい期間を詳しく把握しておきたいものです。

自分が妊娠しやすい時期を知るためには、生理周期や排卵日の予測だけでなく、妊娠成立までの過程を理解することから始めてみましょう。

排卵

排卵 PIXTA

排卵は生理と同じように1ヶ月のサイクルで起こります。生理期には次の排卵に向けて、卵巣内では卵胞が育ち始めます。

卵胞が順調に成長し20mmくらいの大きさになると、排卵を促すホルモンが大量に分泌され、成長した卵子が卵胞を破って外に飛び出します。これが排卵です。

射精

男性の精巣でつくられた精子は、性行為の際に精液とともに勢いよく体外に排出されます。これを射精といいます。射精によって膣内に出た精子が卵管に到達できなければ妊娠は成立しません。

膣内や子宮頸部はおりものによって酸性に保たれているため、卵子にたどり着ける精子はごくわずかです。そのため運動性が高い十分な数の精子が射精されることが重要です。

受精

受精 PIXTA

卵子と精子が結びつくことを受精といいます。卵巣から卵子が飛び出すことで排卵が起こると、卵子は卵管の端の方にある卵管采(らんかんさい)に取り込まれて卵管に入ります。卵管の中をゆっくりと進み、卵管の入り口付近にある卵管膨大部(らんかんぼうだいぶ)で精子を待ちます。

一方、性行為によって膣内に入った精子は、子宮を通って卵子の待つ卵管を目指します。卵子にたどり着いた精子が、卵子の透明帯と呼ばれる薄い膜を破って侵入することで受精が成立します。

着床

卵子と精子が受精して受精卵になると、細胞分裂を繰り返しながら、約5~6日かけて卵管膨大部から子宮へと移動します。子宮にたどりつくと、受精卵はフカフカな状態の子宮内膜にもぐりこむことで着床し妊娠が成立します。

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卵子の寿命はいつからいつまで?

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卵子の寿命は排卵してから約24時間で、24時間以上経過すると受精能力は消滅します。

一回の射精で放出される精子の数は2~3億個程度ですが、99%は子宮へ到達するまでに死滅してしまいます。卵子までたどり着くことができる精子は数十~数百個とされていて、受精できるかどうかは卵子と精子が出会うタイミングが重要です。

卵子の寿命と受精可能な期間は異なる

卵子の寿命は排卵後約24時間ですが、その中でも特に受精しやすいのは、排卵してから約6~8時間までです。さらに精子の寿命は射精後約2~3日間とされていますが、卵子の方が受精可能な期間が短いため、排卵日前に何度か性行為をした方が卵子と精子が出会う可能性が高く妊娠率も上がります。

排卵したときにすでに精子が子宮を通って卵管を進み、卵管膨大部で卵子を待っている状態が理想です。

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受精可能な期間にタイミングを取ることが大切です

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妊娠が成立するには卵子と精子がタイミングよく出会い、受精して子宮内膜に着床しなければなりません。卵子の寿命は排卵してから約24時間ですが、受精可能な時間は排卵後約6~8時間とさらに短くなるため、排卵する直前には精子が卵管まで到達していることが望まれます。

妊娠率を上げるためには、排卵日の予測をするとともに排卵する数日前からタイミングを取ることが必要です。また、一度の性行為よりも回数を増やした方が妊娠の可能性が高まるため、パートナーと相談しながら妊娠計画を立てることをおすすめします。

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※この記事の情報は2019年2月26日現在のものとなります。最新の情報は医療機関へ受診の上、医師の診断に従ってください。

記事の監修

六本木レディースクリニック院長

小山寿美江 先生

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