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上の子の優先は難しかった…!「2人目の妊娠と出産」うちはこうやって乗り越えました

子供は2人以上欲しいけど、1人でもいっぱいいっぱいの子育て。いざ2人目を…となると、1人目のお世話をしながらの妊娠生活や出産、新生児のお世話もする必要があり、考えただけで不安が押し寄せてきます。日々の子育てはもちろんですが、妊娠を知ったときの上の子の反応や赤ちゃん返りも心配。今回は、筆者の2人目妊娠&出産エピソードを紹介します。あくまでわが家の子供たちの場合となりますが、参考程度に読んでみてくださいね。

PIXTA

2人目の妊娠がわかったとき

初めての妊娠、出産を終え、日々の家事や育児に追われる中、2人目はどうしよう?何歳差がいいの?どれだけ大変になるのか想像もつかない!という方もいると思います。

わが家には3歳と1歳の男の子が2人います。筆者の自宅は実家から遠く頼れない状況で、かつフルタイムで仕事をしているため2人目の妊娠は慎重でした。1人でも大変なのに2人も育てられるのか、正直不安は大きかったですが、夫婦で話し合い、2歳差で2人目の妊活を始めようということになりました。

次男の妊娠が分かったのは、長男が1歳半のとき。出産後は上の子を優先させ、できるだけ長男を不安にさせないようにしようと誓いました。しかし、現実はそう甘くはありませんでした。

2人目の妊娠生活エピソードを、時期に分けて紹介

実際、2人目の妊娠生活はどうだったのか。ここでは、筆者が体験したエピソードを、時期に分けて紹介したいと思います。

上の子に赤ちゃんがいると伝えた時期

妊娠 PIXTA

冒頭でもお伝えしたように、次男を妊娠したのは長男が1歳半のとき。上の子がもう少し大きければ、妊娠報告の時期や伝え方などもっと悩んだのでしょうが、当時はまだ言葉も少し出てきたかな?くらいの年齢。あまり何も考えず、妊娠発覚後すぐに「おなかに赤ちゃんがいるんだよ、お兄ちゃんになるよ」と伝え、エコー写真を見せました。

長男は、やはり分かったような分かっていないような反応でしたが、それでもおなかをなでてくれ、長男なりに理解しているようでした。

3歳差以上で下の子が生まれている周りのママたちは、上の子へ妊娠を伝える時期に関しては考える、という方が多いように感じました。

3歳にもなるとしっかりおしゃべりもできるようになってきますし、ある程度理解もできます。つわりもあり、できるだけ早く上の子に妊娠を伝えたいけれど、安定期になるまで周りに知られたくない。

しかし、上の子に伝えると保育園や幼稚園で話してしまう可能性もあり、何より自分の妊娠を受け入れ喜んでもらえるよう、タイミングを見計らうとのことでした。

妊娠初期

つわり PIXTA

妊娠中つらいのは、何といってもつわり。筆者も人並みに苦しみました。吐きそうになりながら満員電車に乗って仕事に行き、何とか仕事をこなして帰宅後、保育園のお迎えに行ってごはんを作ってお風呂に入れ、寝かしつけ。休日は長男を連れ、公園や買い物に出かけます。幸い長男は歩き始めて数ヶ月しか経っておらず、そこまで速いスピードで走ることもなかったので、慌てて追いかけるなどもしませんでした。

上の子の妊娠時は、つらいときは横になったり、食事もお総菜で済ませたりすることができましたが、今回は勝手が違います。つわりで苦しくても子供の世話は待ってくれません。もう少し年齢が上であったら、「今ちょっとつらいから少し待って」など言えたかもしれませんが、まだ1歳半。おなかに赤ちゃんがいることすら完全には理解できない年齢です。

あまりにつらいときは横になっていましたが、「抱っこ~」と泣く長男を見て、筆者も泣きたくなったことが数知れず。正直、結構無理をして過ごしました。上の子を一番に考えなければ!という気持ちだけが先走り、食事の用意もできるだけいつも通り、抱っこと言われたら抱っこする…今思えば、少々意地になっていたと思います。仕事もしっかりしなければ、家事も育児も今まで通りにしなければと自分に言い聞かせていました。

だんだんつわりがひどくなり、「もう頑張れない、しんどいときは手を抜こう」と思いなおしました。コンビニのおにぎりやお弁当に頼ったり、家事も少しくらい掃除が行き届いていなくても気にしないようにしました。体調が悪いときは、長男にひたすらDVDを見せていたこともあります。

上の子にとって大切なのは、完璧な食事でも外遊びでもなく、ママがゆったりした気持ちで接してくれること。手を抜けるところは手を抜いて、つわりのつらい時期を乗り越えてください。

妊娠中期

親子 PIXTA

つわりが落ち着いてきた妊娠中期、親子3人の思い出をつくろうと旅行に出かけました。妊娠中ということもあり、近場を選択。3人で旅行に行くのはこれが最後だと思うと、何だかうれしいような寂しいような、不思議な気持ちになったのを今でも覚えています。

このころになるとおなかもかなり目立つようになってきており、長男は赤ちゃんがいることを理解していたように思います。両親のまねをしているだけだったかもしれませんが、つたない言葉で「あかちゃーん」と話しかけたり、抱きついたりと、小さいながらにちゃんとわかっているのだなと感じました。

長男に対して気を付けていたのは、普段はおなかに赤ちゃんがいるということを感じさせないようにすること。おなかを触ってきて、気持ちが落ち着いているなと思ったときだけ、「赤ちゃん楽しみだね。ここにいるんだよ」と触れるようにしていました。赤ちゃん返りに関して目立った行動はなかったため、安心しきっていました。

妊娠後期

おなか 子ども PIXTA

産休に入るとすぐに、里帰り出産のため長男を連れて実家に帰りました。この頃、長男はちょうど2歳になったばかり。

不安を少しでも減らすため、里帰りするかなり前から「もうすぐ赤ちゃんが生まれるから、お母さんと○○はおばあちゃんのおうちに行くんだよ。お父さんはいないけど、赤ちゃんが生まれたら会いに来てくれるからね。」とひたすら説明し続けていました。

子供は、予想外のことが起きると不安になります。まだ2歳でしたが、とにかくしっかりと説明しました。里帰り直前には、「なんでおばあちゃんとこ行くんだっけ?」と聞くと、「赤ちゃん!ポンポン(おなか)出てくる!」と言えるようになっていました。おかげで、実家に帰ってもさほど抵抗なく、生活できていました。

しかし少し経つと、長男が1日何時間も泣くように。赤ちゃん返りとイヤイヤ期が重なっていたのだと思います。とにかくちょっとしたことで泣き続ける長男。不安になったり緊張したりすると、下唇を吸って耳を触る癖があるのですが、1日に何回もその癖が出ていました。まさか生まれる直前にこうなるとは予想しておらず、陣痛が来て入院になったときの長男のことを考えると、不安でたまらなくなりました。

真夏の暑い時期でしたがあまりに泣くので、ほぼ毎日気分転換で散歩に行きました。筆者の両親も協力してくれ、いろいろと連れ出してくれたので心強かったです。

不安定な長男でしたが、相変わらず筆者のおなかをなでては「あかちゃーん」と話しかけ、「出てくる?」と何度も聞いてきてはニコニコしていました。長男が落ち着いているときをみはからい、筆者が入院するということを何回も説明しました。「赤ちゃんが出てくるとき、お母さんは病院でねんねするから、○○はおじいちゃんおばあちゃんとここでねんねするんだよ。赤ちゃんが出てきたら、お母さんに会いに来てね。」と。長男はうんうんとうなずいていましたが、日々の大泣きを見て、不安でいっぱいの日々を過ごしていました。

出産

分娩 PIXTA

陣痛が来た日、それまでは前駆陣痛があったため、その日も痛みはあったものの気にせず過ごしていました。予定日よりも10日以上前だったので、まさかと思ったのです。痛いなーと思いつつ長男に晩ごはんを食べさせ、お風呂に入れ寝かしつけているときに、「あれ?なんだかずっと痛いぞ?」と陣痛に気付きました。とりあえず寝かしつけた後、陣痛の間隔を測ってみるとなんと5分を切っている状態。これはまずいとすぐ病院へ電話し、母に病院へ送ってもらいました。

長男を置いて家を出た、あのときの気持ちは一生忘れません。「この子が起きたら私はいない。次に会うときは、病院で知らない赤ちゃんと2人でいるところを見るんだ」と思うと、胸が締め付けられました。寝顔をしっかり見て抱きしめ、キスをして家を出ました。

着くころには動くのもやっとの痛み。助産師さんに、朝までには生まれると思いますよと言われ、母の付き添いでその日の夜中に出産しました。

産後

兄弟 PIXTA

出産した次の日、長男が病院に来てくれました。このとき長男は2歳1ヶ月。筆者の顔を見てもなかなか病室に入ってこず、次男の顔を見て不思議そうな顔をしていました。筆者のおなかを見て「赤ちゃん出てきた?」と聞くので、出てきたよと伝えました。

このとき、筆者は名づけ候補を2~3個考えていました。長男に候補を伝え、どうしよっかと尋ねました。生まれる前にも、名前どれが良い?と何回か聞いていましたが、生まれてから選んだ名前にしようと決めていました。長男が「○○くん!」と即答したので、その名前に。

退院後も、相変わらず不安そうなようすではありましたが、生まれる前ほどの大泣きはなくなりました。筆者が気を付けていたのが、次男のお世話をするときはできるだけひと言長男に声をかけ手伝ってもらう、ということ。例えばおむつを替えるときは、「あ!おむつ替えなきゃ。1枚とってもらっていい?おしりふきどこだろう。」と、次男のお世話に長男を巻き込むように。最初こそ授乳する際に嫌がったり、授乳クッションを奪って逃げたりしていた長男ですが、それはそれで受け止め、「でもおなか空いたって。どうしよう…。」と、できるだけ長男が次男のことを気にかけてくれるようにもっていきました。長男が泣き、何か要求してきたときは優先するように。

次男のお世話をするたび、長男に声をかけ何かしら手伝わせるのは、時間もかかるし次男は泣いているしで、正直面倒でした。それでもきっとのちのちにつながってゆくと信じて継続。もちろん手伝いを拒否したときは、無理にはさせませんでした。長男優先というよりは、長男を巻き込んだ次男の子育てです。それが功を奏したのか、ちょっとしたいじわるやおもちゃの取り合いはあるものの、長男が次男を叩いたり蹴ったりしたことは一度もありません。次男も長男が大好きで、トイレにまでついていくほどです。

上の子優先は、正直難しい

兄弟 PIXTA

今では笑い話ですが、下の子の妊娠・出産は、筆者の想像を超える大変さでした。2人目は楽とよく言われますが、確かに1人目で慣れている分気持ち的には余裕があるかもしれません。しかし、余裕がないうえ長男を100%優先できていたかと聞かれると、新生児時期はほとんどできていなかったと思います。それでも、長男にとって筆者の妊娠・出産は思いがけないできごとであり、精神的な負担をかけてしまっているということを常に頭に入れておかなければならない、と肝に銘じていました。

筆者は、大切なのは優先したいという気持ちだと思っています。妊娠中は体調が悪かったり、おなかもどんどん大きくなってきますし、産後はお世話が大変な新生児と同時進行での上の子のお世話。100%上の子を優先するのは現実的に無理というもの。行動で優先できない場面があっても、優先したいという気持ちを忘れず、上の子に対して「大好きだよ、大切だよ」と伝えることが上の子の安定につながっていくのではないでしょうか。

もちろん1人目のとき以上にパパの協力も不可欠です。夫婦で協力し合って上の子のケアをしつつ、2人目の妊娠・出産を乗り越えていってくださいね。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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