幼稚園教育要領について解説!幼児教育の5つの領域と教育方針別幼稚園のカテゴリー

幼稚園は文部科学省の管轄であり、幼児教育の基本となる教育要領が定められています。全国の幼稚園はこれに基づき、園児の教育をしているのです。具体的に何が定められているのでしょうか?子供たちの成長の第一歩である幼稚園の、教育に関する決まり事をわかりやすくまとめてみました。家庭の中でもぜひ参考にしてください。

幼稚園の教育要領、何が定められてるの?

幼稚園が文部科学省の管轄であると知っていますか?小中学校や高校のために学習要領が定められているのと同様に、幼稚園のために教育要領が定められています。

現在の教育要領は平成21年度から新しくなりました。そこには何が定められているのでしょう? 

まだ成長段階の子供たちのために、より良い環境を整えるべく、幼稚園における教育方針や教育課程が定められています。そして、その教育要領はねらいにより、以下の5つの領域に分けられています。

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①健康

自分たちの生活の中で、食べることや眠ること、遊ぶことなどの心と体の健康に関することを知り、考えることをねらいとしています。 

集団生活の中でのびのびと遊び、また規則正しい生活習慣を身に着けることによって、心も体も健康に育てていくのです。

②人間関係

友達

子供たちにとって、幼稚園は家族以外と過ごす初めての「社会」です。

友達を作ったり、先生と関わったりすることによって、人との関わり合いを学ぶことをねらいとしています。友達と仲良く遊ぶことや、協力して何かを成し遂げることが大切なのです。

③環境

園生活の中で、自然に触れたり、周りの環境に慣れ親しんだりすることにより、いろいろなことに興味を持ち、それを追求していく力を育てることがねらいです。

春夏秋冬により移り変わる自然や、交通ルールを示す通園路など、生活の中に浸透している事柄を認識していくことが大事です。

④言葉

文字

入園する頃になると、上手に話す子供が多く、中には文字を書くことのできる子供もいます。自分の感じたことを相手に伝えることの大切さ、逆に相手の言葉を聞き理解することを学ぶことが大切です。

また、絵本や紙芝居などにより、言葉から想像力を育てることも重要となります。

⑤表現

自分の感情を表す力を育てることをねらいとしています。

音楽やダンス、絵や工作など、様々な表現方法がありますが、表現し相手に伝えることを楽しむ、またそれにより、創造力を育てることが大切です。

具体的にはどのような教え方?

幼稚園教育

言葉で教えることは、大人に対しても難しいでしょう。ましてや対象は3~5歳の子供たちです。

園生活での取り組みの中に、教育要領、特にこの5領域のねらいは、きちんと盛り込まれているのです。一つずつ遊びや行事例を見てみましょう。

「健康」を学ぶ体験、遊び

農園

たとえば…自分たちで泥んこになってサツマイモを掘り、キレイに洗って焼き芋をする。

また、園庭に季節の野菜を植えて、子供たちにお世話をしてもらい給食に登場させるなど、食育に力を入れている園は多いです。

「人間関係」を学ぶ体験、遊び

たとえば…お正月の季節に、年賀状ごっこをしている園もあります。

子供たちに郵便屋さんも担当させ、他の子供たちがはがきや切手を買いに行きます。

そして、ポストに投函された年賀状を郵便屋さんが各教室に届けます。年賀状を書くことで人との関係を育て、また役割を持つことで達成感を味わうことが出来ます。

「環境」を学ぶ体験、遊び

幼稚園児 教育

たとえば…子供たちが捕まえたカブトムシを観察したり飼育したり、アサガオで色水遊びをして、植物観察に興味を持たせます。

また、園庭の目の前を電車が走る環境にある場合は、その線路の交通ルールを教えたり、踏切の役割を教えたりします。

「言葉」を学ぶ体験、遊び

たとえば…幼稚園児だと、自分の気持ちをうまく表現できず、お友達とケンカになってしまうことがあります。

叩いてしまったり、かみついてしまったりする原因は、言葉で伝えられないことが大きいと思います。そんなケンカの時には、根気よく子供の気持ちを聞いてくださる園が多いです。

自分がどうしたかったのか、どうして欲しかったのかを、大人が根気よく聞き、自分の言葉で伝える努力をさせることで、相手に伝えることの重要さを学びます。

「表現」を学ぶ体験、遊び

運動会

たとえば…年に一度、運動会でのダンスや発表会での劇、合奏などに取り組む園は多いです。

また、日常の園生活でもダンスを取り入れていたり、工作をしたり絵をかいたり、と遊びの中で表現を学ばせる機会が多くなります。

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教育方針別、幼稚園のカテゴリー

幼稚園生活

その園の教育方針によって以下のようにカテゴライズされているようです。

①お勉強幼稚園

毎日の勉強に重点をおいた幼稚園です。ひらがな、かたかな、漢字、数字、九九、英語などを中心に学習する園が多いようです。

最近では「小学校に上がる前に読み書きを身につけて来てください」といった流れもあるようです。

②お遊び幼稚園

山登り

遊びから学ぼうという教育方針の幼稚園です。筆者もこのお遊び幼稚園に通っていたのですが、いも堀や山登り、お泊まり保育やお遊戯会などとにかく遊び、遊び、遊びでした。

「裸足保育」といって、より自然に子供たちが遊べるように工夫してある園もあるようです。

③モンテッソーリ、シュタイナー教育幼稚園

モンテッソーリやシュタイナーの思想を尊重し、その考え方を元にした遊具や遊びを中心にしている幼稚園です。

子どもが何かに取り組み始めた、その子が飽きるまでずっとその遊びをさせるといったような子どもの自主性を尊重するっといったところが特徴のようです。

その思想についての出版物もいろいろとでているので、この機会にぜひ触れてみては??

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領域を育児に生かす

全国に、公私合わせて12000を超える幼稚園があります。どの幼稚園を選ぶのか迷うママも多いことでしょう。しかし、どの幼稚園もこの文部科学省が定めた「教育要領」に則って教育方針や教育課程を決定しています。

この教育要領は、家庭での教育にも参考にできる部分がたくさんあります。

まだ入園前のお子さんや、すでに小学生になってしまったお子さんでも、特にこの5領域の部分を、出来るところから始めてみませんか?教育要領を理解することは、自らの育児を見つめなおす、良いきっかけになると思いますよ。

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