お正月飾りの種類と意味。飾るのはいつからいつまで?

クリスマスツリーを片付けたら、お正月の準備が始まります。家の中や外はもちろん、街中でも沢山の飾りで艶やかに彩られます。いつも何気なく飾り付けをしているけれど、正式にはいつからいつまで飾るのが良いのか、何の飾りをどこに飾るのが正解なのか、きちんと把握していない方も居るかと思います。ここでは、正月飾りとして主に使われている門松、しめ飾り、鏡餅について、意外と知らない本来の意味や飾る際のルールをご紹介します。

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正月飾りの種類と意味

一年の中で一番日本らしい行事とも言える「お正月」。それぞれの家の玄関にはしめ飾りが飾られ、立派な門松や鏡餅もお正月ムードを盛り上げます。

お正月の飾り付けは主に3種類。しめ飾り、門松、鏡餅です。これらは知っている方も多いと思いますが、その意味を皆さんはご存知でしょうか?

日本の伝統として知っておきたいこの3つの意味を詳しく説明します。

神様が下界に降りるときの目印「門松」

門松 PIXTA

お店や商業ビル、公共施設などに飾られているイメージが強い門松。玄関先に飾るのが主流となっていますが、これは、玄関先を清めて家の中に邪気が入るのを防ぐためです。

門松は、新年の神様をそれぞれの家にお招きするための目印として立てるもので、神様がお降りになった際に宿られる「依代」(よりしろ)を示すものでもあります。

神様を迎える清い場所を示す「しめ飾り」

しめ飾り PIXTA

しめ飾りは、その名の通りしめ縄を使って作られたお正月の飾りです。神様を迎えて奉る清い場所を示す役割があります。

このしめ飾りには、裏白、葉つきの橙、ゆずり葉、藁を添えます。これには一つ一つ意味が込められています。

シダの一種である裏白は、葉の裏が白いことから「白髪になるまでの長寿」を願う意味があります。また、葉つきの橙は、語呂合わせから「子孫代々家が続くように」との願いが、ゆずり葉には「子孫が絶えまなく続くように」との意味があり、それぞれ未来への願いが込められています。

しめ飾りは清浄な場所の目印となるものなので、藁は必ず新しいものを使用します。

丸い形は満月が由来!力の源になる「鏡餅」

鏡餅 PIXTA

まるで鏡で映したようにお餅が二個連なっている鏡餅。古くからの習わしで、お餅には稲の霊が宿っており、お餅を食べることで力がみなぎると考えられていました。

また、古代の日本では、春先の満月の夜がお正月として定められていたため、月のような丸い形のものをお供えすることが良いとされていました。神様が宿る鏡も丸い形をしており、このことから、お正月にお供えするお餅を鏡餅と呼ぶようになりました。

鏡餅には、橙、裏白、昆布、串柿が添えられています。橙は子孫代々の繁栄、裏白は長寿、昆布は喜び、串柿は喜びと幸せを願う思いが込められています。

正月飾りを飾るのはいつからいつまで?

カレンダー PIXTA

クリスマスが終わった頃に飾り付けられ、七草がゆの頃に片付けられるイメージがある正月飾り。飾り付けをする期間として正しいのは、一体いつからいつまでなのかわからない方も居るのではないでしょうか。

実は飾り付けに適さない期間があったり、地域によって飾る期間が違ったりと、正月飾りには様々なマナーやルールが存在します。

こちらでは、門松・しめ飾り・鏡餅の3つに関して、詳しくご説明します。

二重苦と一夜飾りは避けたい「門松」

七草がゆ PIXTA

地域によって多少異なりますが、大抵の場合クリスマスが終わってから大晦日の前までに飾りつけます。具体的には12月26日~30日までの期間に飾り付けを行うのですが、ここで注意が必要です。

29日は「二重苦」(にじゅうく)、「苦」(9)の末日とされ縁起が良くないため、避けるようにしましょう。また、大晦日の12月31日に飾り付けをするのは「一夜飾り」と言われ、新年の神様を迎える準備が一晩だけでは失礼だとされています。お葬式の飾り付けが一晩のみであることから縁起が悪いとも言われています。

門松を片付ける時期については、七草がゆを食べる1月7日が一般的です。しかし、地域によっては、1月15日の小正月まで飾る場合もあります。

松の内に外すのが一般的な「しめ飾り」

松の内 PIXTA

しめ飾りを飾る時期として適切なのは、12月27日または28日です。門松と同様、「二重苦」「苦の末日」と言われる29日や、「一夜飾り」と言われる31日に飾るのは避けるようにしましょう。

しめ飾りを外す時期も、門松と同様1月7日が一般的で、地域によっては1月15日まで飾るところもあります。お正月飾りが飾られている元旦から1月7日までは「松の内」とも言われ、これは「正月の松飾りのある間」の期間を指すのだそうです。

鏡開きでお餅を食べるのも楽しみ「鏡餅」

鏡開き PIXTA

鏡餅を飾るのにベストな日とされているのが12月28日です。門松やしめ飾りと同様、31日に飾るのは「一夜飾り」として避けられることが多くなっています。

また、鏡餅を割って食べる「鏡開き」は、地方によって異なりますが、1月11日とする場合が一般的です。お供えしていた鏡餅には神様が宿るため、皆でお餅を食べることによって神様の力をいただきながら新しい年の無病息災を祈ります。

正月飾りの飾り方

鏡餅 飾る PIXTA

お正月飾りには、時期だけでなく飾り付けする場所や飾り方にもルールがあります。

神様を迎えたり奉ったりするためのものなので、失礼にならないよう、しっかりとルールを確認して飾り付けを行うようにしましょう。

実は一対にならなくても良い「門松」

門松 玄関 PIXTA

門松は、玄関に一対(2個)を飾るのが一般的です。しかし、江戸時代には、庭に1本だけ松を立てて神様がやってくるときの目印にしたとも言われています。そのため、必ず一対で飾るということではありません。

また、門松の象徴でもある竹は、3本か5本飾るのが一般的です。その中で2番目に長い竹が外側になるように配置すると、バランス良く飾ることができます。

玄関に飾って家を守ろう!「しめ飾り」

しめ飾り 玄関 PIXTA

しめ飾りは、玄関の中央上に飾るのが一般的です。外の邪気や災いが家の中に入ってくるのを防ぐため、戸口に飾る風習となりました。しめ飾りは神様を迎え奉る清い場所であることを示すための目印でもあるため、しめ飾りに使う藁は必ず新しいものを使用します。

飾り終わったしめ飾りは必ず年内に処分するようにし、一度飾って外したものを再利用することは避けましょう。

鏡餅

鏡餅 床の間 PIXTA

鏡餅は、床の間や仏壇、神棚にお供えするのが一般的です。それ以外にも、トイレや洗面所・お風呂など、生活に必要な火や水を司る場所にもお供えし、無病息災を祈る習わしとなっています。

飾り方は、鏡餅の上に橙を置き、お餅の後ろに扇が見えるようにします。お餅と三方の間には、裏白とするめを敷きます。昆布は、お餅とお餅の間に置きますが、お餅が二段で一体化しているものに関しては、裏白やするめと同様にお餅と三方の間に敷きます。

また、ゆずり葉は、バランスを見ながら橙の下かお餅の周りに飾るようにしましょう。

正しく新年を迎えましょう

しめ飾り 玄関 PIXTA

門松、しめ飾り、鏡餅。

飾り一つ一つに意味があり、飾る時期やいつまで飾るかにも違いがあります。お子さんに聞かれてもしっかりと答えられるよう、日本に古くから伝わる風習をしっかりと理解し、正しい知識を身につけるようにしましょう。

飾り付けの期間をしっかりと守り、心を清らかにお正月を迎えられますように。

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