子供の「蓄膿症(ちくのうしょう)」とは?鼻炎を慢性化させないために

鼻の奥にある副鼻腔という空洞に細菌やウイルスが入って炎症を起こしたものを副鼻腔炎といい、それが慢性化したものが「蓄膿症(ちくのうしょう)」です。子供は副鼻腔が未発達のため細菌やウイルスが入りやすく、「蓄膿症」は幼児がかかりやすい病気の一つです。この蓄膿症の原因や症状、治療法について、詳しくご紹介していきます。

「蓄膿症(ちくのうしょう)」とは?

鼻の奥や横にある副鼻腔という空洞に細菌やウィルスが入ってしまい炎症を起こした状態を「副鼻腔炎」と言い、それが繰り返されたり、放置されたりして慢性化してしまった「慢性副鼻腔炎」を「蓄膿症」と呼びます。

乳幼児の頃は副鼻腔が未発達なので、細菌やウィルスが入って感染しやすく、また風邪の症状と似ているために気づかれずに慢性化して「蓄膿症」になるパターンが多くみられます。

大人でも蓄膿症にかかりますが、大人の蓄膿症は治りにくいと言われているのに対して子どもの蓄膿症の多くは比較的治りやすいという特徴もあります。

早期治療で慢性化させないようにする、ということがとても大切です。

蓄膿症の原因

風邪などによって、副鼻腔に細菌やウィルスが入り込んだことによる場合がほとんどです。

それに加えアレルギーを持っていると、そのアレルギー症状が悪化して副鼻腔炎が慢性化し、蓄膿症となる場合があります。

蓄膿症の症状

鼻が詰まる他、粘着性のある緑色の鼻水が出てきたり、頭痛を引き起こします。

他にも、のどへ落ちることで咳や痰の原因になってしまうこともあります。

また、乳幼児期は鼻が詰まってしまうと呼吸がしづらくなり、機嫌が悪くなったり夜眠れなくなったりしてしまう場合があります。

蓄膿症を治すには?治療法☆

蓄膿症の治療法 画像:www.aflac.co.jp

副鼻腔に溜まっている膿を取り除くため、鼻の中に薬を噴射したり抗生物質を服用したりします。

また、アレルギーが原因の一つになっている場合は、これに加えて抗アレルギー薬が処方されます。

以上の方法は副鼻腔炎の治療法と同じなのですが、蓄膿症は副鼻腔炎が慢性化してしまったものなので、これを長期に渡り治療し、経過を見ていくことになります。

完治するまでの期間はどれぐらい?

通常は2~3ヶ月と言われますが、蓄膿症は繰り返すことも多くみられるため、経過観察で定期的に通院が必要になる場合もあります。

ただし、副鼻腔がしっかり発達してくるとともに症状が良くなることも多いので、成長していく過程で自然に治るパターンも多くみられます。

子供が蓄膿症になってしまった!体験談

娘の鼻をかませてあげる母親 画像:www.mindbodygreen.com

子どもが蓄膿症のママは一体どんな思いをし、どんな対処をされたのでしょうか?

治療の長さから心が折れそうになったママから、意外な症状から蓄膿症と診断されたママ、治療を終えたハッピーママまで、実際の体験談をお届けします♪

体験談①:蓄膿症が引き起こす「口臭」?!

子供も数年前にアレルギー性鼻炎と診断され、特に季節の変わり目には調子が悪くなるので耳鼻科へ通っています。

ある日「お友達に口が臭いと言われた。」と私に話してきました。私も時々気になる時はありましたが、お友達に言われるとなると子供がかわいそうに思い、すぐ耳鼻科へ。何故口臭なのに、耳鼻科を受診したかというと毎日しっかり歯磨きをし、虫歯もないので鼻詰まりのせいだと思ったからです。

耳鼻科の先生は口臭が気になるほど、鼻の状態は悪くないとおっしゃっていましたが、レントゲンを撮ってみると目の下に膿がたまり白くなっているのが分かりました。少し蓄膿になっていたのでまずは強めの薬、弱めの薬と1ヶ月ほど服用し、鼻づまりが解消し臭も気にならなくなってきました。

子供も最近はお友達に言われないようで私自身ホッとしています。また口を開けていることが多く、鼻呼吸ではなく口呼吸であることも原因だと考えられ少しずつ治せたらと思っています。空気が口の中に入って乾燥するので、唾液の分泌量が減り、口の中の細菌を駆除できないので口臭が引き起こされるそうです。 出典: caloo.jp

鼻に溜まった膿と、口呼吸によって口臭が引き起こされるのはあまり広く知られていないかもしれません。

口臭と言われるとついつい口内を疑ってしまいがちですが、蓄膿によっても引き起こされるという事も覚えておくといいかもしれませんね☆

体験談②:頭痛の原因が鼻に溜まった膿!蓄膿症の一歩手前でした

蓄膿症治療の点鼻薬を打つ男の子 画像:www.momjunction.com

子供が朝から頭が痛いと言い出し、そのうち、のたうちまわるぐいの痛みになり、痛い!痛い!と泣き叫ぶぐらいの痛みに襲われました。脳に何かあるのかもしれないと思いら総合病院へ行ってみたら、かなり混雑していて、待たされてとてもかわいそうでした。診察の際に、CTを撮りました。それで鼻に膿が溜まってると言われました。

(中略)

そして、耳鼻科の先生にも膿が溜まってるので、それがおでこ辺りにもあり、頭痛の原因だということがわかりました。鼻水もあまりかまなかったので、蓄膿症の手前だったみたいです。

でも頭痛の原因が、鼻の方と関係があると知りびっくりしました。そして飲み薬で様子を見て、自宅でも鼻を洗うやり方がこちらの病院では独自の方法がありますので続けてやってみました。そして一週間経ち、診察に行きましたら、膿もなくなっていました。本当に良かったです。万が一の時は手術も考えないといけないと言われていましたので、かなり不安でした。 出典: caloo.jp

頭痛の原因が蓄膿ということもあります。

蓄膿はひどくなると手術もしないといけない可能性が出てくるので、早く気づいて、根気強く治療を続けてあげたいですね。

体験談③:長引く咳の原因は「蓄膿」かも

下の子は、咳が1カ月以上続き、何回も小児科を受診しても、いっこうに良くならず…ネットで調べまくって、長引く咳の原因に蓄膿があることを知り、耳鼻科を受診したところ、やはりそうでした…鼻水が喉に落ちる後鼻漏が、咳の原因だったようです。この時は3~4か月通院しました。3歳でした。 出典: komachi.yomiuri.co.jp

蓄膿の治療は風邪などと違い、数ヶ月という長い期間耳鼻科に通い続けなければいけません。

治療期間が長く、ママは「このまま治るのかな?」「いつまでかかるんだろう…」と不安になったり、落ち込んだりするかもしれませんが、蓄膿症は慢性化させないことがとても重要です。

根気強く治療を続け、しっかりと治してあげましょう☆

体験談④:2ヶ月強かかった治療でした

蓄膿症が治り笑顔の男の子とママ 画像:www.theguardian.com

息子は4才ですが、二ヵ月強の治療で最近やっと治りました。

6月の中頃からほぼ毎日耳鼻科に通い、鼻汁の除去と吸入(喘息傾向あり)を続けました。

ひと月ほど経ち、このまま治らないのかなぁと落ち込みました。医師はごく平然と『もっと長く治療している人は多い』と言いました。終わりと言われるまで通ってみようと、素人目には良くなったと思っても通院しました。ムコダインを飲みながら。

三日間ほど、ほとんど鼻汁がでなかったなぁということが続き、医師から『もう来なくていいですよ。』と言われました。良かったぁと心底嬉しかったです。 出典: komachi.yomiuri.co.jp

蓄膿症が長引く咳の原因となることもあります。小児科を受診した後も症状の改善が見られない場合は他の診療科目を疑ってもいいかもしれませんね。

早めに気づいてあげて!

蓄膿症のレントゲン 画像:www.kidsunder7.com

いかがでしたか?蓄膿症は、副鼻腔炎が慢性化したものです。ですので、慢性化する前に治療をすると、蓄膿症になる前に早く治ることも多いのです。

風邪を引いた際など、治りかけの頃に鼻水が…ということが多くみられますが、鼻水だけだからと甘く見ず、あまりにも長引く場合は早めに気づいて受診してあげるようにしましょう。

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