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監修:清水なほみ

【医療監修】妊娠13週目は胎児が活発になる時期。妊婦、胎児の様子と知っておきたいこと

妊娠13週目、徐々につわりも落ち着いてきたという人がいるのではないでしょうか?この時期になると、おなかが大きくなり始めて今まで着ていた洋服が窮屈に感じるようになるかもしれません。そのため、ゆったりした服やマタニティ用の服を準備しておくとよいでしょう。また、おなかが大きくなることで便秘にもなりやすい時期です。胎児は形成中の器官が完成に近づき、手足を活発に動かすようになります。

PIXTA

妊娠13週目の妊婦の様子

妊娠13週目の母体は、つわりが落ち着いてきて体調も安定してくる時期です。子宮が大きくなるにつれておなかのふくらみに気づく人も出てくるかもしれません。つわりやおなかの大きさなど変化の多い時期でしょう。

つわり

妊娠初期 PIXTA

私は明日で14週になりますが・・・
13週の間で少しずつご飯も食べれたり・・・つわりましになりましたよ(^^)
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わたしも13wぐらいから、徐々になくなって、15wぐらいには逆に食欲が凄くなってました*\(^o^)/*
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妊娠13週です。
雑誌やアプリでは、そろそろつわりの楽になるひとが多いとよく見かけますが、ピークを超えるどころか日に日に悪化していて辛いです。
どこまでひどくなるのだろう。。
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13週つわり終わらない(´∵`)

赤ちゃん元気なのか
かなり心配だよぉ〜(ʃᵕ̩̩ᵕ̩̩⑅)シク
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妊娠13週になるとつわりが治まってきて、毎日のように悩まされていた吐き気やだるさからようやく開放されたという人がいるでしょう。

一方で、まだつわりの症状が落ち着かず体調が悪いという人もいます。つわりは、ほとんどの場合妊娠16週くらいまでには症状が落ち着いてきます。まだつわりがあってつらいというときは、無理をせずに体を休めましょう。

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おなかのふくらみ

妊娠13週目なんですがお腹が結構出てきました!
13週目でもこんくらい出るもんなんですかね?ww
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13wの時のものです☆
私は途中までは2度目なのでそのせいかな?とも思っていますが、お腹出るの早かったです!
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妊娠13週になると、胎児はまだ小さいものの母体は少しずつおなかが大きくなってきます。今まで着ていた洋服がきつく感じることがあるかもしれません。

おなかの出方は初産婦か経産婦かによっても差がありますが、体の締めつけは血行不良の原因となるため、ゆとりのある服やマタニティウェアに切り替えていくとよいでしょう。

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便秘

腹痛 PIXTA

妊娠13週なんですが、便秘になり苦しいです゜゜(´O`)°゜
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現在13週の妊婦ですが
便秘に悩んでいます。
元々便秘体質なんですが
ここ最近お腹が張って苦しいです。
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現在妊婦4ヶ月13週です☆
元々便秘気味ですが、妊婦初期からお腹の膨張感が酷くて、食欲わいて食べてしまうのですが、しれでもお通じ良くならず。。
お腹が消化せずお腹どんどん膨らんでしまってます。
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妊娠すると、黄体ホルモン(プロゲステロン)の影響で腸の働きが鈍くなるため、便秘に悩まされることがあります。子宮による圧迫よりもホルモンの影響の方が大きいため、子宮があまり大きくない時期から比較的便秘傾向になりやすく、人によっては妊娠反応が出た直後から便秘になる場合もあります。

また、つわりによって十分に食事や水分が取れていないことも便秘になる原因となります。体調にもよりますが、散歩など無理のない範囲で体を動かすようにしましょう。運動はどの程度行ってよいのか迷う場合は、担当医に確認してみるとよいかもしれません。

妊娠前から便秘気味で薬を服用している人も自己判断で服用することは避け、必ず医師に相談するようにしましょう。妊娠初期から飲める便秘薬があるため、排便のペースが3日以上あく場合は早めに処方してもらった方がよいでしょう。

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手のしびれ

私も両手に激痛があり、今は両手が痺れています。温めたお湯の中でグーパーをしたり腕を軽くマッサージすると少しは楽になります。妊娠により浮腫みや血行障害で、手根管症候群になりやすいみたいですね。
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私も妊娠4カ月頃からなり、曲げた指の関節も戻りにくくなるバネ指も加わってます。病院に行っても妊婦だと何も出来ないと言われ。。。今は手首も痛むので取り敢えずサポーターを巻きながら家事をしています。
出産すると治ると聞きますが不安ですよね。。。
赤ちゃんを抱っこしたり沐浴とかで余計酷くならないかとか>_<
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妊娠中は手のしびれや痛みを感じることがあります。これは手根管症候群と呼ばれていて、むくみが生じることによって手指を動かすための神経が圧迫されることが原因です。

手根管症候群になると、手の親指から薬指までの4本が動かしにくくなり、しびれやじんじんとした痛みを感じることがあります。

むくみを予防するため、塩分の取りすぎや手先を冷やさないなどの工夫が必要ですが、しびれや痛みがひどい場合は医師に相談してみるとよいでしょう。

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出典元:
  • 国立成育医療研究センター「マタニティBOOK(妊娠BOOK)」P18(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック 」P67.68(永岡書店,2006年)
  • 清水産婦人科クリニック「妊娠初期の症状」(https://www.shimizuclinic.net/knowledge/妊娠初期の症状/,2018年8月15日最終閲覧)
  • 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P56.57(学研プラス,2017年)
  • 竹内正人(監)「この1冊であんしん妊娠・出産事典」P42.43.134(朝日新聞出版,2016年)

妊娠13週目の胎児の様子

胎児 PIXTA

妊娠13週目になると胎児の身長は約8cm、体重は約50gにまで成長して子宮内で活発に動くようになります。内臓だけでなく手足や目などの器官も形成され、手足をバタバタさせるような動きをすることもあるでしょう。

さまざまな器官が完成に近づく時期

妊娠13週目は、妊娠初期から発達をし始めた心臓や肝臓、腸といったさまざまな内臓器官の原型ができあがり完成に近づく時期です。形成を続け、妊娠15週くらいには完成します。

透明だった胎児の肌はこの時期になると不透明になり、皮膚が厚くなることで刺激に対しての保護機能も少しずつ発達してくる時期です。また、妊娠13週目になると、まぶたは閉じているものの胎児の目が完成します。

おなかの中でよく動くようになる

胎児 amana images

妊娠13週目頃になると、胎児の骨や筋肉が発達して手足を動かせるようになります。口を開けたり閉じたりすることや、手で口を触り指しゃぶりをする仕草を見せてくれることもあるでしょう。

胎児は活発に動きますが、胎児が小さくまだ子宮内に余裕があるため、胎動を感じるのはもう少し先です。

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出典元:

妊娠13週目に気にしたいこと

ヘルシー PIXTA

妊娠13週目は、体調をみながら少しずつ栄養バランスを考えた食事をするように心がけましょう。まだつわりの症状がある場合は、無理をせず食べられるものを摂取して十分に休息を取るようにしましょう。

5大栄養素をバランスよく摂取する

妊娠中に必要な栄養素は妊娠初期、中期、後期で異なります。妊娠13週は、徐々につわりが落ち着いてくる時期のため必要な栄養を摂取できるように意識しましょう。

妊娠13週目は、胎盤が完成に近づき少しずつ胎盤から胎児へと栄養が送られるようになります。エネルギー源である糖質、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルといった5大栄養素をバランスよく摂取することが望まれます。特に、胎児の成長とともに必要なたんぱく質、貧血を予防するための鉄分は積極的に取るようにしたい栄養素です。

また、積極的に摂取するよういわれることの多い葉酸は、食品だけでなくサプリメントを飲んでいる人もいるでしょう。胎児の先天的異常を予防するために葉酸を飲む場合は、妊娠3ヶ月前から妊娠12週くらいまでとされています。そのため、妊娠13週に入ったら無理に服用を継続する必要はなくなります。

ただし、葉酸は貧血予防にも働く栄養素のため、貧血の傾向がある人は引き続き服用しておくとよいでしょう。

出産する病院を決める

分娩を行っていない病院で妊婦健診を受けている、里帰り出産を考えているといった場合は早めに出産する施設を決めるようにしましょう。

妊娠初期、中期までに受診しないと転院できないことや、人気のある病院などでは早い段階で分娩予約が埋まってしまうことがあるため、分娩予約ができるかどうか早めに確認することが重要です。

妊娠13週の時点で分娩施設を決めていない場合は、予約がすでにできない可能性も考慮した上で、早めに病院に連絡を取るようにしましょう。

希望する病院で分娩予約が取れなかったときのことを考えて、複数の病院に予約状況の問い合わせをしてみるとよいかもしれません。

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切迫流産のリスクがある

胎児の心拍が確認できると流産の確率は下がります。しかし、心拍確認ができても流産してしまう可能性はゼロではありません。性器出血や下腹部に鈍い痛みが起こる場合は、切迫流産の疑いがあるため病院を受診しましょう。

切迫流産は、妊娠が継続できているにもかかわらず子宮出血や子宮収縮、子宮口の開大が起こることを指します。流産の一歩手前の状態ではありますが、妊娠継続の可能性があるため、切迫流産と診断された場合は医師の指示のもと安静や治療が必要となるでしょう。

出典元:
  • 岡井崇(編)「標準産科婦人科学」P327(医学書院,2014年)
  • 国立成育医療研究センター(著、編)「国立成育医療研究センターのマタニティテキスト妊娠BOOK」P36(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • 日本産科婦人科学会(監)「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P28(リクルートホールディングス,2015年)
  • 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/ryuzan.html,2018年8月14日最終閲覧)
  • 荻田和秀(監)「最新版らくらくあんしん妊娠・出産」P42.43.60(学研プラス,2017年)
  • あおきウィメンズクリニック「妊娠初期の受診について」(https://www.aoki-womens.com/sanka/,2018年8月15日最終閲覧)
  • こやまレディースクリニック「妊婦健診」(http://koyama-lc.com/prenatal-care.html,2018年8月15日最終閲覧)

妊娠13週目が徐々におなかが大きくなってきます

妊娠初期 PIXTA

妊娠13週目は少しずつおなかが大きくなってくる時期です。つわりが落ち着くとともに体調もよくなってくる人がいるかもしれませんが、この時期は切迫流産の可能性があるため無理は禁物です。

出産する病院への分娩予約も忘れてはいけません。健診先の病院に分娩施設がない場合や里帰り出産を考えている人は、出産する病院について早めに調べておくようにしましょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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出典元一覧

  • 国立成育医療研究センター「マタニティBOOK(妊娠BOOK)」P18(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • A.Christine Harris(著) 竹内正人(監)「はじめての妊娠・出産安心マタニティブック 」P67.68(永岡書店,2006年)
  • 清水産婦人科クリニック「妊娠初期の症状」(https://www.shimizuclinic.net/knowledge/妊娠初期の症状/,2018年8月15日最終閲覧)
  • 荻田和秀(監)「らくらくあんしん妊娠・出産」P56.57(学研プラス,2017年)
  • 竹内正人(監)「この1冊であんしん妊娠・出産事典」P42.43.134(朝日新聞出版,2016年)
  • 佐藤クリニック「胎児の「すくすく」ストーリー」(http://www.sato-clinic.com/press_past/vol_21.html,2018年8月15日最終閲覧)
  • 駒ヶ根高原レディスクリニック「胎動について」(http://www.kklc.jp/blog/2011/07/19/胎動について/,2018年8月15日最終閲覧)
  • 広尾レディース「妊娠4ヶ月(12週~15週)」(http://www.hiroo-ladies.com/sanka/maternity/maternity04.html,2018年8月15日最終閲覧)
  • 岡井崇(編)「標準産科婦人科学」P327(医学書院,2014年)
  • 国立成育医療研究センター(著、編)「国立成育医療研究センターのマタニティテキスト妊娠BOOK」P36(ベネッセコーポレーション,2015年)
  • 日本産科婦人科学会(監)「Baby+お医者さんがつくった妊娠・出産の本」P28(リクルートホールディングス,2015年)
  • 日本産科婦人科学会「流産・切迫流産」(http://www.jsog.or.jp/public/knowledge/ryuzan.html,2018年8月14日最終閲覧)
  • あおきウィメンズクリニック「妊娠初期の受診について」(https://www.aoki-womens.com/sanka/,2018年8月15日最終閲覧)
  • こやまレディースクリニック「妊婦健診」(http://koyama-lc.com/prenatal-care.html,2018年8月15日最終閲覧)

本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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