日本の子供の6人に1人が貧困?そんな子供に救いの手・こども食堂があったかい

日本はここ近年、共働きの家庭やひとり親の家庭が増え、1人で夕食を食べる「孤食」の子や、少ない夕食代で、カップ麺やお菓子を夕食にする子供が増え問題になっているんです。そんな子供や親を助けたい、と始まったのが「こども食堂」。バランスの取れた食事を安く提供・皆で会話しながら食べる喜びを共有する…そんな「こども食堂」についてご紹介します。

バンキシャ!で「こども食堂」が取り上げられ、話題に

2016年5月15日に放送された日テレ「真相報道バンキシャ!」の中で、「こども食堂」の取り組みが紹介されました。こども食堂とは、無料、または格安で子供たちに食事を提供する食堂のことです。

こども食堂が誕生した背景には、子供たちが直面しているつらい現実があるといいます。

子供の6人に1人が「貧困」。栄養のある食事を食べられない子も…

カップラーメン 子供

内閣府の調査によると、日本の子供・6人に1人が「貧困」に陥っているそうです。

調査によると、貧しさのせいでおなかをすかせている子や、食事は1日1食・給食だけ、という子も少なくないそうです。

特にひとり親家庭の貧困率は高く、「バンキシャ!」に登場したシングルマザーの女性も、3人の子供たちにおなかいっぱい食事をさせるため、自分は夕食を食べないと語っていました。

ひとり親家庭や共働きの増加で「孤食」が増える

また、ひとり親家庭や共働きの増加で、子供がひとりきりで食事をする「孤食」も増えていると言われています。

毎日栄養価の高い食事を食べることができたとしても、食事の楽しさを誰かと共有する機会が減ってしまうと、子供がさみしい思いをしたり、コミュニケーション不足に陥ってしまうことが指摘されています。

そんな、子供の貧困や孤食を改善すべく、『美味しい食事・幸せな時間・地域とのつながり』を提供する『こども食堂』という試みが全国各地で広まっているのです。

始まりは東京大田区の「気まぐれ八百屋・だんだん」

こども食堂を早くから始めた「気まぐれ八百屋だんだん」。

東京の大田区でオーガニックの野菜を揃えている八百屋さんなんです。この八百屋さんの店主・近藤博子さんが週に1度「子供だけでも入れる」ように、始めたんです。

そもそも最初から八百屋さんではなかった近藤さん。もともとは歯科衛生士だったというから驚きです。

『こどもの健康は正しい食生活から!』と考え、一念発起して歯科衛生士→八百屋さんに転身したという行動派…!

どうして八百屋さんが食堂を?

八百屋さんを始めた当初、常連さんだった小学校の副校長先生に

「最近はコンビニご飯や冷凍食品を両親不在で食べる子が大勢いて、中には1日にバナナしか食べれないなんて子もいるんだよ。」という話を聞いて

なんとかしたい、そういう子供達を支えるのは地域の大人の役目では?と考え、今日の「こども食堂」を開くに至ったそうです。

こども食堂の記念すべき第1回目のメニューはカレー・きんぴら・ふかしたかぼちゃ。

本当に子供が来てくれるのかな?と、不安もあったものの…実際に来た最初のお客さんは子供達だけで入ってきたんだそうです。

オープン初日は14人もの子供達が来店。開店から3年が経った今では、子供達と一緒にお母さんも来店するようになったそう。子供から評判を聞いたお母さんが行ってみたくなった、なんて言って一緒に来るのだとか。

都内、全国に広がる「こども食堂」の活動!

近藤さんの「こども食堂」の噂を聞いて、東京都の他の自治体や、大阪などからも見学に来る人が増え、今では全国にその活動が広がっているんです。

地域の大人が一丸となった!「ねりまこども食堂」

東京練馬区にある「こども食堂」ではお店でご飯を作ってくれている方がなんとボランティアの地域のお母様達。

準備だけ手伝って下さる方や後片付けからの方などローテーションを組んでいるそうです!

さらに練馬のお店で使っているお野菜は区内の区民農園を運営している高齢のご夫婦からの寄付なんだとか。

大皿に盛ったお料理がどれも美味しそうです!

まさに地域の大人達が協力して子供を守る体制を作っているんですね…!

「こども食堂」のニュースを見たみんなの感想は?

番組で「こども食堂」について取り上げられると、ツイッターにはさまざまなコメントが投稿されました。

切ない…

日本での子供の貧困は、外国に比べて「見えづらい」と言われています。貧困状態にある子供でも、一見すると他の子供と同じように見えるためです。

遠い国のできごとだと思っていた子供の貧困問題が、今すぐ近くで起こっていると思うと、たまらなくなりますよね。

食堂をひらく行動力に感服

全国に広がったこども食堂の活動。中には「こども食堂のつくり方講座」を行っている団体もあります。

子供たちのために何かしたい、と考えている方はぜひ参考にしてみてください。

こども食堂ネットワーク

「みんなで集まって食べる」ことにも意義がある

大勢で集まって食べるごはんはいつも以上においしい。そんな経験、ありますよね?

気の許せる仲間と食事の時間を共にするという経験ができることも、こども食堂のよさのひとつなのかもしれません。

政府が何もしないことは問題なのでは?

こども食堂が広がっているとはいえ、自宅の近くにないという子供も大勢いるはず…。できるだけ多くの子供たちをケアできるような、国の対策も求められています。

子供を支援することは、次世代への投資

こども食堂、とてもいい取り組みですね。子供だけでなく、親にとっても支えになる第2の居場所といえそうです。

でも、こども食堂が増えれば、子供の貧困や「孤食」の問題はすべて解決されるのでしょうか?

病児保育のNPO法人代表・駒崎さんは、日本がフランスや北欧諸国に比べ、子供や子育てに対して半分以下の予算しか割いていないことを指摘し、これこそが子供の貧困問題の原因だと語りました。

「子供や子育て、次世代に投資しない国に未来はありません。ぜひ、国や行政は本気になって欲しい」

駒崎さんのこの言葉がすべてを表しているような気がします。

個人の善意ではじまった「こども食堂」は素晴らしいものですが、そういった活動と並行して、抜本的な国の対策が必要不可欠なのかもしれません。

「こども食堂」「貧困」 についてもっと詳しく知る

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