トランス脂肪酸の食品添加・アメリカでは3年以内に全廃!身体に与える影響と日本での取り組みは?

マーガリンなどの加工油脂に含まれるトランス脂肪酸って知っていますか?過剰摂取すると心臓病などのリスクを高めるとされ、アメリカでは3年以内に全廃するよう義務付けられた食品添加物です。国外ではアメリカのみならず、流通を制限している国も多いこのトランス脂肪酸。日本ではどう位置づけられているのでしょうか。

アメリカは3年以内にトランス脂肪酸の食品添加を全廃することを発表!

アメリカの食品医薬品局(FDA)は、2015年6月16日『加工油脂』に含まれるトランス脂肪酸について、2018年6月以降の食品への使用を禁止すると発表しました。

様々な調査の結果、「安全とは認められない・使用を全廃する必要がある」という結論から今回の全廃に踏み切ったというアメリカ。

トランス脂肪酸って?

トランス脂肪酸とは、植物性油(や魚油)を「部分水素化」という化学反応をさせて、人工的に生成される油成分の一種です。

どんな食品に含まれている?

トランス脂肪酸は主ににマーガリンやショートニングに含まれ、これらを原料として製造される食品、加工品などに含まれます。

マーガリン、ショートニングの含まれるお菓子やパン。

また、一部のマヨネーズやドレッシング類、植物性のホイップクリーム、冷凍食品、ファストフード、揚げものに含まれている場合が多いです。

過剰に摂取すると身体にどんな影響が?

トランス脂肪酸は過去の報告によると、血中の善玉コレステロールを減らし、悪玉コレステロールを増やす特性があると言われています。

そのため、過剰に摂取すると動脈硬化や心臓疾患などのリスクを高めるとも報告されているのです。

妊婦さんや子供には特に気をつけたいアレルギー疾患や低体重の可能性も

国外の調査によると、トランス脂肪酸は胎盤を通過して胎児にも届き、摂取量が多いほど胎児が低体重で生まれてくる確率が高まる可能性があるといわれています。

また、トランス脂肪酸の摂取量が増加すると「アトピー性皮膚炎」や「喘息」になる確率が高まるという研究結果も出ています。

ただし、これはあくまで過剰摂取した場合です。

トランス脂肪酸による健康への悪影響を示す研究は欧米人を対象にしたものが多く、日本人にも同じ影響があるのかどうかは言い切れません。

国外ではプラスチック油とも呼ばれるトランス脂肪酸

トランス脂肪酸が与える影響については日本以外の国々では様々な形で証明されています。

デンマークでは2003年に、スイスは2008年、オーストリアは2009年に100g当たり2g以上のトランス脂肪酸を含む油脂の国内流通を禁止しています。

身体に与える影響を懸念して、トランス脂肪酸のことを「プラスチック油」と呼ぶ国もあるのです。

日本での取り組みは?

日本では、2015年現在トランス脂肪酸の表示義務・上限値の設定はありません。

ですが、トランス脂肪酸の総量を自主的に控えるよう食品事業者に求めています。

農林水産省ではトランス脂肪酸という食品中の一成分だけに着目するのではなく、現在日本人が過剰摂取し生活習慣病のリスクを高めると指摘されている「脂質」そのものや、「塩分」を控えることを優先すべきと提唱しています。

過剰摂取は注意!バランスの良い食事を心がけましょう

私たちの身体は多くの脂質によってできています。

そして子供は5歳までの間に脳や身体の細胞がどんどん増えていく大切な時期。

トランス脂肪酸だけではなく、国外では既に「安全とは認められない」と言われる食品が日本ではいくつも流通しています。

そういった食品を大人も子供も摂取することにリスクがある、ということを今一度考えてみる必要があるかもしれません。

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