我が子が感染症に!伝染病の種類と登園基準まとめ

保育園で集団生活をしていると、毎年何かの伝染病が流行しますよね。感染症を引き起こしてしまうと登園禁止になり会社も休まなきゃいけなくなる…。病気によって登園禁止期間は違います。伝染病の種類と、登園基準についてまとめました。我が子がもし感染症にかかってしまっても慌てなくてもいいようにしっかりチェックしておいてくださいね!

感染症にかかったら、保育園への登園はできません!

子供が保育園生活を送る上で怖いことの一つに伝染病の流行があります。伝染病が一度流行してしまえばなかなか予防は難しく、殆どの場合感染症にかかってしまうのではないでしょうか。

伝染病を拡散させないためには感染の早期発見と病原体をしっかり治療するということです。感染症の場合は原則として完治するまで登園が禁止されます。

登園禁止となる伝染病の種類は?

登園禁止となる伝染病にはどのようなものがあるのでしょうか?厚生労働省が定めた伝染病は、全部で3種類に分類されています。

第1種:感染症予防法1類・2類

エボラ出血熱、クリミア・コンゴ出血熱、痘そう、南米出血熱、ペスト、マールブルグ病、ラッサ熱、急性灰白髄炎、ジフテリア、重症急性呼吸器症候群(病原体がコロナウイルス属SARSコロナウイルスであるものに限る)、鳥インフルエンザ(病原体がインフルエンザウイルスA属インフルエンザAウイルスであってその血清亜型がH5N1 であるものに限る) 出典: www.mhlw.go.jp

第1種として分類されている伝染病は、基本的にその病気が治癒するまで登園禁止となっています。

第2種:飛沫感染する伝染病

インフルエンザ(鳥インフルエンザ(H5N1)を除く)、百日咳、麻しん、流行性耳下腺炎、風しん、水痘、咽頭結膜熱、結核、髄膜炎菌性髄膜炎 出典: www.mhlw.go.jp

第2種に分類される伝染病は、主に咳などの飛沫によって感染する病気です。それぞれの症状によって登園禁止期間が定められています。

第3種:教育活動を通じて流行を広げる可能性がある伝染病

コレラ、細菌性赤痢、腸管出血性大腸菌感染症、腸チフス、パラチフス、流行、性角結膜炎、急性出血性結膜炎、その他の感染症 出典: www.mhlw.go.jp

第3種に分類される伝染病は、目や腸といった体の一部分において感染し、子供と接触することの多い教育活動の中で伝染する可能性がある病気です。

これらの感染症は医師から伝染の疑いがないと判断されるまでは登園禁止となります。

感染経路について

保育園でよく問題となる感染症の感染経路には主に飛沫感染、空気感染(飛沫核感染)、接触感染、経口感染などがあります。

感染症によってはこれらの感染経路のうち複数を経由して感染が広がる場合があります。

飛沫感染

飛沫感染とは、感染症の人が咳やくしゃみ、会話をした際の口から飛ぶツバ(飛沫)を近くにいる人が吸い込むことで感染します。

飛沫が飛び散る範囲は1~2mとされています。飛沫感染するとされている主な病原体は以下になります。

  • 細菌:A 群溶血性レンサ球菌、百日咳菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌、肺炎マイコプ ラズマ
  • ウイルス:インフルエンザウイルス、アデノウイルス、風しんウイルス、ムンプスウイルス、 RS ウイルス、エンテロウイルス、麻しんウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス

空気感染(飛沫核感染)

空気感染とは、感染症の人が咳やくしゃみ、会話をした際に、口から飛び出た小さな飛沫が感染性を保ったまま空気の中に溶け込み、それを周りが吸い込むことで感染します。

空気の流れで拡散しやすいので、遠くにいても感染しやすく、空調などが動いていれば病原体は室内全体に行き渡ることになります。

空気感染(飛沫核感染)するとされている病原体は以下になります。

  • 細菌:結核菌
  • ウイルス:麻しんウイルス、水痘・帯状疱疹ウイルス

接触感染

接触感染とは、感染症の人に触れる(握手、抱っこ、キスなど)ことで感染する場合と、汚染された物(ドアノブ、手すり、遊具など)を介して間接的な接触によって感染する場合を言います。

基本的には体の表面に病原体が付着しただけでは感染している事になりません。鼻や口、目などを汚染された手などで触ってしまうことで体内に入り感染します。

接触感染によって感染するとされている病原体は以下になります。

  • 細菌:黄色ブドウ球菌、インフルエンザ菌、肺炎球菌、百日咳菌、腸管出血性大腸菌
  • ウイルス:RS ウイルス、エンテロウイルス、アデノウイルス、ロタウイルス、ノロウイル ス、風しんウイルス、ムンプスウイルス、麻しんウイルス、水痘・帯状疱疹ウ イルス

経口感染

経口感染とは、病原体を含んだ食物や水分を経口で摂取し、病原体が消化管に達することで感染します。

経口感染するとされている病原体は以下になります。

  • 細菌:黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクタ、赤痢菌、 コレラ菌等
  • ウイルス:ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルス、エンテロウイルス

登園禁止の日数の数え方は?

登園禁止の日数は、感染症の症状が現れた当日を含めず、翌日を第1日目とカウントします。

例えば、「熱が下がってから3日を経過するまで」といった登園基準の場合、熱が下がったのを確認できたのが月曜日なら、火曜日を1日目と数えて木曜日までの間が登園禁止となり、金曜日から登園許可となります。

インフルエンザであれば「発症した後5日」といった指示が出ます。この「発症」とは「発熱」した症状を指し、発熱した当日を含めないで翌日を第1日目とカウントします。

登園基準は守らなきゃいけないの?

伝染病の登園基準は、厚生労働省が定める基準の他に地域や保育園毎に設けている場合がありますので、しっかり確認をしましょう。

通っている園で伝染病を流行させてしまわないためにも、登園基準をしっかり守るのは、親としてのマナーです。仕事などの自己都合で無理矢理登園させないようにしましょう。

親によっては解熱剤を使用して、熱があるお子さんを登園させてしまう事例もあります。しかし子供の病気はあっという間に重症化します。

急変してしまって対処が遅れてしまえば、お子さんの命にかかわります。今だけと思ってしっかりお子さんの看病をするようにしたいですね。

登園許可証って?提出しないといけないの?

登園許可証とは、感染症にかかり登園禁止となった子供が再び登園できる条件として提出すべき書類です。原則的に登園許可証がなければ登園はできません。

登園許可証の内容や書き方は地域や保育園によって違いはありますが、基本的に医師に記入してもらう必要があります。

子供の様子や症状の見方は保育士と保護者では差が生まれやすいので、第三者かつ子供の感染症の治療を行った医師が登園許可をすることで説得性を持たせています。

また、保育園やそこに通う他の子供と親にも安心して登園してもらうために、円滑な保育施設の運用を行う上で登園許可証の提出が求められるのです。

子供が感染症にかかってから保育園に通えるようになるまでの登園基準

では実際に子供が感染症にかかってしまった場合、どのくらいの期間が登園禁止となり、登園許可を出してもらうには、どこまでの回復が必要なのでしょうか?

伝染病の種類によっては完全に登園禁止なものと、場合によっては登園禁止となるもの、登園禁止にはならないものがあります。

登園停止となる伝染病

原則的に登園禁止になる伝染病と、登園禁止となる登園基準についてご紹介します。

  • 病名:登園停止期間
  • コレラ・赤痢・腸チフスなど第1種に分類されるもの:治癒するまで
  • インフルエンザ:熱が下がってから2日経過するまで(幼児は3日)
  • 百日咳:咳が消失するまでもしくは5日間の抗菌性物質製剤による治療が終わるまで
  • 麻疹(はしか):熱が下がってから3日経過するまで
  • 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ):耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫脹がなくなるまで
  • 風疹:発疹が消えるまで
  • 水痘(みずぼうそう):すべての発疹が皮化するまで
  • 咽頭結膜熱(プール熱):症状が消えてから2日経過もしくは医師が登園許可を出すまで
  • 結核:医師が伝染の恐れがないと判断し登園許可を出すまで
  • 腸管出血性大腸菌感染症:医師が伝染の恐れがないと判断し登園許可を出すまで
  • 流行性角結膜炎:医師が伝染の恐れがないと判断し登園許可を出すまで
  • 急性出血性結膜炎:医師が伝染の恐れがないと判断し登園許可を出すまで
  • ノロ・ロタウイルス:嘔吐下痢などの症状が治まり、通常の食事が摂れるようになるまで

感染力が強く、症状が重い伝染病に関しては基本的に登園停止となります。この場合はお休みしても欠席扱いにはなりません。

登園するときはほとんどの場合、医師による登園許可証が必要です。

場合によって登園停止になる伝染病

条件によって登園禁止となる伝染病と、登園許可が下りるまでの登園基準をご紹介します。

  • 病名:登園許可の目安
  • 溶連菌感染症:5~10日にわたり抗生物質を投与後24時間を超えて熱が下がり体が良好状態になったとき
  • ウイルス肝炎:症状が消え、肝機能が正常化した時
  • 手足口病・ヘルパンギーナ:熱が下がり、体が安定して良好状態になった時
  • 伝染性紅斑(りんご病):症状が発疹のみとなり、体が良好状態になった時
  • マイコプラズマ感染症:症状が改善され、体が良好状態になった時
  • 流行性嘔吐下痢症:下痢および嘔吐から回復し、体が良好状態になった時

これらの伝染病は、感染した人によって症状の出方が違う場合があり、治りの早さにも違いがあるので、基本的には個々人の症状の状態を見て、登園可能かどうかが判断されます。

登園禁止基準は、地域や保育園によって異なりますが、登園許可が下りるのは、たいていの場合医師の判断で登園許可証が必要になります。

通常であれば登園禁止とする必要はないとされる伝染病

基本的には登園禁止にまではならない伝染病と、感染しないための予防法をご紹介します。

  • 病名:主な伝染予防対策
  • アタマジラミ:シラミを駆除し、タオルやブラシの共有をしない、服やシーツなど直接肌に触れたものは洗濯後熱処理をする
  • 水いぼ:プールなどに入る際はビート板や浮き輪の共有をしない
  • とびひ:入浴やプールは避ける、症状が出ている部位は被覆し、直接触れないようにする

高熱を出したり、嘔吐や下痢といった場合によっては命の危険にさらされてしまうような感染症ではない場合は登園が可能です。

ですが伝染病には変わりはないので、感染している本人及び周りがしっかりと予防対策をする必要があります。

感染症にかからないための予防方法

子供やママが感染症にかかってしまわないためには、日々の予防対策がとても大切です。とはいえ、保育園は集団生活なので、周りの子たちと2m以上も距離をとって過ごすなんて無理ですよね。

しかしその中でもやれる予防対策はあります。

  • 予防接種を受ける
  • 部屋の換気をこまめに行う
  • 手洗いをしっかり行う
  • タオルや歯ブラシ、コップなどの共有をしない
  • 液体石鹸を使う
  • 嘔吐物や下痢便はしっかり除去し消毒する
  • 室温と湿度を適切にする
  • 暖房や冷房、加湿器などはしっかり清掃する
  • 窓や蛇口など含め清掃を徹底する
  • 遊具やドアノブなどを定期的に消毒する
  • 爪を切ったり服装など衛生に心がける
  • 伝染病が流行している時期は特に子供の様子をよく観察する

赤ちゃんは生後2ヶ月から予防接種が始まりますが、ゆくゆくは保育園へ預ける予定がある場合は、なるべく任意のものも受けてしっかり予防対策をすべきでしょう。

固形石鹸は保管時に不衛生になりやすいので、毎回使用分だけ出てくる液体石鹸の方が衛生的なのでおすすめです。

それでも我が子が感染症にかかってしまったら…

どんなに気をつけていたとしても、伝染病が流行してしまえば、我が子もかかってしまう可能性は十分にあります。病気によっては潜伏期間もあるので、感染が広まってしまいやすいのです。

我が子がもし感染症を引き起こしてしまったら、人にうつすからという理由だけでなくお子さんの体のためにも十分に休ませてあげましょう。

感染が判明した時点で、他に広がってしまわないうちに保育園やそれ以外の場所で接触があった人に感染を伝えて上げるべきでしょう。

感染した子供の兄弟や家族にも感染している可能性は十分にあります。感染症の中には子供は軽症でも大人がかかると重症になる場合がありますので注意してください。

働いている両親の子供が伝染病にかかってしまうのはとても大きい問題ですよね。保育園は行けないし、仕事は休めません。しかしだからといって感染を隠して子供を登園させるのは、感染を広めてしまうだけです。

会社にはしっかり事情を話して休みをもらい、登園基準を守って家でお子さんを休ませてあげるようにしましょう。

感染症を引き起こしたら、すみやかに病院を受診し登園基準を守りましょう

伝染病の中には、インフルエンザやノロ・ロタウイルスなど、季節によって毎年流行する伝染病があります。我が子が感染したり、感染が広がらないようにするためには予防接種がとても有効です。

ただし予防接種は完全に伝染病を予防するものではなく、感染しても重症化しないためのものです。併せて日頃のうがいや手洗いなどできる範囲の予防対策をしっかり行っていきたいですね。

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