涙なしには読めない…!お母さんへの愛が詰まった小学4年生の作文「ぼくがいるよ」

NPO法人「日本語検定委員会」が「日本語の大切さを社会全体に呼びかけること」を目的として年に1回開催している作文コンテストをご存知ですか?小・中・高・一般の部に分かれ、毎年数々の名作が生み出されているこのコンテスト。その名作の中でも今回は、小学4年生の息子からお母さんに宛てられた、感動の名作をご紹介したいと思います…!

読む前にはハンカチを忘れずに…小学4年生の“心揺さぶられる”作文

日本語検定委員会により、年に一度開催されている「日本語大賞」。

この2014年に行われた第5回日本語大賞・小学生の部で栄えある『文部科学大臣賞』を受賞した作品が、多くの涙を誘いました。

作文のテーマは「伝えたい言葉」

今回ご紹介する作文は、受賞当時小学4年生の森田悠生君(もりた ゆうせい)くんの作品。

文章力の素晴らしさもさることながら、小学校4年生の男の子のお母さんへの愛情の深さに心を打たれて涙した大人は数知れず…。

受賞してから1年が経った今もなお、心を揺さぶられる名作などと呼ばれているんです。

悠生君がお母さんに伝えたかった言葉『ぼくがいるよ』

堂々と表彰状を掲げる写真右端の悠生君。

お母さん、ぼくがいるよ。このフレーズがしばらく頭に残り、じんわり涙が流れる…そんな名作。是非ハンカチをお手元に、御覧ください。

ぼくがいるよ

ぼくがいるよ


お母さんが帰ってくる!
一ヶ月近く入院生活を送っていたお母さんが戻ってくる。お母さんが退院する日、ぼくは友だちと遊ぶ約束もせず、寄り道もしないでいちもくさんに帰宅した。久しぶりに会うお母さんとたくさん話がしたかった。話したいことはたくさんあるんだ。

帰宅すると、台所から香ばしいにおいがしてきた。
ぼくの大好きなホットケーキのハチミツがけだ。

台所にはお母さんが立っていた。少しやせたようだけど、思っていたよりも元気そうでぼくはとりあえず安心した。

「おかえり」いつものお母さんの声がその日だけは特別に聞こえた。そして、ハチミツがたっぷりかかったホットケーキがとてもおいしかった。お母さんが入院する前と同じ日常がぼくの家庭にもどってきた。 出典: news.nicovideo.jp
お母さんの様子が以前とちがうことに気が付いたのはそれから数日経ってからのことだ。

みそ汁の味が急にこくなったり、そうではなかったりしたのでぼくは何気なく「なんだか最近、みそ汁の味がヘン。」と言ってしまった。すると、お母さんはとても困った顔をした。 出典: news.nicovideo.jp

「実はね、手術をしてから味と匂いが全くないの。だから、料理の味付けがてきとうになっちゃって・・・」お母さんは深いため息をついた。そう言われてみると最近のお母さんはあまり食事をしなくなった。作るおかずも特別な味付けが必要ないものばかりだ。

しだいにお母さんの手作りの料理が姿を消していった。

かわりに近くのスーパーのお惣菜が食卓に並ぶようになった。そんな状況を見てぼくは一つの提案を思いついた。
ぼくは料理が出来ないけれどお母さんの味は覚えている。

だから、料理はお母さんがして味付けはぼくがする。共同で料理を作ることを思いついた。 出典: news.nicovideo.jp

「ぼくが味付けをするから、一緒に料理を作ろうよ。」

ぼくからの提案にお母さんは少しおどろいていたけど、すぐに賛成してくれた。
「では、ぶりの照り焼きに挑戦してみようか」お母さんが言った。

ぶりの照り焼きは家族の好物だ。フライパンで皮がパリッとするまでぶりを焼く。その後、レシピ通りに作ったタレを混ぜる。そこまではお母さんの仕事。
タレを煮詰めて家族が好きな味に仕上げるのがぼくの仕事。だいぶ照りが出てきたところでタレの味を確かめる。

「いつもの味だ。」ぼくがそう言うと久しぶりにお母さんに笑顔が戻った。

その日からお母さんとぼくの共同作業が始まった。お父さんも時々加わった。
ぼくは朝、一時間早起きをして一緒に食事を作るようになった。 出典: news.nicovideo.jp

お母さんは家族をあまり頼りにしないで一人でなんでもやってしまう。

でもね、お母さん、ぼくがいるよ。
ぼくはお母さんが思っているよりもずっとしっかりしている。だから、ぼくにもっと頼ってもいいよ。

ぼくがいるよ。

いつか、お母さんの病気が治ることを祈りながら心の中でそうくり返した。 出典: news.nicovideo.jp

子供は大人が思っているよりずっとしっかりしている。そんなことを感じさせられる作文

握手

お母さんを思う子供の素直な言葉「ぼくがいるよ」。

こんなにも親を大切に思い、闘病中と思われるお母さんも辛い治療に耐え、息子にたくさん愛情を注いでいる姿が目に浮かびます。

親が思っている以上に子供ってずっとしっかりしていて、想像以上に大人になっているもの。

そんなことを感じさせられた、とてもあたたかく、大切な何かが詰め込まれた、そんな作文だと思いました。

そして森田悠生くんは前年にの2013年日本語大賞でも「きっと、だいじょうぶ」という作品で同じく文部科学大臣賞を受賞してまさかの2連覇!

「きっと、だいじょうぶ」は日本語検定サイトで読む事ができるので、読んでみてください♪

日本語検定サイト

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