元少年Aの手記に物議の嵐…!尾木ママからも苦言

1997年に起こった『神戸児童連続殺傷事件』の加害者である、少年Aが被害者遺族に相談なく出版された手記「絶歌」が2015年6月11日に出版され、物議を醸しています。出版に至った経緯はどういった事なのでしょうか。本の出版に対しての批判や、被害者遺族への印税の支払いなど…教育評論家のあの人からもこんな一言が。

少年犯罪史上最悪と言われた事件。加害者が綴った手記が増刷?

1997年に起こった『神戸連続児童殺傷事件』。尊い2名の命を奪い3名に重軽傷を負わせた犯行が、「酒鬼薔薇聖斗(さかきばらせいと)」と名乗る当時14歳の少年によるもので、世間を震撼させたとても衝撃的な事件でした。

その加害者である現在32歳になった男性(事件当時14歳)が「元少年A」の筆名で手記を書き、『絶歌』の書名で発売されました。

この本は、6月11日に発売されてからというもの出版部数は初版10万部という異例の発行部数。さらに増刷5万部が決定しています。

被害者遺族は本の出版を知らなかった

出版

また、驚くべきはこの本の出版が被害者遺族に知らせないまま刊行したということ。

被害者遺族は

もし少しでも遺族に対して悪いことをしたという気持ちがあるのなら、今すぐに、出版を中止し、本を回収してほしいと思っています 出典: www.sponichi.co.jp

と、コメントしています。

本の出版に関しては様々な意見が巻き起こり、一部の書店では販売停止措置などを取っています。

出版社側の声は

出版元の太田出版社長・岡聡さんは、加害者男性が自ら出版を希望したと発表。

出版を決めるにあたり批判は覚悟し、事件が起きた背景など問題提起する意味はあると考えました。
とコメントしています。

なぜ男性は出版を希望したのか

手記は、男性が医療少年院に入院するまでと、仮退院以降の生活についてを2部に分けて構成。男性は

自分の過去と対峙(たいじ)し、切り結び、それを書くことが、僕に残された唯一の自己救済だった 出典: www.sponichi.co.jp

と、執筆の理由を発表しています。

本の印税の行方は?

本

出版社は本の印税については通常通り著作者に入り、使途についてはわからないと発表しています。

また、1999年に加害者男性の親が執筆した本「『少年A』この子を生んで……」を出版した際には、その当時得た印税すべてを遺族に支払ったそうです。

アメリカではこうした手記の収益を被害者遺族に充てる法律が制定されている

アメリカでは、こうした犯罪を犯した者による手記の出版による利益は
「犯罪被害者や遺族の訴えに基づいて補償に充てる」とする「サムの息子法」と呼ばれる法律が定められています。

この法律は「サムの息子」の名を名乗り、若い女性を殺害した連続殺人者が犯罪手記を出版しようとしたことをきっかけに、1977年に制定された法律です。

日本でもこういった法律を制定すべき?

法律

今回の本の出版を受け、日本でもこのような法律を作るべきだという声が多く上がっています。

ですが、こういった法律を一般化できるほどのケースが今後、現れるかについては疑問があり、政策判断は難しいのでは。といった声も。

何名かの弁護士の方たちからは、現実的には今回の件だけをもって特別法の制定は難しいのが現状です。とのことです。

教育評論家・尾木ママ

尾木ママこと教育評論家の尾木直樹さんは、自身のブログで何日かにわたりこの話題について触れています。

殺害された少年はどんな低いレベルの欲求ー食べる、眠るも満たすことは出来ないのです。

加害者たるものは被害者以上の、しかも最高レベルの承認の欲求を満たすなんてことを望んではならないのです…じっと耐えることが少年Aの贖罪だと思うのです。 出典: ameblo.jp

と主張し、

出版社も残念ながら企画意図が社会的モラルと大きなズレがあったようですね…

即刻回収してご遺族にお詫びされるのがいいのではないでしょうか 出典: ameblo.jp

と、発行元に提案をする一幕も。

個人の判断が鍵

様々な問題を感じさせる今回の出来事。

法的な規制が難しいとされている以上『見ない』『読まない』といった個人の判断が必要になってくるのかもしれませんね。

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