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夫婦の財布が別々だと喧嘩が減る!お金にルーズな二人の家計管理事情

金の切れ目が縁の切れ目、なんて人間関係は悲しすぎる!と誰もが思うと思いますが、最近はこれが真実だと思って過ごすほうが正しいのではないかと感じることがあるのです。誰かに託して後で揉めるよりは、自分の責任で自分のお金だけをきっちり管理するほうがスマートに事が進みます。親子、友人はもちろんですが、夫婦であっても財布は別がいい場合もあると思うのです。

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育った環境が大きく影響する家計の管理

今回の記事では、私たち夫婦の財布事情について綴ります。

まずは、私が育った環境についてお話します。

私の実家では、家計は全て母が管理し、父は貯金がいくらあるのかもローンがどれくらい残っているのかも把握していない状態でした。

母がかなり前倒しで家のローンを完済したときの父の驚きようときたら、「この人、本当に何にも知らないんだな」と私の心に深く刻み込ませました。

そんな父は家族旅行に行くとテンションが上ってしまい「今日は何でも食え!何でも買え!」と娘3人に宣言するのですが、その度に母の雷が落ち、旅行の予算は決まっているのだから子供たちに期待をさせるなと説教をされていました。

こういう環境で育ったので、お金は妻が管理するもの、夫は毎月のお小遣いでやりくりするのが当たり前というのが若い頃の私の考えで、父親が家計を管理しているという友人の話を聞いたときに「ドラマの見過ぎでしょ」と思ったぐらいです。

…が、結婚した現在、我が家は夫婦の財布は別々です。

財布は妻が管理…の思考が崩れた経緯

家計 PIXTA

このような家庭環境で育った私が一体どこで考えが変わったかというと、就職で実家を離れ、一人暮らしをはじめて自分でお金を管理するようになってから自分自身の悪しき本性を思い知ったときです。

毎日必ず家計簿をつけ、1円の差も突き止めていた母。財テクにも長け、株もやっていた母。贅沢はせず、かと言って貧乏とも感じさせず、素晴らしいラインで全てのお金の管理をしていました。

私も結婚すれば自然とそうなると思っていたのですが、私は父に似ていたのです!お金はあればあっただけ使い、なければ使わないという行き当たりばったりの生活。

それでも会社の財形や定期預金で勝手に貯金され、それを管理するのが面倒なので放ったらかし、自然と多少のお金は貯まっていたので危機感ゼロ。

そんな風に独身生活を送っていました。

夫のお金管理力

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好き勝手やって独身生活を謳歌した私は、更に好き勝手やっている主人と30代半ばで結婚しました。

主人のお金に対する感覚は私の更に上を行き、「お金や家を持つと安住してしまい、本能が鈍る。だからお金を稼ぐために働くのではなく、自分自身の魂を喜ばせるために働くのだ」というような考えで、非常に不安を覚えました。

結婚前から主人の財布事情を知るのが怖く、私も主人に教えませんでした。

明らかにお金を持っていなさそうな独身時代の主人でしたが、ときどき本能で「アメリカに行こう!」と言い出したりしました。

私は仕事もあるし、主人はお金もないだろうし、絶対に無理だと軽く流していましたが、「絶対にできないと思っていることを一度でもやってみろ。人生が変わるぞ」とハッパをかけられ、私と主人はアメリカへ3週間旅立ちました。

アメリカに行ったことは後悔していませんが、主人にお金の管理を任せたら大変なことになると感じたことと、かと言って私も管理したくないという気持ちが強く、財布は別々という結論に至ったのです。

財布を別々にした理由

財布 PIXTA

  • 私自身がお金の管理が苦手
  • 主人の金銭感覚がおかしいと感じている
  • お互いに独身期間が長い
  • 口座をまとめるのが面倒
  • 人に任せるとお互いに愚痴が出る

理由を並べると自分でも情けなくなりますが、私たちはこれでうまく行っています。

実は一時期、主人の金銭感覚が不安過ぎて私が全て管理しようと思い立った時期もあったのですが、その時期はお金のことでよく喧嘩をしていました。

人に任せると色んなことが気になるし、色んなことを忘れるし、主人に「何でこんなにお金がないんだ?」と言われれば、私は「苦手なお金の計算をしているのに何を!」と腹が立ってしまうのです。

自己の責任であれば誰かを恨んだりすることもないし、人を当てにすることもありません。

夫婦の財布別々を成功させる秘訣

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財布が別々と言っても、家賃や光熱費は一緒なので、どちらが何を払うかは明確にしなくていけません。そこだけはしっかりと話し合う必要があります。

お互いに納得できるラインでなければ、せっかく自己責任で別々にしているのにやはり不満が出てしまいます。

我が家の場合

子供がまだいない我が家の場合は、ざっくり分けるとこんな感じです。

  • 家賃:主人
  • 光熱費:主人
  • 食費:私
  • 生活雑貨:私
  • 冠婚葬祭:私
  • 医療費:私
  • 外出時の支払い:余裕のあるほう

私の支払いが非常に少ないときがあるので、私は貯金係だと思って自分のお金の管理をしています。主人は絶対に貯金ができない人なので、固定で払ってもらったほうが安心!

お互いの月収は隠すつもりはありませんが、細かくは把握していません。自分の収入を自分で管理しています。

財布は別々でも心は一つに

夫婦  愛 PIXTA

夫婦が財布を別々にしていると、いつまでも独身気分でいるような、お互いの生活に責任を持っていないような印象もありますが、いざというときは金銭面でも助け合うという気持ちを持つことが大事なのではないでしょうか?

私たち夫婦はお互いの性格や、得意、不得意をよく理解した上で、最もストレスがない方法として財布を別々にしています。

今のところお金で揉めることはありませんし、今後出産など大きな転換期がやってきたときには夫婦でしっかりと話し合い、二人で解決していこうと思っています。

日々の小さな揉めごとはできるだけ避けたい、そのために夫婦の財布を別々にすることは結果的に「あり」だと私は思っています。

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本記事は必ずしも各読者の状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて、医師その他の専門家に相談するなどご自身の責任と判断により適切に対応くださいますようお願いいたします。なお、記事内の写真・動画は編集部にて撮影したもの、または掲載許可をいただいたものです。

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