分かれ目は34週。早産したら赤ちゃんに障害・後遺症が残るの?

早産とは、妊娠22週~37週未満で出産することです。 特に、34週までだと赤ちゃんに異常が残ることが多いと言われています。 早く生まれてしまった赤ちゃんは「早産児」、体重が2500gに満たないと「低出生体重児」と呼ばれ、NICU(新生児特定集中治療室)にて経過を見ることになります。

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早産によって起こりうる後遺症とは

心臓の病気

心室の壁が閉じていない、他の臓器から流れ込む血流に心臓が耐えられないなど、
そのままでは心不全を起こしてしまうおそれがあります。

肺の病気

肺の機能や呼吸中枢が未熟なため、呼吸をし忘れる「無呼吸」、
呼吸をしても酸素が十分に得られない「呼吸窮迫」があります。

目の病気

酸素が多すぎたり少なすぎたりして、
網膜の血管が異常反応するのが「未熟児網膜症」です。

脳の病気

酸素不足や血管壁の脆さが原因の頭蓋内出血、
脳室の周辺組織の壊死により、脳性まひや知的障害を起こすおそれがあります。

母胎からの栄養が足りないことによる病気

カルシウム、リン、ビタミンDが足りない「くる病」、
鉄分が足りない「貧血」が挙げられます。

黄疸

新生児は黄疸が出やすいものですが、早産児は重く長引く傾向があります。

口蓋裂、口唇裂

口蓋裂は口蓋(上あご)と鼻の穴がつながった状態、口唇裂は唇に亀裂が入った状態です。
原因は、赤ちゃんの脳内圧異常や、母体の病気や薬物の影響、また遺伝的要素もあるとされています。

人種差がありますが、アジア人は発症率が高く、
1000人当たり0.82人~3.36人という調査結果が出ています

後遺症の残りやすいケースとは

赤ちゃんに後遺症が残るかどうかは、出産時の体重が影響しています。

もし、産まれた赤ちゃんが1000g以下だった場合、10〜5人に1人は後遺症が現われるといいます。

産まれた赤ちゃんが1500g以上になると、障害が残るのは全体の約5%以下まで確率は下がります。

治りやすい、または治療可能な障害とは

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心臓の病気

外科手術をします。
赤ちゃんの小さな体には負担が重いため、ある程度の体重になってから手術するのが一般的でしたが、
体重増加を待たずに内視鏡手術を成功させた例もあります。

肺の病気

モニターを手足に取り付け、血中酸素が低下したら刺激を与えて呼吸させるように仕向けたり、
人工呼吸器をつけたりして経過を見ます。

目の病気

自然に治ることが多い反面、失明のおそれもあるため、定期的な経過観察が必要です。
血管を固める治療をすることもあります。

母胎からの栄養が足りないことによる病気

食事のみで足りない栄養素を摂取するのは難しいため、
くる病はリンやカルシウムの服用、貧血は増血剤や鉄剤による治療で改善します。

黄疸

ビリルビンの数値が高い場合は光線療法を受けます。

口蓋裂、口唇裂

特に、口蓋裂の場合は、誤嚥(気道に食べ物や飲み物が入ってしまうこと)によって肺炎にならないよう、注意が必要です。

どちらの場合も、生後1年以内に手術をして溝を埋めることにより、外見上は目立たなくなります。
発音などの言語障害が心配な場合は、幼児期に言語聴覚士による訓練を受けることが望ましいでしょう。

あきらめないで!医療は進歩しています

早産は出産の5%ほどを占めると言われていますが、
ストレスや環境の悪化により年々件数が増えているとも言われます。
小さな赤ちゃんを見て、自分を責めるお母さんも多いのですが、一番辛いのは赤ちゃんなのです。

医療の進歩により、多くの命が救われ、病気や障害が治ったり軽くなったりする望みができました。
この世の中に赤ちゃんを送り出してあげたご自分を肯定し、
赤ちゃんが一日でも早く元気になるように、見守っていきましょう。

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