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監修:齋木啓子

【医療監修】揺さぶられっこ症候群とは?赤ちゃんをあやす際に注意すること

PIXTA

愛情表現で揺すってしまうこともあるかと思いますが、下記の点には充分注意しましょう。

  • 頭を2秒間に5~6回揺する
  • 身体を10秒間に5~6回の割合で激しく揺する
  • 身体を20分間左右に揺する
  • 「たかいたかい」で空中に投げ上げて、キャッチを繰り返す
  • 両手で抱え、急激に持ち上げゆっくり下ろすことを繰り返す

遊んでいたつもりでもなり得る「揺さぶられっこ症候群」。日ごろから注意できる点はあるのでしょうか。

首が据わるまでは長距離ドライブを避ける

チャイルドシート PIXTA

通常、乗り物での移動程度であれば揺さぶられっこ症候群になることはないと言われていますが、首が据わっていない状態での長距離ドライブは危険とも言われています。

まだ頭を支える力が備わっていない状態では、チャイルドシートをしていたとしても頭が激しく揺さぶられる危険性があります。

少しの買い物であればチャイルドシートの使用で移動は可能ですが、長時間・長距離となる場合は1時間半~2時間ぐらいの間隔で休憩をとるか、首が据わってから出かけるようにしましょう。

2歳すぎまでは「たかいたかい」を避ける

抱っこ PIXTA

揺さぶられっこ症候群になってしまう状態として激しい揺すりを紹介したように、そうさせないためには荒っぽいあやし方ではなく穏やかに遊ぶのが安心です。

激しくたかいたかいをするなど、必要以上に強く揺さぶることをせずにやさしくあやしてあげるとよいですね。

絵本を読んだりおんぶをしたり。もし抱きかかえて遊びたいときは、首と腰をしっかり支え、激しく揺することのないようにしましょう。

出典元:

普段のお世話やあやしではなりません

抱っこ PIXTA

赤ちゃんはとてもデリケートで繊細。普段のお世話の中で少し揺らしてしまって「大丈夫かな…」と不安になってしまうママもいるかもしれません。

日常的なお世話の中にも、揺さぶられっこ症候群を引き起こすあやし方が隠れている可能性もありますが、過剰に心配する必要はないでしょう。

首の据わらない赤ちゃんをあやす際には、首をしっかりと支えた状態で抱きかかえてあげたり、激しく揺すったり投げたりしないようにだけすれば大丈夫。あとは愛するわが子を思いっきりあやしてあげてくださいね。

記事の監修

家庭医、在宅医

齋木啓子

2004年島根医科大学卒。独立行政法人国立病院機構姫路医療センターにて初期研修、CFMDにて家庭医療後期研修および在宅フェローシップ、Leadership Training Fellowship-distant(LTF-distant)修了。
12年にふれあいファミリークリニックを開設し、院長として勤務。17年にEU Business SchoolにてMaster of Business Administrationを取得し、LTF-distant運営・指導に当たっている。現在は悠翔会在宅クリニック新橋で院長として勤務。
家庭医療専門医、在宅医療専門医、経営学修士。

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