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息子の存在を知ってもらうため「副籍交流」を利用することに
自閉スペクトラム症の長男・たつきくんを育てているNEGIさんは、たつきくんを育てるにつれて、自閉スペクトラム症のあるたつきくんのことを周囲に知ってほしいという気持ちになっていきました。
そんなある日、たつきくんが通っている支援学校の先生から、地域の小学校との「副籍交流」という制度があることを聞きます。それは、特別支援学校の生徒が地域の小中学校に副次的な籍を置き、交流を通じてお互いの存在を認め合うというもの。
普段から地域の小学生たちとすれ違っていたNEGIさんは、息子が同じ学年の子にも認識されないことに寂しさを覚えていました。「このまま壁を作ってはいけない」そんな思いで、近くの小学校へ直接交流を希望することを決めました。
4コマ漫画で息子を紹介
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子どものころから絵を描くのが好きだったNEGIさんは、連絡帳のやり取りに落書きをしていたこともあり、先生からたつきくんの紹介を4コマ漫画で描くことをすすめられます。
他人に絵を見せることに抵抗感があったNEGIさんですが、小学生のころ放課後の漫画クラブで描いた絵をほめられたことを思い出し、自分みたいな子がいるかも…と漫画を描くことを決意するのでした。
漫画を使うことで、子どもたちにもたつきくんの特性が伝わりやすそうですね。
副籍交流で得たもの
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そして迎えた副籍交流の日、たつきくんはじっとしていられるのか、子どもたちはどんな風に思うのか、不安は尽きないNEGIさん。それでも、これからずっとこの地域で生きていくたつきくんのために、しっかり伝えようと心を決めるNEGIさんでした。
教室で待っていると小学生たちがやってきました。ガヤガヤする一場面はあったものの、事前にたつきくんの特性を知らせていたこともあり、すぐに静かに。
交流中はNEGIさん作の漫画で子どもたちが大盛り上がりするなど、たつきくんを認知してもらうためには良い場になったようです。一部の子は登校時にたつきくんを見たことがあり「たつきくんを知っていた」という声も。
悩んだ末に交流を決めたNEGIさんは、選択は正しかったと安堵するのでした。
地域の小学校に通っていない子どもも、通っている子どもも同じ「地域の子」。『雨の日の次の日』は、そんな子どもたちの間に壁を作らないための行政の制度について知り、子どもたちの素直な視点に気づかされる作品です。気になる方はぜひ読んでみてくださいね。