第4回「オリックス 働くパパママ川柳」入賞作品決定
オリックス株式会社が募集した第4回「オリックス 働くパパママ川柳」は期間が1か月あまりだったのにもかかわらず過去最多の5万4,610句が集まりました。
働くママ、パパだけでなく子どもやおじいちゃん、おばあちゃんまでの気持ちをストレートに描いた入賞作品を紹介します。
大賞
イクメンは 名もなき家事が できてから ※1
最近話題のワード「名もなき家事」を絡めた川柳が対象となりました。ほんの少し育児をする程度でイクメンと自称するパパたちへのメッセージですね。
掃除・洗濯・料理といった名前のついている家事よりも、献立を決める・裏返しに脱いだ服や靴下を戻すといった「名もなき家事」が大半を占めているという声も。このような名もなき家事ができてからイクメンを語ってほしいというのはママたちの本音なのではないでしょうか。
パパ目線賞
テレワーク タスクかかえて 子もかかえ ※2
今年は自粛生活の影響でテレワークになったパパもいます。自宅勤務は、通勤時間が省略され仕事がしやすいと感じる反面、子どもからすればパパに遊んでもらえるものと思いがち。
遊んでほしいとぐずる子どもの相手をしながら、合間に仕事もするという様子が伝わってくる川柳です。今年ならではなのではないでしょうか。
テレワークでなかなか仕事と育児の折り合いがつけられずに苦戦したパパ、ママはとても共感できそうです。
ママ目線賞
オフロード パスさながらに 子を預け ※3
ママ目線賞を受賞した作品も「Uber」「パプリカ」といった時流に合った言葉が並びました。その中でも今回紹介するこの一句は近年、人気がメキメキとあがってきているラグビーを絡めたもの。
タックルを受け、倒れながら行うオフロードパスは、強いフィジカルと味方への信頼が必要だという説も。まさに働くママと託児所との連携が目に見えるようですね。
子ども目線賞
熱の日は ママといっしょに いられる日 ※4
子どもからすると、毎日一日の大半を保育園や幼稚園で過ごし、ママとの時間は朝と夜の時間のみ。しかしそんな毎日も熱を出した日は違います。
ママは、自分のために会社を休んでくれてその日は一日一緒。ママからすれば会社を休まなくてはならないという苦しさはありますが、子どもにこのように思われていると思うと、いつも以上にいとしく思えるのではないでしょうか。
想定外とはいえせっかくもらったお休みの日。子どもと一緒にのんびり過ごしてくださいね。
じぃじばぁば目線賞
預かった 孫には甘い じぃじペイ ※5
じぃじばぁば目線賞を受賞したのは増税以来、広がってきたキャッシュレス決済をもじったもの。
じぃじ、ばぁばが孫に甘いというのは筆者も共感します。自分が子どものころを考えるとやたら財布のひもがゆるい親の姿にあきれるやら、頼もしいやら…。それを「じぃじペイ」とはうまく言ったものです。
優秀賞
職歴に 育児評価を 加点して ※6
優秀賞も働くママをはじめとして読む人の心を揺さぶる作品が10句選ばれました。その中で筆者が気になったのがこの作品。
育児がひと段落し、再就職やパートに出ようと思ったときに必要なのが履歴書。それまで育児に専念してきたママとしては育児評価を記入したいという点はとても共感し賛同します。
川柳から伝わるママの本音
今年は大賞に選ばれた「名もなき家事」をはじめとしてスポーツやコロナ関連など時勢を反映したものが目立ちました。ニュースなどのメディアで耳にする言葉を絡めて働くママやパパの気持ちが上手に表現されていますね。
川柳は5・7・5の17文字。季語も必要ないのでそのときの気持ちを気楽に文字にしたためるのもよいですね。人の作品を読んで楽しむのもよいですが、来年の「第5回 働くパパママ川柳」に挑戦してみるのもおすすめです。
ぜひ日頃ママが思うことを、川柳にしたためてみてくださいね。