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監修:清水なほみ

30代女性に「乳がん」その原因は〇〇にあった!予防のためにすべき5つのこと

がんには多くの種類がありますが、特に若い女性に注意してもらいたい乳がんと子宮がんについての情報をお伝えします。近年では、乳がんと子宮がんは20~30代の女性で増えていることが報告されています。早期発見のためにも、定期検査には積極的に行くようにしましょう。

PIXTA

近年、若い女性にがんが急増しています

国立研究開発法人国立がん研究センターがん情報サービスの情報によると、30~39歳のがん患者の中で最も多いのは乳がんです。

発症数は40歳代後半から50歳代がピークとなりますが、20歳代から増え始めて30歳代に急激に増加するので、若年層でも油断できません。

子宮頸がんにおいても20~30歳代でも増加しており、30~39歳のがん患者の中で乳がんの次に多く、婦人科悪性腫瘍のなかで最も多いがんです。

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女性のがんの原因は?

女性 生活 PIXTA

女性のがんの原因として考えられるのは、どんなものがあるのでしょうか。

女性ホルモンの影響

乳がんや子宮体がんは、エストロゲンという女性ホルモンが大きく関与しています。

日本婦人科腫瘍学会では下記のように明記しています。

女性ホルモンの一つであるエストロゲンは子宮内膜を増殖させ、子宮体がんや前がん病変である子宮内膜増殖症の発生に関与しますが、乳がんも女性ホルモンに関連して発生する腫瘍です。 ※1

ウイルスによって引き起こされる子宮頸がん

がんの原因の一つとして感染によるものがあります。ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルス感染が原因で、子宮頸がんや膣がんなどにかかる場合があります。

ヒトパピローマウイルスは、性交渉など、皮膚や粘膜の接触により感染します。感染そのものは、性交渉の経験のある女性の約8割がこのウイルスに一生に一度は感染すると言われているくらいありふれたもので、感染しただけでは何も異常は怒りません。

しかし感染したウイルスが活動する状態が続いてしまうと、がんが発生しやすくなります。

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女性のがんを予防・改善するには?

食生活 PIXTA

女性のがんを予防・改善するためにできることを考えてみましょう。

生活習慣を見直す

国立がん研究センター情報サービスによると、がん以外の病気にも悪影響となる多量の飲酒や喫煙、運動不足など、生活習慣を見直すことはがんの予防や症状の改善につながるとしています。

特に飲酒は免疫機能を抑制し、女性ホルモンのエストロゲン代謝にも影響を及ぼすことが報告されているそうで、乳がんや子宮体がんを予防するためにも、過剰な飲酒は控えることをおすすめします。

食生活を見直す

毎日の食事でもがんの予防につながることがたくさんあります。肥満はがんリスクを高める原因の一つにもなるので、暴飲暴食を控えてバランスの良い食生活を送るようにしましょう。

動物性脂肪もがんの原因の一つとして考えられているそう。加工肉や脂肪の多い食物も控えるようにしてください。

適度な運動をする

国立がん研究センター情報サービスによると、適度な運動は閉経後の乳がんと子宮体がんのリスクを下げる可能性があると明記しています。

毎日60分程度の歩行や、週1回程度は汗をかく程の運動を心がけると良さそうです。

禁煙をする

国立がん研究センター情報サービスによると、喫煙はがんの原因の一つになることが、科学的に明らかなのだそうです。喫煙は、たばこを吸っている本人だけでなく、周りにいる人たちも受動喫煙となり、健康被害を引き起こしてしまう可能性があるでしょう。

がんを予防するためには、たばこを吸わないことが大切です。現在喫煙しているという人でも、今日から禁煙することを考えてみてはいかがでしょうか。

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定期検査を受けましょう

がんは場合によっては命にもかかわる病気ですが、早期発見によって死亡率を下げ完治へ近づくことができるものです。「がんだったらどうしよう」と不安を抱えるのもよくないので、定期的にがん検診を受けて安心と早期発見を手に入れることをおすすめします。

がん検診は、お住いの地区町村から無料クーポンが配布されているので、気になる方は各自治体のがん検診窓口にお問い合わせください。女性の場合、子宮頸がん検診は20歳から、乳がんは40歳からが対象となります。ぜひ活用しましょう。

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若いうちからがんを意識した生活を

検診 PIXTA

がんになる要因はさまざまで、何気なく送っている日常生活の中に危険が潜んでいることもあります。若いうちからがんを予防する生活を心がけ、定期的にがん検診を受け、正しくがんと向き合っていきましょう。

記事の監修

ポートサイド女性総合クリニック〜ビバリータ〜 院長

清水なほみ

通常の婦人科診療のみならず、最新の脳科学×心理学×医学を統合的に駆使した診療を行う婦人科医。日本で100名しか習得者がいない、トランスフォーメーショナルコーチのテクニックを学び、診療の現場においても、3年間で延べ6000人の患者に同テクニックを用いて診療を行っている。
中学時代のいじめや研修医時代のうつ経験から、「病は気から」を科学的に解明するための研鑽を積む。何気ない会話の中で患者に気付きを与え、片頭痛やイライラをあっさり「忘れさせる」診療には定評がある。5分で病気の「本当の原因」を見抜くため、患者からは「先生は占い師ですか!」と驚かれる。

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