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療育園?幼稚園?子どもにとっての幸せを悩む
知的障害を伴う自閉スペクトラム症のたつきくんを育てるNEGI@エッセイ漫画(@negiii51)さん。祖母はたつきくんを見て「かわいそうに」と言い続けます。しかしNEGIさんはその言葉があまり好きではありませんでした。障害があるからといって、息子がかわいそうだとは考えていなかったからです。
たつきくんは3歳になり就園先を決める時期に。療育園がたつきくんの幸せにはよいだろうと思いつつ、自分が通っていた幼稚園に子どもを通わせたいという思いも捨てきれないNEGIさん。果たしてどのような選択をするのでしょうか。
健常児ばかりの場所に、息子の居場所はない?
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知的障害のあるわが子を育てるNEGI@エッセイ漫画(@negiii51)さん。障害を持つ子を育てる中では、当事者にしか分からない悩み、苦労、不安があるのですね。
幼稚園の先生の言葉が主に健常な子を持つ親に向けられたものであると感じ「ここに居場所はない」と感じたNEGIさん。子どもを持つ読者として、障害児を育てる当事者の思いを目の当たりにしたシーンでした。
「手がかかるのは今だけ」と言う言葉、周囲の安堵(あんど)した表情、そういったものが知らないうちに壁になっているのかもしれません。
ただ、障害の有無にかかわらず共通して言えることは、親がわが子の幸せを願っているということ。NEGIさんは、たつきくんの幸せとは何か考え続けています。答えは出るのでしょうか。
子どもの笑顔を守るのは、親だけの仕事ではない
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副園長の言葉を聞いたNEGI@エッセイ漫画(@negiii51)さんの涙に、筆者も思わず目頭が熱くなりました。
もし私が「子どもの幸せは何か」と聞かれたら、すぐには答えられません。どの親も、わが子を幸せにしなければならないと、肩に力を入れて日々苦悩しています。これが、障害のある子を持つ家庭ならなおさらでしょう。
NEGIさんは一緒にたつきくんについて考えてくれる先生たちに救われました。一人一人が障害の有無に関係なく、本音や弱音を吐き出せるようなコミュニティーがあれば、ひとりで頑張ろうとする親が少なくなるのでしょうか。
子どもの笑顔や幸せを守るのは親だけではありません。先生や地域、みんなで子どもの笑顔を守れるとよいですよね。読者として、さまざまな状況にある子についてもっと自分ごととして知ってみたいと思う作品でした。