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仲の良かった上級生の態度が急変
愛すべき宇宙人さんの息子は、3学年上で優しくて友達もたくさんいるミノルくんと仲良しでした。しかし、息子が「みーのるくーん」と名前を伸ばして呼んだことがきっかけで、息子を捕まえて頭をたたくなどの暴力をふるうように…。
息子は泣くのを我慢し、笑いながら「やめてよぉ」とミノルくんに頼み、手を離されたら走って逃げ帰っていました。ですが、その後もミノルくんは下校時に息子を見つけると、「捕獲」と言って捕まえるようになってしまいました。
上級生からの「いじり」はさらにエスカレート
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ミノルくんに「捕獲」されて腕をねじられる息子でしたが、それでもまだ笑って耐えており、周りから見たらふざけて遊んでいるように見えたかもしれません。しかし、本当は「こんなのいやだ!」と心の中で全力で否定していました。
なんとか逃げることを考えていた息子でしたが、ミノルくんが6年生になると「捕獲ごっこ」はさらにエスカレート。下校時だけではなく、昼休みや中休みにも「捕獲」をするように…。
そしてある日、ミノルくんは息子の親友のたっくんにまで「捕獲」を命令し、たっくんはその指示に従ってしまうのでした。
道徳の授業で心を入れ替えた親友
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ミノルくんの命令に従った、親友のたっくんに対してショックを受けた息子。ですが、道徳の授業で「金色の魚」の話を聞いたたっくんは思うところがあり、授業が終わったあと息子に謝罪をしました。
息子とたっくんは2人で話し合い、たっくんはもう二度とミノルくんのいうことはきかないと約束するのでした。
年上で体も大きく、力も強いミノルくんにはかないませんが、親友が絶対的な味方になってくれれば、これほど心強いことはないでしょう。子ども同士のふざけ合いは、「いじり」だと軽く受け流せるものから、時に「いじめ」と感じるような苦痛を受けている場合があります。
見極めも簡単ではないことから、日ごろの子どもの様子を観察し、子どもと言葉を交わし、気持ちを確認することも大切だと考えさせられるお話です。