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幼少期の自己肯定感を満たしてくれた、母の存在
『リエゾン-こどものこころ診療所-』は、児童精神科、さやま・こどもクリニックを舞台に、院長・佐山と研修医・遠野が、生きづらさを抱える子どもとその親に向き合う物語。さやま・こどもクリニックは佐山が叔母(演・風吹ジュン)から引き継いだ場所で、研修医・遠野が幼いころ「心のよりどころ」として通っていた場所でした。ドラマからは、子どもにとって、いつも肯定してくれる人や場所が必要というメッセージが伝わります。
今回、佐山を演じる山崎さん自身にも、子どものころ自己肯定感を引き上げてくれる人がいたそう。それは、母の存在だといいます。
ポジティブな言葉をかけ続けてくれた母
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山崎さん「幼少期の僕は人前に出るのが苦手で。でも、歌うことは大好きでした。歌っているときは、自分だけの世界にいられるような感覚で。そんな僕に対し母は、いつも『愛してる』『いつも応援している』と伝えてくれました」
海外で音楽を学んだ経験がある山崎さんは、海外と日本の文化にも違いを感じているといいます。
山崎さん「海外では、親が子どもに『愛しているよ』とか『君はすばらしい』と声をかけるのをよく見かけました。日本ではあまり、言葉にしないですよね。『愛してるなんて言わなくてもわかる』と考えがちなのかも。
でも、僕は幼いころに母が愛情を言葉にしてくれたから自己肯定感が上がったと思っているし、何か起きたときもネガティブになったり、わけもなく不安になったりしにくい。ピンチになっても『これは考え方によってはチャンス』と切り替えられるようになりました」
こうした経験をふまえ、山崎さん自身も親になった今、わが子に対して言葉で愛を伝え続けているといいます。
新たな役柄に挑む山崎育三郎さんに注目
これまで演じてきた色気や華やかさを感じる役ではなく、自身も発達障害をもちながら、生きづらさを抱える子どもたちに向き合う医師・佐山を演じる山崎さん。
どんな役にも向き合う強さを持ち続けられる原点には、母からの優しい愛情があることが伝わるお話でした。
編集後記
ドラマの役衣装で取材に応じてくださった山崎育三郎さん。「よろしくお願いします」と登場された姿から、すでに色気と華が放たれていました。あまりの素敵さに取材陣もクラクラに…。
取材中は、ミュージカルや歌番組で耳にする華やかでつやのある歌声とは異なる、静かで優しい話し方が印象的でした。序盤、緊張する筆者にも優しく語り掛けるように話してくださる山崎さん。おかげで筆者も徐々に落ち着きを取り戻し、お話は演技面のことに。すると山崎さんは、ご自身の考える佐山について熱く解説してくださいました。その様子からは、演じることへの強い信念を感じました。
筆者も、山崎さんが熱演する佐山卓が見られる日がますます楽しみに。ドラマの放送開始が待ち遠しくなるインタビューでした。(ママリ編集部:宮澤)